
三池港の南側バースに停泊している黄色が目を惹く 「 大金剛丸 」

長さ 30m
幅 約10m
総トン数 231トン
その他 エンジンがないので自走できない。
この浮きクレーン船 「 大金剛丸 」 は、
三池港の築港を開始して3年目の明治38年(1905)に中古として大阪より購入されたもので、
クレーンの歯車に 「 JOHN.H.WILSON&C!LTD LIVERPOOL 」 の刻印があることから、英国製と分かる。
クレーンの吊り上げ能力は最大15トンで、今も動力源は石炭である。
そのため、ボイラーが温まり作業が出来るようになるまでに約2~3時間の時間を要するため、
現役ではあるが、ほとんど稼働していない。
普段は三池港ドック南側バースに停泊しており、
浮標チェーン点検取り替え作業等のため月に1~2回程度稼動している程度である。
浮起重機 ( フローティング クレーン ) とも呼ばれ、
こうして明治30年代のクレーン船が残っているのは極めて稀である。