研究というのは何かとお金のかかるものです。
研究機関に入ったら好きな研究が出来るなんてことは大間違いなのはご承知の通りだと思います。
ある意味「白い巨塔」状態のところも少なくないですしね。
と言うわけで、今日は科学研究費補助金(以下 科研費)について。
以下<ウィキペディア 科学研究費補助金 引用>
科学研究費補助金(かがくけんきゅうひほじょきん、英 Grants-in-Aid for Scientific Research)は国内の大学などの研究機関に所属する研究者が個人またはグループで行なう研究に対する補助金である。競争的資金の形態により、文部科学省およびその外郭団体である独立行政法人日本学術振興会を通して補助金が交付される。科研費(かけんひ)と略される。なお、他の競争的資金制度に厚生労働省が交付する厚生労働科学研究費補助金や環境省が交付する廃棄物処理等科学研究費補助金があるが、文部科学省のものとは別の制度。科学研究費補助金と呼称される場合、文部科学省の制度を指す。
年間の補助金の総額は1,880億円(平成17年度実績)。
うち国立大学へは約70%、私立大学約15%。
審査は研究分野ごとに相対評価でなされるそうです。
相対評価ですよ。要は相手と競争したまえ、と言うことですね。
審査するのは文部科学省と日本学術振興会(科学省所轄の独立行政法人)。
まあ大学等研究機関もいろいろと泥臭いコトしなきゃあいけないんですよね。
ちなみにとあるところで“地球温暖化”というキーワードでどれくらいの研究に補助金が降りているのか調べてみました。
ヒット数:1,136件
2008年新規採択課題は以下の9件です。
1.20760325 吉野 純 岐阜大学 [2008]
気象力学に基づく地球温暖化を想定した可能最大高潮・波浪評価手法の構築
若手研究(B) 水工学
2.20740274 塩竃 秀夫 独立行政法人国立環境研究所 [2008]
地球温暖化による降水量変化予測の排出シナリオ依存性
若手研究(B) 気象・海洋物理・陸水学
3.20740270 堀 正岳 名古屋大学 [2008]
地球温暖化にともなうユーラシア大陸上の寒気蓄積の長期的変化の実態解明
若手研究(B) 気象・海洋物理・陸水学
4.20688009 北川 貴士 東京大学 [2008]
地球温暖化による海水温上昇に伴うクロマグロの産卵海域規模の変化予測
若手研究(A) 水産学一般
5.20580165 原 秀穂 北海道立林業試験場 [2008]
北海道の外来・在来樹木昆虫の地球温暖化に伴う拡大予測に関する基礎研究
基盤研究(C) 一般 森林科学
6.20570026 野村 哲郎 京都産業大学 [2008]
ナミテントウにおける鞘翅斑紋遺伝子の地理的勾配の年代変化に対する地球温暖化の影響
基盤研究(C) 一般 生態・環境
7.20360219 立川 康人 京都大学 [2008]
地球温暖化時における河川流量変化の予測と対応策に関する検討
基盤研究(B) 一般 水工学
8.20310025 松本 泰子 京都大学 [2008]
地球温暖化とオゾン層破壊問題との政策的相互連関に関する分野横断的研究
基盤研究(B) 一般 環境影響評価・環境政策
9.20310014 大森 保 琉球大学 [2008]
地球温暖化と海洋の酸性化に対するサンゴ礁生態系の応答と激変
基盤研究(B) 一般 環境動態解析
9研究、合計総額¥1億2142万円
まあ地球環境研究センターに整備されたスーパーコンピューター(NEC SX-8R/128M16)に比べたら微々たるものですが、まあそれなりに補助金が降りていますね。
研究に関する感想等はまた後日ゆっくりと書いていきたいな、と思いますが、省ける無駄は省いて欲しいという願望と、「イグ・ノーベル賞を受賞された “牛糞からバニラ香料” 山本麻由(やまもと・まゆ)さん」の様なユニークな研究に是非投資をしてくれる太っ腹企業が表れることを切に願っていたりします。
子供のころから動物好き。高校時代には北海道の農場で1カ月、牛の世話をした。大学でも農学部で動物の飼料について学んだ。今回の研究は、国立国際医療センター研究所勤務時のもの。「酪農家の大変さを軽くしたい、不要と思われているものを役に立たせたいという気持ちでした」
【略歴】山本麻由(やまもと・まゆ)さん
東京都生まれ。小学生時代、研究者の父と1年間米国で暮らす。宮崎大卒。国立国際医療センター研究所を経て外資系医療機器会社勤務。26歳。
<毎日新聞 ニュースサイトより 引用>
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