
平 有盛 ( たいらの ありもり ) 。
1164年~没年不明。平 重盛の四男。
門司港と下関の間の壇ノ浦の戦いで源氏に敗れ、平有盛は資盛・行盛らとともに
そこで入水したとも言われる ( 平家物語 ) が、
奄美大島には有盛にまつわる伝説が残されている。
有盛は資盛・行盛らとともに奄美へ逃れてきて、奄美を治めた。
有盛は名瀬浦上に築城 ( 浦上グスク ) 。
資盛は加計呂麻島諸鈍 ( 諸鈍グスク ) を築き、
行盛は龍郷町戸口 ( 戸口ひらき山グスク ) にそれぞれグスクを築城した。
有盛は島の北側の守備を任されたため、
龍郷町今井崎に見張りの砦を築き、源氏の襲来がないか監視させた。
有盛と行盛は源氏が奄美へ攻めてくるというあらぬ噂が流れ、自害したとされる。