小布施の町は、昭和56年~62年にかけて北斎館周辺を修景、整備する「町並み修景事業」が民・官コラボレーションによって行われたそうです。
それにより、一定の評価を経て、「外はみんなのもの」という理念が小布施人のなかで自然に醸成し、「景観」に寄せる思いが強いものになりました。
各家庭では日常生活に「花」を取り入れ、豊かな生活空間を形成し、ライフスタイルの向上に努め、 「景観」に歩調を会わせるように、日々花との生活を楽しむ家が増えてきたそうです。
小布施町のオープンガーデンは、そうした過程を経て、失われがちな心の交流を目指すために丹精込めたお庭を見て頂くこと、一緒に楽しむことを目的として始められたそうです。
栗の間伐材を敷きつめたことから名づけられた「栗の小径」は、町並み修景事業の一環としてつくられた遊歩道。
見た目にも粋で、歩いてみると、木の柔らかさや温かみが足に感じられました。
かつては鉄道の枕木は栗と決まっていたほど栗の木は水に強いそうです。
小布施オープンガーデンは、庭園所有者の好意と善意にもとづくボランティアによって実現され、公開されているのはこのような個人庭園です。
普通の生活において、他人の敷地内に御用もなく立ち入るなんてご法度な昨今において、断りもなしに知らない方のお庭を見せていただくのは、不思議な感覚でした。
水が豊富な町です。
それぞれのお庭に、風情を感じます。
和風な感じのお庭が多かったように感じました。
お互いに楽しく鑑賞し、交流するためには「本日はご遠慮ください」「これより先はご遠慮ください」の案内板がある場合はこれに従い、家やトイレなどプライベートな場所への立ち入りはせず、歴史と共に形成された素晴らしい街並みを守るのも、個人におけるマナーです。
いつまでも小布施を愛する住民の方と、小布施を見て感じたい観光者との信頼関係を保ちつつ、この素晴らしい日本の歴史の町を大事にしていきたいものです。
お寺の近くで見つけた猫ちゃん。
動かないので、とても驚きましたが・・・
撫でさせていただきました。
旅人にとってこの町はなぜか、時間がゆっくりゆっくり流れていきます。