皮膚呼吸しか知らない蛙

アスペルガー症候群当事者が、2次障害に溺れることもありながら社会に適応していく道のりを綴っていきます。

熱発

2009-10-16 23:44:39 | 身体

ワタシ、変温動物です。

と、いきなり書いちゃうとなに書いてんだという話になっちゃうが、体温の変動幅が結構広い。
「体温調節が出来ない」と書くと色んな意味合いになってくるので、何から書けばいいのか分からなくなってきたりする(なので今日思ったことだけ記載)。

まず、朝起きた時、体温は相当低い。

恒温動物にあっては、食物を体内で化学分解することにより発生する熱が体温の源となっている。このように発生した熱によって暖められた血液等の体液が血管などを通じて全身に循環することで生物は熱を持つこととなる。
<wikipedia 『体温』より引用>

血圧低いのも関係しているのだろう。朝はフリーズドライ食品のような状態であり、外泊などしようものなら、その素行不良っぷりはたいそう評判になる(悪評判

基本的に、南アフリカあたりの砂漠に生息するミーアキャットのように、毎朝数時間の日光浴を欲する。


ミーアキャットは哺乳類マングース科の肉食動物らしいが、哺乳類だから恒温動物、爬虫類は変温動物という縛りは、どこかの誰かの初期の研究の産物で、一般的に流布されて“ジョウシキ”となっていたりするが、よーく調べるとそうでないことは多い。

ミーアキャット、見た目は可愛いが、「砂漠のギャング」なんて通り名がつくようなやんちゃ野郎だったりもする(動物に例えられる際、結構な確率でこの名があがるワタシの印象はさておき。

動物は恒温動物と変温動物に一概には二元化することはできないという一事例。


ヒトの体温調整機構としては、内温性(endothermy)と学術的には呼ばれている。
 内温性(endothermy)とは体温が主に代謝熱で維持されている状態。つまり恒温動物とは内温動物のうち、自律的に体温を制御している動物である。
では自律的に体温を制御するとはどういうことだろうか。

体温を維持する中枢は間脳の視床下部にあり、外気温や血流温度に合わせて体温を調節している。
例えば外気温が高い場合、視床下部の温熱中枢を刺激し、体温調節中枢の設定温度を低くして体熱の放散を図ろうとする。
運動をしたときや真夏日に汗をかくのは、発汗によって体熱を放散させようとするため。
逆に外気温や血流温度が低いと、視床下部の冷中枢を刺激して体温調節中枢の設定温度を高くし、熱の放散を抑制する。
寒いと体がガタガタふるえるのは、筋肉を動かすことによって体熱を生産し、体温を上げようとするためだったりする。


視床下部は交感神経・副交感神経機能及び内分泌機能を全体として総合的に調節している。視床下部には、体温調節中枢、下垂体ホルモンの調節中枢、浸透圧受容器などがある。また、視床下部は摂食行動や飲水行動、性行動、睡眠などの本能行動の中枢、及び怒りや不安などの情動行動の中枢でもある。
<wikipedia 『視床下部』より引用>

視床下部は脳幹に位置し、自律機能の調節を行う総合中枢であり、交感神経や副交感神経、内分泌系機能を総合的に調整しているその手の司令室みたいなものであったりする。
上記引用文の摂食行動、飲水行動、睡眠、情動行動と聞くと思い当たることは多々でてくるのではないだろうか。
ここに“ふつう”と異なるメカニズムがあると、これらを“ふつう”に調整できない場合もありうるということでもある。

ビックリするような発汗、喉の渇き(逆の氷依存)、摂食障害、睡眠障害、情動の抑制不全、実は結構ふかーく関連していたりするのだろう。

さて、本題。
ワタシ1日のサイクルとしてもかなり体温が変動する。
これは自己の身体的(内的因子)もさることながら、外的因子にも大きく作用される。
このカテゴリ的に二次障害と呼ばれているモノが酷い場合、自律神経や交感神経、過度の緊張状態なども合わさって、これらが症状として表面化することはとてーもよく知られていることであるだろうが、個体内の相対比較を排除したデフォルト状態を分析してみても、やはり内在的に持っているように感じる。

ワタシ的平温は、おおよそ35.0℃~38.0℃程度なのだが、体温が1℃上昇すると13%代謝が増加し、発汗、倦怠感という症状が出るらしい。体温が1度上がるのはかなり人体に負担がかかると言うことみたいである。

