奥永さつき

日々のできごとをそこはかとなくつづります。

オミクロン株の正体

2021-11-30 08:17:21 | 社会
これまでの株から30か所も変異した新株が南アで見つかり、習近平に忖度してクシーを飛ばしてWHOが命名したり、日本も入国制限したり、大騒ぎです。
最近の科学誌サイエンスによれば、一挙に変異したのではなく、9月下旬から10月上旬の間にできていた可能性があるようです。抗原検査をすり抜けるから、「見落としていた」ということかもしれません。Our World in Dataをもとに、南アの状況を図示してみると以下のようになります。

実効再生産数(Rt)が急上昇したのは明らかにartificialです。感染力はそれほど高くないのかもしれません。ワクチン打った人が「すり抜ける」と恐れているだけでしょう。

ワクチンは逆効果?

2021-11-22 19:49:16 | 社会
我が国ではこのところ新型コロナの新規陽性者数が激減して、報道も静かになり、これでコロナ脳が回復に向かえばよいことです。一方で、欧米ではワクチン接種が進んでいるにもかかわらず陽性者数は増加して実効再生産数も1.2~1.3をウロウロしているようです。
“Our World in Data”のサイト(https://ourworldindata.org/coronavirus-data)のデータをもとにワクチン接種率と累積陽性者の増加を調べてみました。以下に示します。累積陽性者の増加は接種直前と比較して、人口100万人当たりで示しています。

報道されているように、米英、イスラエル、シンガポールなどが激増しています。一方、接種率が低いにもかかわらずインドではあまり増加していません。ロシアは「我が道を行く」という「伝統」があるのでしょうか。こういう図からは、ワクチンは逆効果と見えてしまいます。こうなったのは、ワクチン接種の進行とデルタ株による陽性者の増加が偶々重なっただけだとも考えられます。それでは死者数はどうでしょう。

縦軸が対数であることに注意してください。
シンガポールはかなり悲惨な感じです。
人が本来持っていた自然免疫がワクチン接種により壊されたなんてことがないことを祈りたいのですが、どうなのでしょう。

ファクターX発見?

2021-11-13 08:47:59 | 社会
日本の報道機関はまだふれていないようですが、ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドンの研究者らによる論文が科学誌Natureで発表されました。
L. Swadling et al., “Pre-existing polymerase-specific T cells expand in abortive seronegative SARS-CoV-2”
https://www.nature.com/articles/s41586-021-04186-8

SARS-CoV-2に曝露された可能性があり、PCR陰性だった医療従事者を調べたところ、RNA合成酵素を攻撃するT細胞が感染症を抑えた可能性があるということらしいです。SARS-Cov-2に曝露されても「排除」してしまうので、PCR陰性で抗体もできません。この攻撃能力は通常のコロナウィルス(風邪)やSARS-CoV-2曝露されることで増強されることを示しています。日本人をはじめとする東アジア人がSARS-CoV-2に強い原因、ファクターXがこれまで言われてきた交差免疫であるということを示唆しています。