あんな話こんな話

会津生まれの会津育ち…三匹の猫と柴ワンコや家族に囲まれ、家庭菜園に勤しみ都会には住めそうにないローカルな私の日常。

歯医者さんの思い出

2018-07-06 00:36:03 | 思い出

夜明け前の風景

サクぼん…とうとう出来てしまった虫歯が二本!
去年までは虫歯なしだったのになあ。
3歳児まで虫歯菌が口の中になかったら
一生虫歯にはならないんだってって信じてて
大人が口をつけた箸やスプーンで赤ちゃんに食べ物をあげない…とか
大人が一口でも口をつけた食べ物は赤ちゃんに食べさせない…や
赤ちゃんの口にキスしたり噛み与えをしたりしない!って実践して来た。

なのに4歳児にして虫歯二本…あの努力は何だったんだ??って!

それでもまだごく初期の虫歯だけど、サクぼん歯医者デビューとなった。
早いうちに治しておかないと、いくら乳歯で生え変わるとはいえ
永久歯に何らかの影響があったりもする。

先日母親と一緒に予約しといた歯医者さんへ行って来た。

そこの歯医者さんはサクぼんが自分で口を開けてくれるまで治療はしないって
最初の時はきれいなお姉さんによる歯磨きの指導で終わったみたいで
二回目はちゃんとお口を開けて治療が出来たんだって!
良かったねえ…夜も歯科衛生士のお姉さんに教わった通り磨いて
お母さんに磨き直ししてもらっていた。

そんな様子を見て思い出すのは息子が初めて歯医者へ行った時の事だった。

その歯医者さんは、まだ開業されているので
どこの歯医者さんだとか場所や名前の特定できるような事は書けないけど
初めて行った歯医者さんは、やっぱりサクぼんくらいの年じゃなかったかと思われる。

白衣を着てメガネとマスクと、椅子に座ると口を開けて…。
しかし初めての歯医者さんで緊張しまくりで
何をされるのか戦々恐々としている息子に口を開けるわけがない。

サクぼんとまる子の好きなワイルドストりベリーの実

ちょっとさ~ 緊張ほぐしてあげてって私でさえ思ったくらい。
私が抱っこして、頭を押さえて…泣く息子。
確かに歯の治療は虫歯を削ったりするので
動かれると危ないのは分かっている。
だけど泣き叫ぶ息子を看護師さん、体と頭や顔を抑えて歯の治療は続く。

たぶん痛さとしたら小さい子でも我慢できるくらいの痛みではないかと思うのだが
押さえつくられてギューンと機械が目前に
そりゃ、殺されるのではないかと思うくらいの恐怖だったと思う。
恐怖は痛みを倍増するからね。

この日の治療が終わった息子の様子はどんなだったかは忘れたけど
ほっぺたにクッキリと顔を抑えていた看護師さんの爪の痕に
もうこの歯医者には行かないだろうって事で、そのままになってしまった。

だから中途半端だった虫歯の治療に虫歯も進行し
歯も痛くなって来るにだけど、歯医者さんへ行こうかというと泣いて恐がるので
これがトラウマになって一生歯医者さんへ行けなくなるのも困る。
どうしたもんかと考えあぐねていた。

その時に亡くなったじいちゃんが会社帰りに通っていた歯医者さんはどうかと言った。
あそこだと、子供の嫌がることはしないと思うぞって
半信半疑一回行ってみる事にした。

そこの歯医者さんは貸店舗の一角を借りて開業していて
最初の時は医者さんに斯く斯く云々と
歯医者さんにすごい恐怖心を持っているのだと話しをした。

ようやく咲き始めたガクアジサイの花

サザンの桑田さんを野暮ったくしたような顔の歯医者さんは
子供の嫌がることは絶対にしない、時間はかかるかもしれないけど
少しずつやっていきましょう…みたいな事を言われたような気がする。

事実治療室に入ると音楽が流れて、口を開けてくれる事から始まった。
いろんな話をしたような気がする…なんせ30年も前の事だから
細かいことは忘れてしまったけど、息子は泣く事もなく歯の治療を終えた。

あれから娘たちもそこの歯医者に通うようになり
夏休みになると予約制じゃなかった歯医者さんの順番取りに行ったり
軽トラックに…チャイルドシートなんてなかった時代だから
あったのかな? でも、助手席に子供を乗せて
子供が三人もいると誰かしらが歯医者さんに通うようになるもので
何年も通ったっけ…今は貸店舗の一角から出て
立派な歯科医院を建てて繁盛している歯医者さん。

あの歯医者さんに出会えて息子は虫歯を治療する事が出来た。
良かったなあ…最初に行った歯医者さんだって
決して悪い歯医者さんではなかったのかもしれないけど
子供向きいじゃなかったって事なんだろうなあ。

サクぼんが今行ってる歯医者さんも
とても子供の気持ちを汲んでくれて、サクぼんもちゃんと治療出来て
痛くなかったよ~なんて治療した歯を得意げに歯を見せてくれた。

 

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