今日は宋文洲さんのブログから。
宋文州のメルマガの「読者広場」
自分はこのブログは大好きで愛読しているのだが、今回の記事『「真面目」の問題か』はオリンパス事件に絡む話なので特に興味深かった。中でもこの1節。
--男の嫉妬は恐ろしい。率直で実績もあり、人気もある取締役は決して社長にはなれない。在任中の社長よりも人気があってはならないのである。ちょうどロシアのマトリョーシカの様なもので、そっくりだが矮小化した人が後継者になる。
確かにその通り。マトリョーシカ的後継者の実例は枚挙にいとまがない。しかも大体において、インパール作戦における、5のイギリス軍の将軍の評価をそのまま言いたくなる様な人物である事が大半である。しかも大体のケースにおいて、この手の人物は後継者として権力の座につくと、前任者より更に無茶苦茶な要求を現場に突き付けて混乱を引き起こすのが常である。
インパール作戦
また「男の嫉妬」とは言い得て妙である。特に、権力闘争のさなかにある男性はある意味女性よりも女性的になる。他人への嫉妬が凄まじいのである。下の立場の人間としては、下手に発言ができない。誰かを下手に誉めたりすると「あいつのどこがいいんだ?だからお前は分かっていないんだ」と不機嫌、説教モードなってしまう。かといってあまり正面切って目の前の相手を褒め称えるのも不自然である。また女性に言わせると、女性の場合はたとえ競争相手に嫉妬していても、その競争相手がつまずいて大きな傷を負った場合は、その相手に対して優しくなれるという。しかし権力闘争のさなかにある男性は違うのである。競争相手が傷を負ったら、「ここがチャンス」と徹底的に相手を追い詰め、既に再起不能になっていても更に叩きのめすというのがパターンだと思う。しかもそれを自分で意識してやる人は稀で、殆どの場合は無意識のうちに悪意に満ちた行動をとり始める。それだけに残酷さに限度が無く、始末に負えないケースが多い様に思う。「女の腐ったような奴」という表現があるが、この状況にある男性にはこれが最もふさわしい表現だと思う。しかも偉くなった人間ほど「女の腐った」度合いが増していくのであるから、組織全体が年を経るにつれてどんどん奇妙な状況になって行くのは道理である。
宋さんのブログでも「真面目」なら良いのか、という問いかけがなされて行くが、自分の感覚からすると「真面目」な人ほどこの手の権力闘争になると危険である。何と言うか、あらゆる方向に歯止めが利かなくなりやすいのである。
オリンパス報告書
宋文州のメルマガの「読者広場」
自分はこのブログは大好きで愛読しているのだが、今回の記事『「真面目」の問題か』はオリンパス事件に絡む話なので特に興味深かった。中でもこの1節。
--男の嫉妬は恐ろしい。率直で実績もあり、人気もある取締役は決して社長にはなれない。在任中の社長よりも人気があってはならないのである。ちょうどロシアのマトリョーシカの様なもので、そっくりだが矮小化した人が後継者になる。
確かにその通り。マトリョーシカ的後継者の実例は枚挙にいとまがない。しかも大体において、インパール作戦における、5のイギリス軍の将軍の評価をそのまま言いたくなる様な人物である事が大半である。しかも大体のケースにおいて、この手の人物は後継者として権力の座につくと、前任者より更に無茶苦茶な要求を現場に突き付けて混乱を引き起こすのが常である。
インパール作戦
また「男の嫉妬」とは言い得て妙である。特に、権力闘争のさなかにある男性はある意味女性よりも女性的になる。他人への嫉妬が凄まじいのである。下の立場の人間としては、下手に発言ができない。誰かを下手に誉めたりすると「あいつのどこがいいんだ?だからお前は分かっていないんだ」と不機嫌、説教モードなってしまう。かといってあまり正面切って目の前の相手を褒め称えるのも不自然である。また女性に言わせると、女性の場合はたとえ競争相手に嫉妬していても、その競争相手がつまずいて大きな傷を負った場合は、その相手に対して優しくなれるという。しかし権力闘争のさなかにある男性は違うのである。競争相手が傷を負ったら、「ここがチャンス」と徹底的に相手を追い詰め、既に再起不能になっていても更に叩きのめすというのがパターンだと思う。しかもそれを自分で意識してやる人は稀で、殆どの場合は無意識のうちに悪意に満ちた行動をとり始める。それだけに残酷さに限度が無く、始末に負えないケースが多い様に思う。「女の腐ったような奴」という表現があるが、この状況にある男性にはこれが最もふさわしい表現だと思う。しかも偉くなった人間ほど「女の腐った」度合いが増していくのであるから、組織全体が年を経るにつれてどんどん奇妙な状況になって行くのは道理である。
宋さんのブログでも「真面目」なら良いのか、という問いかけがなされて行くが、自分の感覚からすると「真面目」な人ほどこの手の権力闘争になると危険である。何と言うか、あらゆる方向に歯止めが利かなくなりやすいのである。
オリンパス報告書