木工挽物という仕事

基本的には時代遅れの仕事
正反対の位置にいるブログから発信してみます
でもブログも先端じゃなくなりましたね

時流

2011-10-22 23:04:20 | Weblog
かつてうちのNo.1だったお客Aさんの廃業宣言を聞いてしまった
昨日の朝ちょっと寄ってほしいと言われたので
お邪魔すると小さな仕事の依頼とともに聞かされたのは
今年いっぱいで仕事場をたたむという話
まだこの前10000個のつまみの話をしたところだったけど
その依頼主のお話です
かつては月に数10万~100万くらいの仕事をさせてもらってたところだったんだけど
この頃は多い時で10万ちょっと
まぁ時代の流れと言えば言えなくもない

ただ一つ慰めなのは廃業してもわずかな仕事はそのまま残る可能性があるということ
お客を紹介するからそのままやってくれと言われてる
このときには
危機感があってもう仕事自体を続けられないんじゃないかと思っていたけど
営業でそれに代わるお客さんを見つけられたし
この時廃業した発注元のお客のトヨタ自動織機の子会社がうちのお客さんになってくれた
コンスタントではないけれどなんとなく頑張った分だけの結果が残ってる
今回は少し気持ちの余裕がある
それでもやっぱり僕らのタイムリミットは迫ってきてるには違いない



10月に始まったNHKの連続テレビ小説
今回はデザイナー・コシノジュンコのおかあさんの人生を描いている
その父親は呉服屋を営む
まだまだ先のあるはずの呉服屋だがじわじわと西洋の文化が迫ってきて
家業繁栄の雲行きがあやしくなる
その父親の焦りを見てると自分に共通するはずなのに
なぜか視聴者の立場で見てしまって明らかにそれが無駄なこととわかってしまう
バカなオヤジと見えているのは実は僕自身なのだ

時代の流れに逆行してゆくのはバカなことなのだ
でもそれを一蹴することができない
今の仕事にへばり付いている
長いことやってきたからしょうがないことだけど

70歳をちょっと超えたAさんはもう仕事をしない
多分資産もあるし国民年金だろうけどそれも足しになるに違いない
仕事をやってるとその分赤字が出る時もあるそうだ
本当は仕事を続けたい
続けたいけど状況がそれを許さない
ご苦労様でした


もうすぐきっと僕も後を追うことになるんだろうな

コメント
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