木工挽物という仕事

基本的には時代遅れの仕事
正反対の位置にいるブログから発信してみます
でもブログも先端じゃなくなりましたね

母のこと

2018-11-24 23:49:49 | 家族
週に二回 月曜木曜にデイサービスを利用している母親
向こうではどんな様子なのかわからない
行かせてもらって有り難いとか申し訳ないとか言うときもあるが
本当は行きたくないのかもしれない
連絡帳には楽しそうに過ごされています という文もあるし
本人も行けばお風呂も入れるし、食事も美味しい と口にする
ただ朝の様子を見てると本当は行きたくない という気持ちが伝わってくる
実際に先週は木曜日にどうしても行きたくないと言って欠席をした
まず前日の水曜の夕方にセンターから電話があり
「お母様からお電話を頂き、風邪気味だから明日お休みにします と言われましたが
 明日の朝もう一度お電話差し上げて確認させてください」 そう言われた
いやぁ風邪気味だという話は聞いてないし、朝様子を見に行ったときにはそんな感じは全くしなかった

当日の朝、部屋に行くと違う理由で休むという
僕の顔を見て風邪という言葉は飲み込んだようだ
「パンツがない」と言った
風呂の時着替えるパンツが全部洗濯機の中に浸かって着替えがない という
洗剤がなくて洗うに洗えない と
「じゃ、今穿いてるのをそのまま穿いて帰ってくればいい」と言ったら
「今、穿いてない 何にも穿いてない」と言う
これには唖然としてしまったのだが
「じゃサービスに行ってる時に僕がどこかで買ってきて、届けてあげるから」
と言っても
「そんな恥ずかしいことはしてほしくない」
「今日は休む」と強情だった

部屋に戻って「どうしてもパンツがないから行きたくないと言ってますので今日はお休みにさせてください」と電話
そういうときの下着くらい用意してあるそうなんだが、受け入れてもらった

さて仕事場に着いて仕事を始めようとしたときに電話がかかってきた
「デイサービスのお迎え、待ってるのにまだ来ん」
「・・・・・」


昨日、みぃが来て 一緒に買い物に行きましょう と
それで夕方パンツを買いに3人でショッピングセンターへ
彼女に完全にお任せでパンツを買ってきました
勿論木曜日の夜には僕が洗剤も買ってきたのだが


「なにがなんだかわからん」と寂しそうにつぶやく
なんどもつぶやく
先週87歳になった
数年前、食が細って命の危険を感じた時に仏壇の父親に向かって
「もう少しだけ親孝行をさせてください」と手を合わせた
本当に願いを叶えてもらった気がする
今度は僕が苦労をする番かもしれない
その覚悟はあるが母の一番の望みは何だろうかとふと考えてみるのである






コメント (8)
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