ポレポレ隊が行く! 

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家族で歩いた山の報告です。
  ◆ポレポレとはスワヒリ語で 「ゆっくり」 の意。

▲とうとう来たよ!プチポレ再結成 両神山 <その1>

2008-11-28 06:00:00 | ▲2008年山行報告

歩いた日 2008年11月23日(祝)

 

11月後半の3連休。

いつもの通り、どこへ登るかと すったもんだした挙句、 

隊長がかなり前から行きたがっていたお山 両神山に決定しました。

 

 

 

 

 

 

 

2006年2月 堂平山から。 

 

 

 

 

 

 

 

 

2006年10月 霧藻ヶ峯 (初めてのプチポレ隊) から。

 

 

 

 

 

 

 

2007年2月 武甲山から。

 

 

 

 

 

 

 

2007年12月 南天山から。

 

 

 

 

 

 

 

2008年2月 城峯山から。

 

 

 

 

 

 

 

2008年4月 二子山から。 

 

 

 

 

 

 

 

2008年9月熊倉山から。
(実際には見えなかったか 見逃したか・・・ なのでこの写真はasa0110さんからお借りしました。asaさん、ありがとうございました!) 

 

 

こんな風に両神山は 富士山や槍みたいな派手さはないけれど 

秩父の山々の頂上から ギザギザの山容を誇らしげに見せてくれるお山です。

隊長はこのギザギザを見る度に いつか自分もあのテッペンに・・・と少しずつ想いを膨らませてたみたいです。 

 

一部のヤマ友さんはご存知の通り、 頂上へ上がる幾つかのルートの中で

隊長は 「八丁尾根」 を通る道を登りたいと 最初から言っていました。 (asaさん、ひろさん、あっこちゃん、その節は色々ありがとう。)

しかしこのルートは岩に慣れた中級以上の人向き。 

登山口からテッペンまで 鎖場が連続するコースです。

実は今年の3月、所属している山岳会の総会で 隊長がここを通って両神に登りたいと言ったら

「じゃあ、僕たちがご一緒しましょう」 と 名乗りを上げてくれたメンバーさんがいました。

自信がなかった私とパパさんは 会のベテランさんが一緒なら・・・と 挑戦する気持ちを強くし、

4月の二子山もその練習を兼ねてのつもりだったのですが

その後、お仕事が忙しいのかメンバーさんから一向に連絡が来ず・・・。

清掃登山で行った熊倉山でも 何気なく催促してみたのですが 

その後もなかなか予定が合わなくて、今年はもう無理だねぇ・・・と諦めていました。

でも隊長はどうしても今年中に両神のテッペンに立ちたかったらしく、その気持ちを私たちに伝えてきました。

しかし、凍結も考えられるこの時期に 一番難しいコースを3人で行くなんて絶対にダメ、と パパさんからNG。

来年のベストシーズンまで待って八丁から目指すか 

どうしても両神に登りたいのなら危険の少ないルートを通って上がるか・・

その選択を隊長に任せました。

彼が選んだ答えは 「違うルートでもいいから今年中に両神の頂上に立ちたい」 という方でした。

そしてコースは 一般的な日向大谷ではなく なんと 白井差コースからと言い出しました!

・・・っと ここでこのコースの説明をしなければなりません。

長くなりそうなのですがこれを端折るわけにはいかないので ちょっとお付き合いくださいませ。

 

 

 

 

 

 

 

これはヤマケイの2006年1月号に掲載された特集記事です。

当時すごく気になった内容だったので 切り取ってファイリングしておいたものです。

両神山は、白井差登山道、梵天尾根の大峠ともに 登山口から山頂までの全体を含む750haが私有地で、

登山口近くに住む山中さんという方の所有になります。

最短距離で頂上に行ける白井差コースは 当時も人気があり たくさんの登山者が利用していたそうです。

しかし諸々の理由から環境庁及び公園事業を執行する埼玉県との間に溝が入り

2000年4月29日、白井差登山道が閉鎖という結果になりました。

諸々の理由から・・・・の 『諸々』の中には 山中さんの個人的な問題もあるのでここには詳しく触れませんが 

百名山ブームで人が押し寄せ 山が荒れたことや、

登山者のマナーの悪さに頭を悩ませていたことも登山道閉鎖の一因となったそうです。

これに伴い 両神神社上の休憩舎と白井差登山口にあった 白井差小屋も撤去されました。

(この件に関しては当時(2000年12月) のNHKクローズアップ現代でも取り上げて放送されたそうです。)

