木工挽物という仕事

基本的には時代遅れの仕事
正反対の位置にいるブログから発信してみます
でもブログも先端じゃなくなりましたね

殴られたこと

2009-08-19 18:53:48 | Weblog
僕は一度もその経験がない
平手のパンチも・・
小学生の時一度危うく先生からの制裁を免れたことがある

いつも4人で下校していた
A君とS君とO君それに僕
ある日O君が僕らとの約束を破ったことがあった
何だったか今は思い出せない些細なことだったが
A君が提案した
 あいつとは絶交しよう
 みんなで絶交状を書こう
真面目な僕はその夜
その絶交状なるものを書こうと思案し始めた時
寝たきりになり始めた祖父が珍しくしっかりした声で
「何をしとるんだ?」 と話しかけてきた
「今から O君への絶交状を書くの」 とノー天気に答えた
びっくりした
おじいさんが起き上がってきた

「そんなことしたら絶対にダメだ 友達は大事にしないといかん
 なんか事情があってO君は約束を守れなかったに違いない
 よく話しするんだ
 とにかくそんなものは書いちゃいかん 絶対いかん」
父には厳しかった祖父だが僕に対して怒ったことはほとんどなかったんでその怒りに驚き
その絶交状は書けなかった
・・・でも心の中ではA君やS君を裏切ることになってしまう その重さに悩んだ

翌日A君もS君もそれを書いてO君に渡した
どうもO君はそれを担任に報告したらしい
放課後 みんなのいる前に二人は呼び出された
その絶交状を手にして担任M先生は「こんな物書いたのか・・」
という言葉を出すか出さないかのうちに
AとSの頬を思い切り平手で殴った
怖い先生だったけど 初めての怖さの現実だった
二人が吹っ飛ぶ
僕の心は複雑に揺れた・・・


中学の時 僕らの学校は有名な不良生徒の集まるところとされてたのだが
野球部にいても一度も先生からも先輩からも制裁を受けたことがなかった
これは今考えると奇跡的なことだったのかもしれない
僕は殴りにくい生徒だったんだろう

でも一度だけ 逆に殴ったことがあった
同級生が校舎の工事の現場で ちょっとだけ穴を埋めるようないたずらをしてたんで
「おい、やめとけ」 と偉そうに言った僕
そいつの目が反抗的になった 口には出さなかったけど うっせーなー みたいな
「やめろって言っとるがや やめろ!」
そうしたらもう一回足でその辺の砂を穴の中に蹴り込んだんで 思わず右手でそいつの頬をパシッと。。。
思わず自分の右手を見てしまった
今その光景を思い出すとなんか笑えてしまうんだけど・・
純粋だったなぁ・・
オレも宮里君も。




ずっと殴られたことがないままきてしまった
親にも殴られたことがない
でも息子を殴ったことが一度ある
殴った心の痛さは知ってるけど
僕には殴られることの免疫がない
もし誰かに一発顔にパンチを浴びせられたら
どう精神的な痛手を負うのだろうか


先日 息子嫁が
「おとうさん 今日 私ユウスケを殴ってしまいました」 と言った
僕に殴られたことのある息子は初めての経験じゃないはず
きっと知らないところで他にもそういう目にもあってるのだろうと思う
愛する人からの痛さをどう感じるのだろうか
もし自分が愛する人からこの痛さを貰ったら心はどう動いてゆくのだろうか
きっと体の痛さより 心の痛さの方が強いんだろうな・・

嫁の気持ちは十分に分かる
彼女の方が正しい・・

けど、痛みを受けたら
僕ならどう思うんだろうか
  
 わからん




コメント (27)
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