昭和通の一角に立つ、煉瓦造りの国指定重要文化財施設。
明治時代の我が国を代表する建築家・辰野金吾と片岡安の設計により、
日本生命保険株式会社九州支店として明治42年 ( 1909 ) に竣工。
赤煉瓦と白い花崗岩の外壁は、19世紀末のイギリス様式で、
ほかに尖塔やドームなど、小規模ながら変化に富んでいる。
東京駅の駅舎など数々の名建築を手掛けた建築家、辰野金吾が設計した建物で、
辰野は唐津の出身で、九州でも多くの建築を手掛けており、
外観の特徴は、赤レンガに白い石を帯状に配したデザイン。
これは辰野博士がロンドンに留学していた19世紀末にイギリスで流行した
「 クイーン・アン 」 様式を取り入れたもの。
辰野が手掛けた建築に多くみられるスタイルで、 「 辰野式 」 と呼ばれている。
福岡市文学館として、福岡ゆかりの作家の資料などを展示している。
平成2年 ( 1990 ) まで市歴史資料館として使用された後、
平成6年 ( 1994 ) 2月、
有料の会議室等を備えた市民に開かれた施設 「 赤煉瓦文化館 」 としてオープン。
2019年6月1日(土曜日)から2019年8月末まで、改修工事のため休館。