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「 九州 ・ 沖縄 ぐるっと探訪 」

九州・沖縄・山口を中心としたグスク(城)、灯台、石橋、文化財および近代土木遺産をめぐる。

「 額の星はダイヤモンド 」  サトノダイヤモンド

2016-12-25 15:58:59 | 馬の詩 ・ それぞれ...



まるでトランプのダイヤのような額の星








ゴール寸前にキタサンブラックを捕えたサトノダイヤモンド






  「 額の星はダイヤモンド 」  サトノダイヤモンド



    サトノダイヤモンドにキタサンブラック
    それに迫るゴールドアクター

    思えば 
    テンポイントとトウショウボーイと
    それを追ったグリーングラス
    そんな光景が頭をよぎった
    今年の有馬記念は
    額のダイヤがキラリと光った
    今年最後の大一番





    第61回 有馬記念より



「 ボクの白い馬 」  スダホーク

2016-12-24 01:24:43 | 馬の詩 ・ それぞれ...



引退レース3着の 「 第29回 宝塚記念 」 パドックにて






   「 ボクの白い馬 」  スダホーク 



     関東登録馬も6度におよぶ関西遠征は
     関西ファンの心を強くつかんで離さない
     ダービー2着の面目かけて
     秋の京都に姿をみせた 白い鷹
     サクラサニーオーを競り落とし
     ミホシンザンの2着となった菊花賞
     直線不発に泣いた 単枠指定の天皇賞
     忘れかけたファンの心を刺した阪神大賞典
     最後のレースの宝塚で
     同じ芦毛のタマモクロスの3着は
     涙するほど感動した

     灰色だった馬体も雪のように白く変化して
     どことなく神馬に見えてくる

     何度も挑んだ大レース
     最後まで挫けることなく走り続けた
     ボクの 『 スーホの白い馬 』




  父 シーホーク
  母 アヤベジョー
  生年月日  / 1982年4月6日
  調教師  / 古山良司 (美浦)
  馬主  / 須田松夫
  生産者  / 山内静雄
  産地  / 浦河町
  通算成績  / 22戦3勝 [ 3-3-2-14 ]
  主な勝鞍  / 阪神大賞典・アメリカJCC



この菊花賞当日は、観音寺競輪を走っていた。
ヘルメットにはスダホークの名を、
そしてプロテクターには
オートレーサーの金山清司の車名ビバイダテンを書いていた。
丁度同じ時間帯に走った準優勝戦がスダホークと同じ2着で優勝戦にコマを進め、
翌日の決勝戦は観音寺で3度目の優勝を決めた。

今はもう廃止になった観音寺競輪だが、
3度の優勝も通算300勝達成もこの観音寺競輪場だった。


「 そっと手で触れた 」  スルーオベスト

2016-12-21 01:03:17 | 馬の詩 ・ それぞれ...

      「 そっと手で触れた 」  スルーオベスト 



      一日のうちカッと晴れたり雨が降ったり
      なんとも不安定な空模様
      暑い小倉に炎の逃げ馬
      スルーオベストがやって来た
      真っ赤な勝負服に白の玉霰は
      夏のサンタクロースを思わせる

      調教師の松田由太郎さんにお願いして
      スルーオベストに会って来た
      カイバ桶から顔あげた
      彼女の細く曲がった流星が
      なんとも愛らしく目に映る

      ビロードのようにテカテカと輝く首筋に
      そっと手をやり撫でてみた
      それは 暖炉の温もり
      それは 父タイテエムの温り





     



父  / タイテエム
母  / ベルダンサー
生年月日  / 1985年3月22日
調教師  / 大久保光 (栗東)
馬主  / 小西良明
生産者  / 斉藤 英
産地  / 浦河町
通算成績  / 18戦2勝  [ 2-3-0-13 ]
主な勝鞍  / 88'ゆうすげ賞 (900万下) ・ 3才牝馬S2着


「 アンコール 」   ランドヒリュウ

2016-12-19 01:38:27 | 馬の詩 ・ それぞれ...

    






    「 アンコール 」   ランドヒリュウ 



   緑の府中を想い出しています
   もう一度 あのダービーを走れたなら
   結果はたとえ変わらなくとも
   あの大観衆のなかを走ってみたい

   白いスダホークが頭を外に傾けて
   先頭に立ったのを見ながら
   一生懸命に走りました
   目の前を
   シリウスシンボリがもの凄い勢いで
   追い込んでゆきます
   もう一度 夢でもいいから
   ダービーを走りたい




父 ブレイヴェストローマン
母 ナッシングライムド
生年月日  / 1982年4月12日
調教師  / 小林 稔 (栗東)
馬主  / 木村善一
生産者  / 辻牧場
産地  / 浦河町
通算成績  / 17戦3勝 [ 3-5-0-9 ]
主な勝鞍  / 日経新春杯 ・ 高松宮杯
近親馬  / ダイカツケンホウ、インターコール
代表産駒  /  ハートランドヒリュ ・ トウカイパレス


ランドヒリュウは、先日掲載した 「 ハートランドヒリュ 」 の父親である。


「 遥かドバイの彼方から 」   ホクトベガ

2016-12-15 01:02:26 | 馬の詩 ・ それぞれ...











