


五島列島の中通島というのは、県外者にはなじみのない名前だが、
これが通称 「 上五島 」 の本島になる。
その南の玄関口である奈良尾港。
北には有川港や有方港がある。
五島の中通島は複雑に入り組んだ島であるが、
島内を縦走する国道384号は比較的海にそっているので、眺めが楽しめる。
とくに郷の首~白魚の間は、対岸の若松島や
その間に点々とみえる小島が、海の情景を引き立たせてくれる。
また上五島の楽しみといえば教会めぐりであろう。
規模は小さいながらこそ、漂う趣は、上五島めぐりに欠かせない。
海水浴場といえば、有川の蛤浜が有名ですが、
奈良尾の高井旅もなかなかである。
小さい浜ながら、こじんまりとした町営のコテージがあり、
小さな食堂まで営業しているので、リゾートは大嫌いだけども、
海でゆっくり一日を過ごしたい方にはオススメです。
近くの奈良尾港には温泉センターがあるのも得点高い。
奈良尾港ターミナルを見下ろす崖の上にあり、
港からバスだと大回りするので不便(?)ですが、
港入口からその崖を登る歩道(入口がわかりにくいのですが)を行けば、
10分程度で玉の汗をかきながらたどり着くことが出来る。
さらに奈良尾から桐教会に向かう途中の海は、
その心もカラダも記憶さえも根こそぎ奪ってしまう情景が広がる。