で、市庁舎のガイドツアーを聞きつつ今一度知ったこと。
1、上写真、以前にも紹介した黄金の間の首のない王様の絵であるが、
ストックホルム市庁舎その5
この絵には、もう一箇所深刻なミスがある。王様の下にある建物に注目されたし。スウェーデン王室のシンボルは3つの王冠なのだが、建物の上には2つしか王冠がない。一番上の王冠は同じく長さ不足で省略されてしまった様なのだ。日本で言えば菊の御紋章が半分になったような物で、当時はかなり問題視されたらしい。
2、下左、同じく黄金の間より。周囲はスウェーデンの歴史であるが、このプロペラを持った人は誰?と思ったらジョン・エリクソン(John Ericsson)
Wikipedia「ジョン・エリクソン」
である。船のスクリュープロペラの発明者(実際は3人が別々に同時期に特許を出しており、誰が本当のオリジナルとされるべきかはっきりしないらしい)である。スウェーデン生まれだが、研究環境を求めてアメリカに渡った。歴史に詳しい方であれば、南北戦争でのハンプトン・ローズの海戦を思い出されるかもしれない。このときの北軍のモニター艦を設計・作成したのが彼である。かなりのワーカホリックだったらしく、モニター艦の時は設計開始からわずか100日で完成にこぎつけたという。何故この絵で上半身が裸なのかは不明。
3、下中央、同じく黄金の間から。終生を戦争に費やしたカール12世である。ロシアのピョートル大帝のライバルとして知られる。大分強烈な絵である。
4、下右、鏡の間から。窓の反対側にはエウシェン王子のフレスコ画がある訳だが、窓の脇には漆喰彫刻がある。で、この彫刻は一切道具を使わず、指だけで製作されたそうである。地味ながら凄い。
5、設計者のラグナー・エストべリ(Ragnar Östberg)は今でこそ高名な建築家として名を残しているが、若い頃は数学の出来が悪く、学校で落第した事もあったそうだ。建築家が数学が苦手だったのだ。人生分からぬものである。
1、上写真、以前にも紹介した黄金の間の首のない王様の絵であるが、
ストックホルム市庁舎その5
この絵には、もう一箇所深刻なミスがある。王様の下にある建物に注目されたし。スウェーデン王室のシンボルは3つの王冠なのだが、建物の上には2つしか王冠がない。一番上の王冠は同じく長さ不足で省略されてしまった様なのだ。日本で言えば菊の御紋章が半分になったような物で、当時はかなり問題視されたらしい。
2、下左、同じく黄金の間より。周囲はスウェーデンの歴史であるが、このプロペラを持った人は誰?と思ったらジョン・エリクソン(John Ericsson)
Wikipedia「ジョン・エリクソン」
である。船のスクリュープロペラの発明者(実際は3人が別々に同時期に特許を出しており、誰が本当のオリジナルとされるべきかはっきりしないらしい)である。スウェーデン生まれだが、研究環境を求めてアメリカに渡った。歴史に詳しい方であれば、南北戦争でのハンプトン・ローズの海戦を思い出されるかもしれない。このときの北軍のモニター艦を設計・作成したのが彼である。かなりのワーカホリックだったらしく、モニター艦の時は設計開始からわずか100日で完成にこぎつけたという。何故この絵で上半身が裸なのかは不明。
3、下中央、同じく黄金の間から。終生を戦争に費やしたカール12世である。ロシアのピョートル大帝のライバルとして知られる。大分強烈な絵である。
4、下右、鏡の間から。窓の反対側にはエウシェン王子のフレスコ画がある訳だが、窓の脇には漆喰彫刻がある。で、この彫刻は一切道具を使わず、指だけで製作されたそうである。地味ながら凄い。
5、設計者のラグナー・エストべリ(Ragnar Östberg)は今でこそ高名な建築家として名を残しているが、若い頃は数学の出来が悪く、学校で落第した事もあったそうだ。建築家が数学が苦手だったのだ。人生分からぬものである。