徒然なるまゝによしなしごとを書きつくる

旧タイトル めざせ、ブータン

政治家について

2011年12月06日 | 経済

 Euroに関するドイツとフランスの合意が成立したようだ。http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTJE7B401C20111205 これが9日のEU首脳会議で採択され、それに市場がどう反応するかを注視しておかなくてはならないが、サルコジ氏とメルケル女史は政治家としての職責を果たしたといえよう。

 今にして思うと、この決断は早すぎても国内世論の支持を得られないし、遅すぎると取り返しがつかない所まで事態は悪化してしまう。今回は正に崖っぷちぎりぎりの絶妙のタイミングであったと思う。おそらく両氏は最初からこの時点を見極めていたのかもしれない。何れにせよ選挙民に忍苦を強いる決断をする場合はそれが必要であることが選挙民の腹に落ちることが必要で、いくら頭でそうわかっていてもそれだけでは駄目で”納得”してもらう必要がある。そのために政治家は拙速な対応で失敗するのを避けるため、柿の実が熟してポトリと落ちるのを待つがごとく、機が熟すのを待つ必要がある。管さんや鳩山さんにはこれが出来なかった。

 日本では消費税10%の議論が進んでいるが世論としては”止む無し”の傾向にあろう。野田さんは最初は大丈夫かなと思っていたが、どうやら機が熟すのを待てる政治家のようで、なかなか期待できる。

 さて、わが日本に目を移すと不景気な話しか聞こえてこない。しかし、世の中は欧州も米国もそして間違いなく中国もこれから不景気のどん底に入っていく。そうなると既に20年近く不景気が続いている日本は相対的に影響が小さいともいえる。これに関して信州大の先生が面白いことを書いているので御参照ください。http://diamond.jp/articles/-/15208 意外とこれからの10年は日本が復活するチャンスかも知れませんよ。