この調整機能が何らかの要因でうまくいかないとすると、そりゃあかなり肉体に負担をかけることになる。熱発という見えやすい形で表にでるだけでなく、実際肉体面、精神面にジワジワと軋みが生まれている訳である。


ワタシの場合、痛みや疲れなどに鈍感というのもあるが、長年の経験的蓄積による根性論みたいなものが存在し、“我慢と本人が自覚出来ない我慢”なるものが発生していたりする。体内サーモスタッドは結構敏感で、「あ、現在の体温は38.6℃程度です」と報告書が送られてくるが、司令部は「まあいつものことだし、動かなくもないしいいんでないの?」なーんてスルーしていたりする。



体温が37.0℃を超えたら、まず体調不良を疑う(なるべく内科受診)。
〃  が38.0℃を超えたら、救急でも病院に通院する(オーバーリアクションでもしんどいオーラを出す)。
体温が40.0℃を超えたら、入院くらいの覚悟で非常事態宣言発令。

これは、最近臨床心理士さんに教わったことである。


・・・ワタシ以前は40.0℃超えても、まあ動けるしとか言って日常生活を送っていたりした(恥。


今日、熱発した。体温は37.2℃。私的には平熱?範囲内で身体はぼちぼち好調である。
しかーし、終日全休という選択肢をとった(初体験)。本人的にはズル休み感全開なのだが、インフルとかいう爆弾が猛威を奮っている中、人様と接触するのはワタシはよくても人様に迷惑をかけかねないと認知すること。

そして自分では気付かなくても自分自身の至る所にガタピシ注意報が発令されているということ。まあ“雷注意報○○県東部”みたいなものなのだろうが。


ワタシ本人が全くもってスルーしてきた過敏と鈍麻のメカニズムの内に存在していた一機構。
“お休みします”の一言で、自分の楽と、周囲へのちょっとした配慮(連絡の仕方・言い方の勉強も今後の課題)、何より自己管理という観点でヒジョーに勉強になった出来事。

このカテゴリに属するヒトの中には、類似の問題を抱えているヒトが結構いるんではないだろうか。
これからもワタシ自身へのあくなき探求は続く。



最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お大事に☆ (ぴーまん)
2009-10-17 20:31:43
わたしは息子に爬虫類と呼ばれています。が、ミアーキャットの方が、ぴったりくるなぁ、と、思ったりしました。
既に、エアコンを暖房25度で設定し、世間一般の真冬の格好をしています。同じ空間で、旦那は、半袖、若しくは上半身裸で存在しています。


返信する
頭寒足熱 (はるぼん)
2009-10-17 21:13:57
plutoさんこんばんは。
私は逆で、体温の変化に敏感であります。
なんでかわからないけど、部分的に熱を発するのですよ・・・
単純に痛んでいる所だと思うのですが・・・

特に頭。。。
天頂を触ると分かるくらい熱くなっているときがあります。
こういう時は頭から氷水に突っ込むか、氷枕の頭に縛り付けるか・・外出先は冷却スプレーでしのいでいます。

そのくせ、エアコンで、冷やしたりするのは苦手で猛暑の時期でも設定温度は29度です。
(扇風機の不自然な風邪も嫌い・・・あはは)

だから、冬が大好きなんです!お日様の光が暖かく感じるし。
着込めば身体は温かいし、頭は涼しいし~~♪
これからの季節が私には一番うれしいときです。

37度を越えたら・・・ちゃんと病院行って下さいね~~

返信する
同じ空間 (pluto)
2009-10-19 21:07:20
>ぴーまんさん
こんばんは。
同じ空間に裸族とイヌイットですか^^
ワタシ外で風を切って走ってるとき肌露出。
後からどうやら寒いらしいと気付いて室内で厚着っていう意味不明なヒトらしいです。
ミーアキャット、なかなかいい線いってるなあと自画自賛なんですが、やっぱり蛙がいいかなあと思ったりしています。
返信する
とても敏感なんですね (pluto)
2009-10-19 21:12:57
>はるぼんさん
こんばんは。
それだけ敏感だと大変ですよね。
ワタシ感度を上げたときは社内だろうが車内だろうが顔にバシバシ冷えピタ貼って生活してます。
諸々の事情で、エアコンなるものを使わない生活が板についちゃったので、自然のなすがままが一番心地良いですね。
天頂の冷えるこれからの季節は極楽です(豪雪地帯の雪下ろしは堪えましたが)。
返信する

コメントを投稿