主婦ゲーマーのゲーム日記

世間に隠したオタク心を爆発させています。時折まじめに読書など。

本日の読書

2013-03-12 08:42:55 | 読書
花粉のせいで眼鏡ライフを送っています。普段より視野が狭いし、物が小さく見えるし、遠近感がおかしいし、顔が重いしで(鼻っていうよりは顔ってかんじ)、イライラが貯まっていますよ。


七河 迦南著『空耳の森』
裏表紙の案内では数作品の粗筋が書かれ短編集ということは知らしめていましたが、前作、前々作との関連は書かれていませんでした。
なので、新境地で書かれたものと思っていたのですが、最後のお話で、短編の幾つかが関連作であったことが明らかに。
1話目の短編は起承転結が急すぎて、「うーん、この調子なら読むの止めようかな」と思いましたが、2話目で持ち直し。
それ以降は、お話は淡々と進んで行き、最後で「へえ」と思うような、ちょっとした転換がある作品が並んでいます。
この淡々とした部分が微妙かなあ。
シリーズ以外を書かれたら、どうなるのか今後も気にしていきたい作家さんです。


海堂 尊著『スリジエセンター1991』
桜宮シリーズの外伝的ストーリーの方の続編。
高階先生と藤原婦長さんが手を組んだその時や、速水先生が登場したりとかなり本編スタート時のかなり近くまで来ましたよ。
もう、ここまで来ると一番最初から順番に読まないと、面白さがないような気がします。
本編を含めて時系列順に読むのが一番いい気がする。(つまり本編は後回し)
とはいえ、この一件での語り手である世良の本編登場までの経緯が語られるなら、本編は更に後回しになるねえ。
シリーズがぜーーんぶ終わって一気に読む方が楽しいかもしれない。
よし、完結の暁には、そのように読み返してみよう、そうしよう。


冲方 丁著『光圀伝』
結構厚い本ですが、時間が許せる限り一気読みしたくなった本でした。
ほんと面白い。
光圀さんは、時代劇のおかげでかなりの知名度だと思いますが、実態を知っている人はそんなに多くないのではないかなあ、と勝手に推察しています。
かくいう私自身、実際は時代劇と違って全国漫遊はしていない、『大日本史』を編纂したぐらいしか知りませんでしたよ。
苦悩から荒れた少年時代を経て、学に目覚め、詩歌に情熱を捧げ、己の義を探していく様が読み応えがありました。
某国営放送の大河ドラマの原作向きだと思いますよ、この作品。
やらないかな。
冲方さんの作品はまだ3つ(2つ時代小説、1つSF)しか読んでいませんが、このまま様々なジャンルで小説を書いて貰いたいですね。
某田中さんは、エンターテイメントから時代小説に行ってほとんど帰ってこないけど!
いくつものシリーズを放置した恨みは深いぜ!


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2 コメント

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祈・早く花粉が治まる様に! (すず)
2013-03-15 16:08:07
 花粉との戦い、お疲れ様です。本当なら、暖かいお日様を楽しむ季節なのに、憂鬱な毎日を送られているのが、お気の毒です。

>「光圀伝」
 
 私は学生の頃に、父が集めていた文庫の「水戸黄門」を読んで、大体の生涯は知っていたんですが、それを一冊にぎゅぎゅっとまとめた冲方さんの力量にびっくりしました。映画も良いけど、これはドラマ向きですよね~。

冲方さんといえば、アニメ「甲殻機動」の続編のシナリオを担当されるそうで、ほんと多方面に才能のある方ですね。私は面白い小説の方が興味あるんですけど。
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Unknown (ペンタ)
2013-03-16 12:20:14
こんにちは。
一時期より花粉は少なくなって気がします。
あと一息頑張ります。

>光圀伝
一冊でぐっとまとまって、読み甲斐がありましたよ。
これも子供に薦めたいかも。
そうそう、アニメのシナリオもされているのですよね。
甲殻も始まったら見てみたいと思います。
今後が非常に期待される作家さんですよね。
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