 

 

 

 

 

 

それから5年。

両神山への最短コースである白井差から登りたいという登山者が多いことから

山中さんは白井差に新しい道を作りました。

以前の旧道を再開させるには 国や県と利用計画を立てて協定制度を結ぶ必要があるので

中山さんの采配でできる新道を開通させたのです。

上の図の赤い波線の道がそれです。

旧道のような岩場を通らず、事故のおそれもないルート。

距離も旧道より600mほど短くなっています。

通行には次の10項目が求められています。

 

①必ず予約をし、許可を受ける事。

②山は危険な場所と認識し、自分で事故やケガの責任は負う事。

③環境整備料(協力金)一人1000円。

④動植物、魚、昆虫、鳥など自然を大切にする事。

⑤必ずピストンとし、日帰りにする事。

⑥タキ火、タバコ、ストック、犬は禁止。

⑦山や川を汚さない事。

⑧岩登りや沢登りは禁止。

⑨土地所有者の指示に従い、無謀な入山は止める事。

⑩無許可の入山は違約金を戴きます。(原文まま)

 

文面だけを読んで想像する山中さんのイメージは、実際にお会いすると絶対に変わると思います。

ストックがダメと書いてありますが これも柔軟な対応をしてくれます。

プロテクターをはずすのはNGですが 私は下山時に膝が痛むことを伝えたら快く了承してもらえました。

 前置きがとんでもなく長くなりましたが とにかく今回の山歩きはなんだかいつもとはちょっと異なるものとなりました。

 

あっ! そうだ、忘れてた。

タイトル見てお気づきの方もいると思いますが なんと実は出発の前日にパパさん、仕事になってしまい

結局この日は 隊長と私の二人・・つまり 久々のプチポレ隊での山歩きとなったのでした!

山中さんに予約人数の変更の連絡を入れ、車ではなくて公共の乗り物で行く旨を伝えたら

電話で親身になって対応してくれ、『ちょっと偏屈で怖そうな人』 (山中さん、ごめんなさいっ!)

・・・という私の勝手な思い込みは 少しずつ溶けていったのでした。

 

 

 

 

 

 

 

やっとここにたどり着いた。 (^_^;)

東武伊勢崎線車内。

ほぼ貸切。  

隣の車輌にザックを持って登山靴をはいた年配の男性がいました。

「山ですね。」 「はい山です。」

・・・みたいな山々光線を暗黙のうちにお互いに飛ばしあってました。 (笑)

 

 

 

 

 

 

 

人が少ないのをいいことに 早速朝ごはん食べ始める弱足さん。

 

 

 

 

 

 

 

羽生駅で秩父鉄道に乗り換えます。 

 

 

 

 

 

 

 

武州荒木駅で空が赤くなりました。

予報では曇りのち晴れ。

秩父鉄道っていうくらいだから 秩父へ行く電車ですが

一駅毎に ザックを背負った人たちが乗り込んできて

1時間経った頃には 乗客のほとんどが登山者になりました。

隊長と 「かなり混みそうだね・・・全員が両神に行くように思えちゃうね。」

なーんて話してたら なんと ほとんどの人が 「御花畑」 と 「浦山口」 で下車しちゃいました。

おー!そうか! 皆さん、武甲山に登られるんですね。

武甲山、人気だなー。

 

 

 

 

 

 

 

そして終点の三峰口到着。 (写真撮り忘れました。これは霧藻ヶ峯の時に撮ったもの。)

多分、ここまで来たのは5~6人だったと思います。

さて・・・三峰口から両神に行く場合、足はバスとタクシーしかありません。

バスは途中で乗り換えなくてはならず、接続がうまくいかないと長時間待つことになります。

この日も下調べしたら うまい時間のがなかったので前日にタクシーを予約しておきました。

改札出たら 「○○さんですか?」 とドライバーさんから聞かれ すぐに乗ることができました。

白井差まで35分くらいでした。

 

 

               <その2> につづく・・・

 

 

 

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