木工挽物という仕事

基本的には時代遅れの仕事
正反対の位置にいるブログから発信してみます
でもブログも先端じゃなくなりましたね

季節はずれの 春咲小紅

2009-06-29 18:29:27 | Weblog
まだ独身の頃 コンサートを見に行った 聞きに行ったのかな
場所は愛知文化講堂 今は無きコンサートホールである
栄にあって現在、愛知県芸術劇場となっている

いわゆる劇場と呼ばれるステージではこのあたりでは一流の一流
観客数だけだと又違うホールもあるけどね

とにかくその前身の愛知文化講堂 この辺で一位ではないけどそこそこのステージだった
そこへ新人と呼ばれた頃の矢野顕子が来るという
当時の彼女はマスコミからの大絶賛を・・いや 一部の評論家専門家からの評判を勝ち取っていて
どえらい新人がやってきた みたいな噂が流れていた
僕もちょっとばかり音楽に接していた関係上 風の便りを耳にした
これは行かねば・・・
前売り券を一枚手に入れた  一人よ一人

やはり1500人やそこいら入る劇場のはず
でも会場は空席だらけだった
こんなスカスカの会場は初体験


  始まった


残念ながら僕は眠たかった
でも眠るわけにはいかないから 
この二時間は結構長い修行の時間となった
未熟さからかもしれないけど一つも感激することはなかったし
次に見に来たいという気にはなれない


会場が明るくなって一席向こうにいた女性客が帰り支度をしながらつぶやいた
「名古屋ってダメね こんなに人が入らなくって」
まるで関係者のように言葉を投げ放った


あれからもう多分30年くらいたつ
今の彼女はどんな位置にいるんだろう
あの言葉を言い放った女性が言うように
本当に名古屋はダメなところだったんだろうか
案外正しかったんじゃないのだろうか・・・


でも彼女の歌は誰にも負けない力があるのは分かる

誰とどう戦うのかは分からないけれど





矢野顕子 - 春咲小紅 (2008)


コメント (12)
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