goo blog サービス終了のお知らせ 

「 九州 ・ 沖縄 ぐるっと探訪 」

九州・沖縄・山口を中心としたグスク(城)、灯台、石橋、文化財および近代土木遺産をめぐる。

福岡市東区志賀島 ・ 万葉歌碑 「 沖つ鳥 鴨とふ船は ・・・ 」

2016-11-01 07:38:22 | 万葉歌碑















  沖つ鳥 鴨とふ船は也良の埼
        たみて漕ぎ来と聞えこぬかも




 歌意は、神亀 ( じんぎ ) 【 724~729 】 のころ
 太宰府から対馬に糧 ( かて )をおくるよう命じられた
 宗像郡津麿に代わった志賀の荒雄は、
 肥前の国の美祢良久 ( みねらく ) [ 福江島三井楽 ] から
 対馬に向かって船出したが、暴風雨にあって海没した。
 それから八年、荒雄の妻子はなおその生還を念じてこれらの歌を作ったという。
 また、一説では筑前の国守山上憶良 ( やまのうえのおくら ) の作であるとも
 伝えられている。

 歌詞の鴨というのは荒雄の船の名、也良の崎は能古の島の北端で、
 そのあたりを漕いで来る荒雄生還の吉報を期待する家人 ( いえびと ) の
 せつない心を詠んだ歌である。




この記事についてブログを書く
« 第9位 みずがめ座 今日の... | トップ | 福岡県豊前市 ・ ふたたび... »