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葉山嘉樹は、明治27(1894)年豊津村(現みやこ町)で生まれる。
大正2(1913)年3月、福岡県立豊津中学校(現育徳館高等学校)を卒業、
早稲田大学高等予科に進学するが、学費未納により除籍。
その後、名古屋に行き新聞記者をしながら、名古屋労働者協会に加入、各種労働争議を指導した。
大正12(1923)年名古屋共産党事件で検挙、投獄され、
その獄中で自己の労働運動体験を作品化し、「海に生くる人々」などを書き上げた。
昭和20(1945)年6月、満州開拓団の一員として中国大陸に渡り、
同年10月引き上げ列車の中で病没した。
葉山嘉樹は、日本の代表的なプロレタリア作家である。
「淫売婦」「セメント樽の中の手紙」で衝撃的な文壇デビューを飾り、
代表作の「海に生くる人々」は、プロレタリア文学に芸術的な完成をもたらしたと
高く評価されている。
しかし、戦時体制の進行とともに、プロレタリア文学の自由な発表が出来なくなり、
生活は困窮していった。
昭和9(1934)年、ついに東京での作家生活が維持出来ず、
長野県天竜渓谷の鉄道工事現場に赴く。
二度と東京に戻ることなく、信州や木曾の山村で生活苦と戦いながら後期の作品を書き残した。
昭和52(1977)年、八景山自然公園中腹の文学碑公園に文学碑が建立された。
主な著書
『海に生くる人々』 『誰が殺したか』
『屋根のないバラック』 『セメント樽の中の手紙』
『淫売婦』 『死屍を食う男』
『凡父子』 など
★赤色の文字の著書・・・豊津を取材した小説。豊津関連の郷土作品。