最期の地となったナドアルシバ競馬場







ドバイワールドカップ前のナドアルシバ競馬場での調教





    「 遥かドバイの彼方から 」   ホクトベガ 



    遥かドバイの彼方から
    訃報が届いた
    衛星放送でしか
    流れることのなかった
    異国の地の戦死は
    あまりにもあっけなく
    そして
    あまりにも寂しい

    せめて たてがみだけでも
    エリザベスで輝いた
    京都の四コーナーに



    平成9年4月3日 ナルアルシバ競馬場
    ドバイワールドカップ 骨折のため予後不良




   父 ナグルスキー
   母 タケノファルコン
   生年月日  / 1990年3月26日
   調教師  / 中野隆良 (美浦)
   馬主  / 金森森商事
   生産者  / 酒井牧場
   産地  / 浦河町
   通算成績  / 42戦16勝 [ 16-5-4-17 ]
   主な勝鞍  / エリザベス女王杯


馬の詩より ・ 「 どよめきとため息と歓声と・・・ 」  武幸四郎とソングオブウインド

2016-12-10 00:35:02 | 馬の詩 ・ それぞれ...


  「 どよめきとため息と歓声と・・・ 」  ソングオブウインド 




         意表をついた
         アダマイヤメインの大逃げに
         どよめくスタンド
         波乱を演出した兄に
         上手く流れに乗って
         8番人気のソングオブウインドを
         勝利へ導いた弟       

         歓声をため息に変えた激走は
         雑草がメイショウサムソンの三冠を阻止した
         風の歌  ( ソングオブウインド )




         第 67回 菊花賞より




 「 月のように 」   ハートランドヒリュ

2016-12-09 01:12:11 | 馬の詩 ・ それぞれ...

 「 月のように 」   ハートランドヒリュ 



    ディープインパクト が
    光り輝く太陽なら
    ハートランドヒリュ は
    静かに照らす月あかり
    コツコツと地味な記録を積み重ね
    127戦という
    誇りある蹄跡を残し
    引退した師を探して
    月のように姿を消した





平成18年3月22日 栗東トレーニングセンターにて
調教中に急性心不全のため斃死
生涯成績 127戦 4勝 ・ 2着 10回 ・ 3着 10回


サラブレッド最多出走記録を3月12日に更新した日に
「 無事是名馬 」 という詩を書いてから、
引退した清水久雄調教師を探すように、
わずか10日後に急性心不全のために天国へと旅立って行った。



「 無事是名馬 」   ハートランドヒリュ

2016-12-07 01:19:10 | 馬の詩 ・ それぞれ...


   「 無事是名馬 」   ハートランドヒリュ



    無事是名馬という言葉は
    この馬の為にあるようなもの
    走って 走って
    また 走って
    持って生まれた魂の強さが
    この記録を生んだ

    一生懸命に走り続ける
    その頑張りに
    ただただ 頭が下がる
    どんな馬の記録より
    もっとも自慢できる
    この記録




    ハートランドヒリュ 牡10才
    父 ランドヒリュウ
    母 サラ系 テルノワカクサ

    平成18年 3月12日 現在  127戦出走




    


「 最後と決めて挑んだ 42.195 」  川内優輝

2016-12-04 14:53:39 | 馬の詩 ・ それぞれ...








    「 最後と決めて挑んだ42.195 」  川内優輝 



       世界を目指すのは最後だと自分で決めて
       挑んだ福岡国際マラソンを
       走って 走って 走って
       粘って 粘って 粘って
       ゴールまで粘り抜いた
       3番目のゴールは
       自分と闘い
       苦しさと闘い
       我慢と忍耐と
       心の強さが
       夢の世界へ向けて
       42.195を走らせた




       福岡国際マラソン 2016より


       
       

 「 薩摩おごじょ 」  メゴヒメ

2016-11-30 04:04:29 | 馬の詩 ・ それぞれ...



2005 小倉競馬場  /  ひまわり賞3着





   「 薩摩おごじょ 」  メゴヒメ 



     母 ケンセイメゴは九州産ながら
     日経新春杯を勝った
     ケンセイグッドの妹として
     地方の佐賀所属で
     小倉でひまわり賞を勝った
     コウセイロマンの母として
     九州で稀な馬だけど
     所詮 九州産馬は
     手酌で酒を飲むようなもの
     一部の人間にだけ愛されて走り続ける
     だけど その想いは桜島のように熱い

     そんな娘に思いを馳せる母親は
     維新ゆかりの鹿児島で
     九州の血を伝え続ける




     父 サイレントハンター
     母 ケンセイメゴ
     生年月日 /  2003年5月4日
     調教師  /  加藤和宏 (金沢)
     馬主  /  嶋田孝徳
     生産者  /  杉安牧場
     産地  /  鹿児島県
     通算成績  / 22戦0勝  [ 0-1-1-20 ]
     近親馬  /  コウセイロマン、ティキングハート

馬の詩より ・ 「 晩秋の閃光 」  サッカボーイ

2016-11-16 12:25:46 | 馬の詩 ・ それぞれ...








