12月の今月は、掲載のタイミングを逃してしまった記事を綴っています。
小布施の町の話題の最後の今日は、国の重要文化財に指定「薬師堂」と「「七不思議」と「湧水」の寺院「浄光寺」をご紹介いたします。(撮影9月)
小布施には 「雁田山」という小高くなだらかな山が横たわっています。
浄光寺の霊泉は、雁田山山麓湧水群のひとつで、雨が降ると白濁することから、別名「白清水」と言われています。
白濁のわけはケイ酸が溶け込む ためで、無害かつ味にまろみをだし、お茶などにはかえって美味になると言われているそうです。
水温は通年11℃~12℃で沢清水 に分類されており、口に含むと山の爽やかな風と共に、冷たさが喉の渇きを潤します。
山門をくぐると、浄光寺を案内する副住職様のアナウンスが流れ、それを聞きながら参道の階段ををのぼります。
仁王門の仁王様は二人の仏師によって彫られ、赤と白に塗られていたそうです。
歴史の経過を感じると共に、親しみやすさのある仁王様でした。
薬師堂へ登る参道の石段は七不思議のひとつ。
一見雑然と自然石が組まれていますが、下の方から体を低くして見上げると、石段の鼻先が一直線に揃っているのです。
なにかとても不思議な石段です。
石段をのぼりながらアナウンスを聞いていると、声の主である副住職様が「こんにちは!」と声をかけて下さいました。(それも不思議な感じ・・・)
「薬師堂」にたどり着くや否や、浄光寺を語るアナウンスが終了しました(不思議なタイミングです!)
さて、薬師堂は室町初期の建立で、600年以上の歴史のある重要文化財です。
薬師如来は「薬師瑠璃光如来」。
通称「お薬師さま」と呼ばれ親しまれています。
人々の寿命を延ばすことを本願とする二世(現世と来世)利益の仏様で、縁結びの「お薬師さま」としても親しまれているそうです。
2007年に葺き替え工事を行った茅葺屋根は、とても美しく立派な茅葺でした。
浄光寺ではとても気持ちよく時間が流れ、リフレッシュできました。
境内地を入ったところに茶店「大こくお八起処」もあり、休憩所になっており、おやきや炭焼きだんごなどを味わうことができます。
レンタルサイクルで参拝に来られている方の姿もありました。