






日出生台演習場 ( ひじゅうだいえんしゅうじょう ) とは、
大分県玖珠郡玖珠町、玖珠郡九重町、由布市、
宇佐市にまたがる陸上自衛隊の演習場である。
日出生台の中央部にあり、総面積は約4,900haで西日本最大の演習場である。
日出生台演習場で馬に乗るやなせたかし(1940年ごろ)
演習場の大部分は玖珠町に属しており、
東側の一部が由布市、南西側の一部が九重町、北東側の一部が宇佐市となっている。
演習場の管理は、湯布院駐屯地業務隊日出生台演習場管理班が行っている。
明治時代の日出生台は、森林が失われ土壌のやせた農業には適さない草原であったが、
仮想戦地となる満州の地勢に似ているとして
旧陸軍の演習地として利用されることとなった。
初代演習場主管となった横田穰は、水不足の対策、
治山治水、集団移転する農民の従事する産業育成のため、
植林事業に私財を投じて取り組んだ。
当初は反発もあったものの、横田による生活改善の様々な取り組みと、
その人柄により地区住民から慕われるようになり、
25年間で460万本の苗木を植林、1500ヘクタールを緑化した。