スウェーデン生活+その後

2010-2013年スウェーデンに在住し帰国。雑記、鳥・植物の写真
*海外情報はその当時のもの。
*禁無断転載

元旦の夜明け

2013-01-04 23:16:06 | 時事問題
北国にふさわしいニュース。The localより。
http://www.thelocal.se/45412/20130104/
スウェーデン北部の町、キルナ(Kiruna)の話。この町で元旦の午前11時36分に日の出が観測されたのである。実はキルナは昨年12月10日から極夜に入っており、以降1回も太陽を見ない生活が続いていた。それがこの元旦に3週間ぶりに太陽を見る事が出来たという訳である。これこそ文字通りの初日の出である。同じ日の出でも3週間ぶりに見れば感動もひとしおであろう。最もキルナに12月に行ったことのある人に言わせると「東の空はわずかに明るくなるから、本当に24時間真っ暗闇という訳ではないよ」との事。どっちにしてもあまり冬場に行きたくは無いが。。。まあオーロラを見に行くなら別であるが。
Wikipedia「キルナ」
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中国人の悩み・補

2013-01-04 22:59:33 | 日記
中国人の同僚の子育てについて追加。言葉以外で意外と困っているのが味覚なのだそうである。スウェーデン暮らしが長くなるにつれて娘の味覚はスウェーデン流になって行く。すなわちスパイスの効いた味を嫌がる様になる。しかし親は成人してから来ているので、どうしても母国の味が懐かしい。かくて家庭内で葛藤が生まれる訳である。「お母さんの料理より学校の給食の方が美味しかった」などと娘に言われ、地味にショックを受けてしまったりもするらしい。学校給食のレシピを探してこっそりスウェーデン料理のホームページを覗いたりしているそうで、ちょっと切ない話である。自分だったら中華とスウェーデン料理が並んだら文句なしに中華料理を取るところだが。。
カレーソース
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中国人と子どもの言語教育と

2013-01-04 22:30:19 | 語学のこと
中国人の同僚の一人は女性で、小学校高学年の娘さんを一人で育てている。彼女に子育てについて聞いて見たら、ポツポツと語ってくれた。普遍的な内容も多そうなので、そのまま箇条書きで聞いたままを並べてみたい。

1、やはり困るのは言語である。その娘さんは中国である程度学校に行った後に渡航した。スウェーデン語を頑張って学び、現在は日常会話、学校の授業ともスウェーデン語でこなしている。元々中国語は読み書きとも問題ないし、家の中の親との会話も全て中国語である。ところがある日確認してみると、簡単な漢字の書き取りも出来なくなってしまっていたのだ。やはり使わない能力というのは落ちていくのである。学校のほうも配慮してくれ、中国語の補習コースを週1回設けてくれたりはしているそうだが、それでも万全ではないようだ、これについて同僚は「仕方ないと思っている」。もし将来中国に帰るときが来ても、そこからもう一回学びなおすことが出来るだろうと。
2、しかしその一方でスウェーデン語が完璧になっているかと言うと、やはり完璧とは言かないようである。特に同僚が悔しがっているのが数学。「計算能力はスウェーデン人の子より圧倒的に上なのよ。なのに時々設問が理解できていなくて得点できなかったりするの!!」。さらに学年が上がってもっと困っているのが聖書の勉強が始まったこと。数学と違ってそもそも何を教えているのか親にも全く理解出来ない上に、単語も特殊で本当に困っているという。
3、中国人の友人の中にはスウェーデン人と結婚して移住した人もいるが、こうなると子どもが中国語を話すケースは比較的稀であるという。家庭内のコミュニケーションがどうしてもスウェーデン語中心になる事が多いからで、家の外も中もスウェーデン語となるとなかなか中国語をしっかりマスターするに至らないという。唯一の例外はアメリカ人(又はイギリス人)とスウェーデン人が結婚する組み合わせだそうである。ご承知の通りスウェーデンは英語教育に関しては世界屈指で流暢な人が多く、このため家庭内が英語中心になって子どもが英語とスウェーデン語の綺麗なバイリンガルになったりするそうである。
4、同僚は仕事が忙しいこともあって移民用のスウェーデン語教室(SFIという。Svenskundervisning för invandrareの略)に中々通えず、結局今でもスウェーデン語が話せないままである。そうなると困るのは教師とのコミュニケーションである。一般にスウェーデンは英語だけでも日常生活にあまり困らないのであるが、教師に関しては人によって差が相当激しいらしいのである。教師によっては全く英語を喋れない人もいて、教師との面談の時に娘さんが間に入って通訳したりしているそうである。

いずこの国の人間も、異国での子育てには悩みがつきもの、ということであろう。下記も参照。
インド人言語教育いろいろその2
インド言語教育いろいろ

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