奥永さつき

日々のできごとをそこはかとなくつづります。

築地の風評被害は大丈夫か

2017-05-25 21:05:47 | 社会
豊洲は危ないと「一部勢力」がデマを流した御蔭(?)で、「それでは築地はどうなの?」となり、検査してみたら、案の定、地下は汚染されていた。

 東京都は25日、築地市場(中央区)の土壌調査で、法令の基準値の1.8倍の水銀など、有害物質が30地点で検出されたと発表した。
 都は「コンクリートなどで覆われているので、安全性に問題ない」としている。都は早ければ8月にも、30地点をより深く掘る詳細調査を実施。秋ごろには結果を公表する。
 移転が延期された豊洲市場(江東区)では、地下水から高濃度のベンゼンなど有害物質が検出されている。今回、築地市場でも土壌汚染が判明したことで、小池百合子知事の移転判断に影響を与えそうだ。
 小池知事は都庁内で記者団に「(詳細調査を進めて築地の状態を)よく知っていただければ、安心の点でも補強されるのではないか」と語った。
 調査は今月2~5日に行い、111地点で土壌とガスを採取。土壌を分析した結果、1地点で基準超の水銀、4地点で鉛(基準の最大4.3倍)、20地点でヒ素(同2.8倍)、3地点でフッ素(1.5倍)、6地点で六価クロム(1.4倍)を検出。1地点から複数物質出たケースも含め30地点で基準を超えた。(時事)


排気ガスまみれのところでマグロがセリにかけられていることも世間の知るところになったし、「よく知っていただければ」不安になるだけだ。築地の風評被害は大丈夫かと不安になる。
そんな事情を知っているのかどうか知らないが、都の市場問題プロジェクトチームは「ツインタワー」などという絵空物語に活路を見出したいようだ。
それは「築地跡地利用計画」だろう。
市場会計の独立性などというが、市場を豊洲に移して、築地跡地に「ツインタワー」を建てることにより都の収益が上がるのであれば、豊洲市場とのトータルではよいのだから、そうすればよいだけの話だろう。
粛々と豊洲移転を進めれば、築地の土壌汚染も問題にならない程度に除染して跡地を使うというだけで済んだはずだ。

ここで一句
「小池さん、藪をつついて、蛇を出し」

恨み節か

2017-05-25 20:37:18 | 社会
天下り問題で首になった前川・前文科事務次官が記者会見した。

特区指定をめぐる一連の経緯に関しては「疑問を感じながら仕事をしていた」と述べた上で、「まっとうな行政に方針に戻すということができなかった。おわびしたい」とも述べた。(産経)

これまでの縦割り行政ではなく、横通しで、内閣府によるトップダウンで事業を立案し、実行し、国民生活に有益であるとわかったら、法律も変えて規制緩和しましょうというのが国家戦略特区の狙いだ。
そういう特区は、これまでのやり方を踏襲して省益を守りたい(=既得権益を守りたい)官僚には、「疑問を感じながら仕事」をすることになるでしょうね。
厚労省と文科省合作の「獣医師利権」らしい。

 菅義偉官房長官は25日の記者会見で、(中略)
 前川氏が天下り問題を受けて自ら引責辞任を申し出たとしていることについては、「私の認識とは全く異なる」と反論。「当初は、責任者として自ら辞める意向を全く示さず、地位に恋々としがみついていた。その後、天下り問題に対する世論の厳しい批判にさらされ、最終的に辞任した」と説明した。(産経)


辞め際が辞め際ならば、その後の恨み節で、往生際が悪い。
潔く辞めて、静かに暮らすものを「人」という。