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巡検から帰ってきました(その2;1日目)

2013-03-03 11:16:44 | 日記


 こんにちは。

 巡検報告1日目です。


11:00 桜井北口集合
11:30 「仏教伝来地碑」
12:20 大神神社到着(おおみわじんじゃ)
12:30 狭井神社到着→三輪山 登拝開始
14:40 登拝終了→移動

15:20 車谷扇状地(予定変更し、箸墓古墳へ)
15:42 巻向駅出発(JR)
15:49 桜井駅到着
15:53 桜井駅出発(近鉄)→16:02大和八木
16:07 橿原神宮前駅到着(自転車乗車、移動)
16:40 祝戸荘到着(荷物受取/入浴/レポート作成)
18:00 夕食(夕食後入浴可)
19:30 全体ミーティング(~20:30)
20:30 入浴など
23:00 消灯/就寝

 

【三輪山(みわやま)】(wikiより)
三輪山は、奈良県桜井市にある山。奈良県北部奈良盆地の南東部に位置し、標高467.1m、周囲16km。三諸山(みもろやま)ともいう。なだらかな円錐形の山である。

日本国創生の時代より神宿る山とされ、三輪山そのものが神体であるとの考えから、神官僧侶以外は足を踏み入れることのできない、禁足の山とされてきた。

明治以降はこの伝統に基づき、「入山者の心得」なるものが定められ、現在においてはこの規則を遵守すれば誰でも入山できるようになった。
登山を希望する場合は、大神神社から北北東250m辺りに位置する境内の摂社・狭井神社の社務所で許可を得なければならない。そこで氏名・住所・電話番号を記入し300円を納める。そして参拝証の白いたすきを受け取り御祓いを済ませる。道中このたすきを外すことは禁止されている。行程は上り下り約4kmで、通例2時間ほどで下山できるが、3時間以内に下山しなければならないという規則が定められている。また山中では、飲食、喫煙、写真撮影の一切が禁止され、下山以降も山中での情報を他人に話す事を慎むのがマナーでもある。午後4時までに下山しないといけないため、午後2時以降は入山が許可されない場合がある。雷雨などの荒天の際は入山禁止となることもあるが、禁止とならない場合であっても万一の事故に備えて電話番号の確実な記入が求められる。また、大神神社で祭祀が行われる日は入山ができない。

数多くの巨石遺構、祭祀遺跡も散在するが、これに対しても原則として許可なく撮影はできない。さらに、山内の一木一葉に至るまで神宿るものとし、それに斧を入れることは許されておらず、山は松、杉、檜などの大樹に覆われている。

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 (以下は、ざっくりとまとめました)

 三輪山、つまり大神神社(おおみわじんじゃ)でまつられている神様は「大物主(おおものぬし)」の神様です(蛇神で、稲作豊穣、疫病除け、酒造りなどの神様)。
 
 神様には大きく分けると2系列あります。「国つ神」(スサノヲを祖とする大国主・大物主)と「天つ神」(天照大神)です。

 もともとこの三輪のあたりで、大国主(おおくにぬし)・大物主(おおものぬし)の神様が国作りをしていました。

 しかし、天(高天原;たかまがはら)にいる天照大神(あまてらすおおみかみ)が、この地を譲るように勧告します。

 それに対して、国つ神たちはこの地をゆずり、遠い出雲(島根県)へゆき、そこでまつられることになりました。それが出雲大社になります。

 しかし、三輪山のあたりでは大物主をまつりつづけました。おそらく天つ神たちもそれをみとめたのでしょう。

 これはおそらく、天つ神を信仰する人々が、もともといた国つ神を信仰する人々を支配したことを神話に仮託したものと考えられます。

 《注1》大国主と大物主は同じだといっているものもありますが、ややこしくてよくわかりません(専門書をお調べください)。
 《注2》「天つ神」(天照大神)は、伊勢神宮などでまつられています。天皇家にとって特に大切な神様です。

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 三輪山の斜面は前日の雨により、どろどろでした。まるでチョコレートがとけているような感じでした。

 学生はいやがっていましたが、自然な流れで強行しました。

 頂上にあがっても、樹木がうっそうと茂っており、見晴らしはよくありません。

 学生たちに、信仰を強制するものではなく、こういう世界・場所があるのだということを知るために登らせました(登拝)。

 麓には、三輪そうめんの工場や店も多く、乾燥した風・小麦・水・水車などの条件が重なり、そうめん作りが昔からさかんであったことも説明しました。

 (その後、車谷というところで果樹栽培と扇状地の関係を説明する予定でしたが、箸墓古墳を見に行きました。)

 神話・古代文化・地場産業などを知る上で、とてもいい場所だと思っています。

 
 今日も来てくださってありがとうございました。