紅蓮(ぐれん)のポケット

子どもの本の作家・三輪裕子のふつうの毎日
2015年夏。三宅島で農業を始め、東京と行ったり、来たりの生活になる

中国の旅・6

2007-08-17 11:38:06 | 5・旅の日記
■大同でダウン

大同で雲崗石窟を見に行った深夜のことだった。急激に吐き気に襲われ、おなかも痛くなった。
その前から、3人ほどおなかをやられていたので、そろそろくるかと思っていたけれど、やっぱりという感じ。


日本から持っていったクスリを飲んでも、全部吐いて出てしまう。
同室の古賀さんが、ガイドのカクさんに知らせようというけど、夜の眠りをさまたげては、明日の行動にさしさわるので、朝まで待つといった。
けれど、とうとう夜中には熱も出てきたので、3時に、古賀さんが知らせてくれて、カクさんと一緒にタクシーで病院にいった。

大同の病院は、一般の市民の病院。そこで、急性胃腸炎といわれ、注射と点滴を約1時間半受ける。まわりの患者さんをみると、みな病気ではなくて、けんかでもしてケガをした人たちのようで、血を流しているのであった。軍隊の若い隊員さんもいた。

そこで寝かされたのは、手術の時に運ぶ車のついたもの。枕も毛布もないので、カクさんが一度ホテルにもどって、運転手のハクさんと一緒に、毛布と枕を持ってきてくれた。そんなまだ夜も明けない頃に、申し訳ないことであった。

点滴が終わると、クスリをもらって、7時頃ホテルに戻ったが、その日は太原への移動日。お医者さんからは、太原に行ったら、もう一度点滴を受けるようにいわれる。
その日の行動は、全てあきらめる。(そして、ここまでは体調悪すぎで、写真もない)


太原まで4時間ほどかけて移動したバスの中では、ずっと寝ていた。

太原の病院には、カクさんの同僚の若い女性、リョウさんが付き添ってくれることになった。
日本に3年ほど住んでいたことがあるということで、通訳をしてくれた。
みんなは、博物館にいったが、やはり体調が悪い古賀さんも一緒に病院に行くことになった。

リョウさんと古賀さん。




この病院にこれから行くところ。そこは、外国人専用の病院で、とてもきれいだった。



血液検査を受けたり、お医者様の問診(リョウさんが訳してくれた)を受ける。




その後、4時間点滴を受ける。
長くて、終わったのは夜の9時になってしまい、他の人はみな夕飯を終えてしまったが、その点滴のおかげで、翌日からはすっかり元気になれた。

ベッドも寝心地がよい。




その夜のご飯は、ホテルでおかゆを頼んで、古賀さん持参のみそ汁と一緒に食べた。とってもおいしかった。でも、なんといっても、最高によい食品は梅干しだね。



ところで、二回の病院の代金は、104元と175元。1元が17円として、約4700円ほどであった。健康保険がなかったにしては、安かった。
それでも、最初の病院では入院するようにいわれたし、こういう場合、保険がおりるか知りたいので、クレジットカードに付帯している保険会社に請求をするつもりである。
それと、クレジットの支払いには応じてもらえなかった。万が一、大病だの大ケガだのして、大金が必要という時に、クレジットでの支払いができないとなると、現金もそうたくさん持って行っているわけではないし、どうなるのだろうと思った。
この病院では、中国の銀行のクレジットカードだけは受け付けていた。

それと、いつもは、たいてい山登りに行くので、クレジットカードの保険以外にも、海外旅行保険に入っていくが、今回はただの旅だし海外旅行保険には入ってゆかなかった。海外旅行保険だと、病院の支払いも、確かその保険会社が支払ってくれるはずで、やはり最低でもいいから海外旅行保険に入っていく方が無難かもしれないと思った。


■中国の旅・・6・101112