山咲雛子の日記

毎日何かを好き☆と感じ、感謝して、頑張っています。時間が沢山あったら、ゆっくり自然の中で過ごしたいです♪旅もしたいな♪

定義山

2011年12月06日 | 神社・仏閣

作並温泉周辺、大倉ダムを山の奥へ奥へと進んだその場所に、定義山(じょうげさん)と呼ばれる、お寺があります。

なぜかわかりませんが、このお寺を正式名称で呼ばれることは稀で、定義山とか定義如来(じょうげ にょらい)と呼ばれ、宮城県内では知られています。

その所以はというと・・・平重盛の重臣、肥後守平貞能の頃にさかのぼります。

平家が壇ノ浦の戦いに敗れた後も、平重盛より託された阿弥陀如来の御霊像を守るため、源氏の追討を逃れ、この地に隠れた貞能は、世をはばかり名を「定義」と改め、その地を「定義」、阿弥陀如来様を「定義如来」と呼ぶようになったといわれています。


その後、従臣達は貞能公の遺命を奉じ、如来様の宝軸を安置しましたが、1706年、従臣の後裔早坂源兵衛が出家「観蓮社良念」と称し、「極楽山 西方寺」を開創されたそうです。

昭和6年建立の楼門形式の山門は素朴ながら、歴史の風格を感じます。

 お手水は龍の口。

貞能遺命の御堂(かつての本堂)。 

御堂老朽において「立て替えはならない」との古来の言い伝えがあるそうで、現在の本堂は大駐車場の傍に移されています。

本堂の彫刻が印象的でした。

 梵鐘。

 

本堂の裏手には、「長命水」と呼ばれる湧水がありました。

飲んでみるとちょっとひんやりしました。

こちらは、「天皇塚」(または「大臣墳」)。

平貞能はこの地へ逃げ着き安住の地として定めた目印として安徳天皇の遺品を埋め、2本のケヤキを植え、その菩提を弔ったと伝えられているそうです。

また平貞能への報恩感謝と供養と、人類の恒久平和を祈念するシンボルの塔として、五重塔が建立されています。

 

 その五重塔の敷地内には、展示室「玉手箱」や、お茶処「やすらぎ」があります。

こちらが平成11年11月、6年の歳月を費やして、 総青森ひば白木造の現在の本堂です。

仙台市内にも近く、大駐車場(無料)なのが、参拝者にうれしいお寺です。