奥永さつき

日々のできごとをそこはかとなくつづります。

久々のデータ

2022-08-27 18:33:24 | 社会
新型コロナがオミクロン株に変異してエンデミック化した時点で2類相当指定を解除すべきだったのですが、最近になってやっと医療機関が大変だから全数把握を止めると言い出して、政府の腰は神様でも動かせないほど重いようです。他国は収束傾向なのに、日本が陽性者数トップを走っているのは、英国などが全数把握を2月にやめてしまったので正確に把握されていないからというような意見もあるようです。と言って、毎日更新ではありませんが、推計値は公表していて、Our World in Dataのサイトで見ることができます。実効再生産数をプロットしてみると次の図のようになります。

日本とドイツは生真面目なので線はスムーズです。全数把握を止めてしまった英国はガタガタで酷いものです。米国も集計方法が一部変わったようで、これも凸凹があります。英国データで移動平均すればドイツに近いだろうとの見方も出来ますが、こういうデータは数理解析と比較するには不適格です。Wikipediaに掲載されている米国データも途中から「回復者数」が不明になってしまい、これも使い物にならなくなってしまいました。
オミクロン株に変異して関心も薄れたので、数理モデル計算はしていません。
累積陽性者数に対して致死率をプロットしてみると次のようになります。

英国とイタリアがほぼ同じ曲線を描いていること、日韓と米・西欧3国とが異なる傾向にあることなどがおもしろいです。
横軸の右端はすべての人が陽性になってしまった場合です。米英などはここに向かって低下し続けるでしょう。韓国の場合は低下に鈍化が見られるのでオミクロン株の致死率に漸近しているかもしれません。日本も今後韓国と同様の動きを見せるでしょう。
西浦先生などがエンデミック化の過程でもインフルエンザ以上の死者が出ると脅かしているようですが、あのように単純なSIRSモデルで当たりますかね?