    「 晩秋の閃光 」  



     晩秋の京都に吹く風は
     早くも冬色に透き通る
     半月ほど前から寒さが増して
     緑の芝も黄橙に変化する
     枯れ葉のコンチェルト

     マイルに命を懸ける強ものが
     我先にと名乗り出て
     その速さと強さを競う

     逆光になった暗がりから
     姿を見せた派手な馬
     まるで薄の穂のように
     秋風に尾花栗毛をなびかせながら
     直線グーンと加速して
     逃げるミスターボーイを抜き去った

     ラスト1ハロン
     独走になったサッカーボーイ
     スポットライトを浴びたように
     浮き出て見える
     そのあまりの強さに
     身の毛がよだつ





     第5回 マイルチャンピオンシップより

馬の詩より ・ 「 雨に咲く菊 」   ヒシミラクル

2016-10-23 01:16:16 | 馬の詩 ・ それぞれ...


        「 雨に咲く菊 」   ヒシミラクル 



         雨に濡れ
         咲き乱れる菊の花

         スタート直後
         ノーリーズンの
         よもやの落馬に
         重苦しいどよめきが
         曇天の空高く揺らいでいった

         まさか まさかのヒシミラクル
         それに迫るファストタテヤマ

         濡れた勝負服に輝く大輪
         角田晃一とヒシミラクル





         第63回 菊花賞より

ボブ・ディランの曲名をつけた ・ 心に残る馬 「 カゼニフカレテ 」

2016-10-14 10:14:41 | 馬の詩 ・ それぞれ...







     カゼニフカレテ


      父 サニーブライアン
      母 マナーリー

      生年月日  / 1999年3月22日
      調教師  / 佐々木晶三  ( 栗東 )
      馬主  / 小田切有一
      生産者  / 中地康弘
      産地  / 新冠町
      中央獲得賞金 /  14,667.9万円
      通算成績  / 43戦3勝  [ 3-6-4-30 ]
      主な勝鞍  / 03、愛知杯 ( GⅢ )




      カゼニフカレテ・・・

      もう、ずいぶん昔
      ボブ・ディランの
      「 風に吹かれて 」 のBGMで
      テレビのエンディングに
      毎週8週間にわたり
      ボクが作詩した
      馬の詩を流したことがある

      その曲名を付けた
      大好きだった
      カゼニフカレテは
      競走中
      風のように
      空高く旅立って行った






今回、ボブ・ディランのノーベル文学賞受賞にともない、
加筆修正して再掲載になった 「 カゼニフカレテ 」 だが、
ボブ・ディランを語ると、そこにはいつもジョーン・バエズの存在があった。
ジョーン・バエズは、1968年12月に、
ディランの作品のみを歌った2枚組のアルバム 『 Any Day Now 』 を発表。
シングルカットされた 「 ラヴ・イズ・ジャスト・ア・フォー・レター・ワード 」 は、
バエズのコンサートの定番曲のひとつとなった。


馬の詩より ・ 「 雨に負けない 」   フジオックス

2016-10-11 01:01:01 | 馬の詩 ・ それぞれ...

       「 雨に負けない 」   フジオックス 



       430キロ台の黒鹿毛は
       雨ニモ負ケズ 風ニモ負ケズ
       太陽がサンサンと輝く
       暑い小倉でデビューして
       重馬場ばかりの勝ち星は
       クラシックの道悪要員として
       期待を集めたが
       脚部不安からクラシックを棄て休養へ

       休養明けから姿を見せた北九州記念
       黒鹿毛の馬体を焦がすような太陽は
       連日飽くことなくやって来て
       苦手な馬場に拍車をかける
       これでは丘に上がったカッパと同じ
       より速くとあがけども
       スピード競馬について行けず
       凡走ばかりを繰り返す
       雨に負けない フジオックス





       




       父 フジオンワード
       母 オンワードフェリー
       主な勝鞍  ・ 京都4歳ステークス ・ 萩特別
               2着 毎日杯


馬の詩より ・ 「 イエローレイン 」  ハルウララ

2016-10-07 02:22:44 | 馬の詩 ・ それぞれ...

       「 イエローレイン 」   ハルウララ 



          大観衆が見守るなか
          スタートで出遅れて
          きゃしゃな馬体は馬群に揉まれ
          さて これからという時に
          悲鳴とともに下がって行った

          武 豊を背に挑んだレースも
          惨敗のハルウララ
          砂をかぶった
          泥んこの馬体に
          泥だらけの勝負服

          イエローレイン

          春なのに
          ハルウララの春遠く
          高知の馬場に
          砂まじりの雨が降る





          平成16年3月22日 高知競馬第10レース
          ハルウララ  デビュー以来通算106連敗