進藤実優さんのリサイタルを聴いてきました。
ショパンコンクールの予備予選で彼女の演奏を耳にし、何者?と驚き、モスクワ中央音楽学校で勉強されていることを知り、なるほどと腑に落ち、それからずっと彼女を心の中で応援してきました。
東海地方でのコンサートは度々目にしていましたが、関東ではジョイントでしかお名前を見かけていなかったので、聴きに行きたいけれどじっくり、タップリ聴きたいとリサイタルを待っておりました。
そうしましたら、お盆の期間にトッパンホールで彼女のリサイタルがあることを知り、残り1席を確保し聴きに行くことが出来ました。
どの曲も全てのフレーズに意味を持たせ、知的で濃密。
うわべだけで表現することは決してなく、演奏に品があります。
ロシアのバス歌手のような印象でした。
呼吸が深くゆっくり長い。キラキラ系ではない感じです。
最初に弾き始めた瞬間から、彼女は音楽が本当に好きなんだなと感じました。
とても良く考え抜かれていると思いましたが、そこに少々息苦しさを感じてしまいました。
アンコールにショパンのワルツ、マズルカ、ノクターンを1曲ずつ弾いて下さいましたが、この3曲は絶品でした。
彼女の良さが十分発揮できる大きさなのかもしれません。
曲が大きくても小さくても彼女は密度が濃いので、曲が大きくなるとその濃さに少し疲れてきてしまいます。
彼女の密度の濃さと集中力について行けると良いのかもしれませんが・・
今回のコンサートは、彼女にとって初の首都圏でのリサイタルだったそうです。
前半と後半で衣装替えされていましたが、どちらもお似合いでした。
前半のシックなお色に裾に煌めくスパンコールのドレス、ステキに着こなしていらっしゃいました。
ヘアスタイルもステキにされていました。
今後のご活躍に期待しています。