徒然なるまゝによしなしごとを書きつくる

旧タイトル めざせ、ブータン

EUROの兆し

2011年12月05日 | 経済

 危機的状況に陥っているEURO、最終決断を下すEU首脳会議(12/9)まで残すところ4日となりました。しかしここにきて明るい兆しも見え始めています。その一つがイタリアの赤字削減のための緊急措置決定です。http://www.bloomberg.co.jp/news/123-LVP4K46KLVR401.html

 こんなことは大したことはない、と思われるかも知れませんがイタリアの前首相(ベルルスコーニ)の元ではこれが真面目に取り上げられたのか極めて疑問です。彼については、本ブログで以前取り上げた事がありますが極めて人徳の低い政治家でした。http://blog.goo.ne.jp/pgpilotx/e/474b1065683dac18008bd3ebc5d44eaa

  

 ドイツのメルケル首相は彼が大嫌いで、彼が首相である限りドイツは決してユーロ債の発行は認めなかったでしょう。ところが、そのドイツの意向もありイタリアの首相はマリオ・モンティ氏に変わりました。そして今回彼の内閣は国民に忍苦を強いることになる緊急経済措置を閣議決定し、議会に提出します。その記者会見で彼はこういっています。

 「イタリアの巨額の公的債務は欧州の責任ではなく、イタリア国民の責任だ。われわれは将来のイタリアを担う若者の幸福について十分に注意を払ってこなかった」

 このイタリア人の言葉に、ドイツ人が頷いてくれればEUROは生き延びる可能性が出てきます。 今、EUROは買い、かもしれません。