新・カメの菊五郎の独り言

多摩市在住のカメ育てに苦労中の普通の会社員。×1です。

ご指名にお答えして

2011-08-05 11:52:45 | AED
Twitter上で
そういえば亀きくさんって多摩市のAED 配備事情に詳しかったですよね。以外に無い印象ですが。
とご指名を受けたので私見を。

多摩市においては、公共性のある施設へのAEDの設置は満足行くレベルだと思っています。
多摩市の場合、”ふるさと マップ(120円です)”にAEDの設置してある所が書いてありますし。

ただ、ある施設に適切にAEDが設置されているかは別物です。
例えば、10階建ての建物で1階だけにAEDがあればそれでいいのか?という事です。
各階に設置できればいいのでしょうが、それはそれで設置者への負担が増しますので、何階おきに置けばいいのかは議論の余地がある所ですが、今後は適切な設置と言う視点が必要となってくるでしょう。
ただ一つ言える事は、早ければ早いほど蘇生率は高くなるので、例えば”施設内であれば5分以内で倒れた人のもとにAEDが届れられるように設置又は配達できる体制を構築”という基準で考えてみてはどうだろうか?

次に、公共性のある施設への設置は満足のいくレベルですがその公共性のある施設が閉まっている時の対応です。
例えば早朝、日課のジョギングをしていて公立小学校の前で倒れたとします。当然、小学校にはAEDがあります。じゃあ、小学校が閉まっているこの早朝に小学校のAEDは使えるのでしょうか?
使えるにしてもどうすれば使えるのか、手順はあるのか?手順は公開されているか?という問題が出てきます。

そうなってくると、公衆電話ならぬ”公衆AED”を設置するのか?という話になります。
しかし、”公衆AED”設置となると、
 ・費用
 ・保守管理
 ・いたずら対策
等の問題が出てきます。
ですから、”公衆AED”は現実的ではないので運用で対応すべきではないでしょうか?

三番目に問題なのは、設置したのはいいければ保守管理が行われておらずいざという時に使えなかったら意味がないので、保守管理が行われているかが問題です。
何らかの、チェック機構が必要かもしれませんね。

最後に、使える人が何人いるかです。
講習会に出て実習をしてみると、119番を110番(問題はないが)と言ったり、AEDを持ってくるお願いが出来なかったりと実習でさえ満足に出来ません。
興味がある方は、東京消防庁が実施している”上級救命講習”を受講してください、こちら

結論。
 ・設置されている施設数は十分
 ・ただ、施設内での設置が適切化は疑問
 ・施設への設置がほとんどなので、建物の外(歩道とか)で倒れた場合、施設内設置AEDへのアクセスが簡便か?
 ・保守管理は正しく行われているか
 ・使える人はいるか

カメの菊五郎でした。