今度の部屋

授業でできなかったことや出版物についてフォローします(できるだけ^^)

安岡章太郎『幸福』(その2)

2014-08-27 08:02:01 | 日記


こんにちは。

さて、昨日の続きです。

私は一昨日大学の近くのスーパーに買い物に行きました。

焼き鳥、サラダ、パンなどをカゴに入れ、レジに並びます。

レジの女性「2500円です」

そして私は5000円札を出します。

レジの女性「・・・おあずかりします・・・」

そして、おつりを受け取ります。

レジの女性「7500円お返しします」

私「???」

私は5000円札しかもっていない。最近お金をおろしてないので5000円しかないはず・・・。おかしい・・・。

私「5000円札を渡したと思いますが・・・」

レジの女性「???・・・いえ、5000円札ではないですよ」

私「え? そうかな・・・?」

レジの女性「レジの機械が1万円とよんでますから、だいじょうぶです」

私「あ、そうですか・・・勘違いですね、もうしわけありません」

そこからはなれ、カゴから自分が持ってきたエコバッグに焼き鳥、サラダ、パンなどをいれながら、「ラッキー」と思いました。「機械も間違えることがあるんだな・・・」とか思いながら、自転車で帰路につきました。

自転車にのりながら「機械がいいと言うんだから、いいんだ」「機械が悪いんだ」と思いながら、幸せな気持ちできーこきーこ、こぎました。

「あ!」

そうだった・・・。スーパーに入る前に2万円ATMでおろしたんだった・・・。
10分前にお金をおろしたことすら忘れるとは・・・。
かなり疲れている・・・と悲しくなりました。

そして、「機械も間違えることがあるんだな・・・」「機械がいいと言うんだから、いいんだ」「機械が悪いんだ」と思った自分は間違いであったと反省しました。

逆に、機械に救われたのであって、もし機械じゃなければレジの女性は「あ、そうですか。ありがとうございました」といって、5000円札をうけとったにちがいありません。


こんなことがあって、安岡章太郎『幸福』を思い出したのです。

今日も来てくださってありがとうございました。

安岡章太郎『幸福』(その1)

2014-08-26 08:12:42 | 日記


こんにちは。

唐突ですが『幸福』という短編小説の話をします。

この『幸福』という短編は、高校の時教科書に掲載されていました。

話を要約すると以下の通りです。(おそらく時代設定は、戦前です)

中学生の主人公が、母から列車の切符を買いに行くよう言いつけられる。
しかし主人公は国鉄の職員は態度が悪いので買いに行くのがいやだった。
その時切符を売っていた駅員も人の話を聴いているのかいないのかといった態度だった。
それでもなんとか切符を買い終えた。

きちんと切符とおつりが たもとにはいっているのかを確認したときに、主人公は歓喜する。
5円札をだして切符を買ったのにもかかわらず、ここに5円札がある。もちろん切符もある。
どうやら駅員は主人公がだした5円札を、10円札とまちがえたらしい。
主人公は全力で駆け出し、その場を離れる。
この5円札は自由につかえるのだ。
万年筆を買おうか、ナイフでも買おうか、心豊かにあれこれ考えながら歩き始める。

ところが帰り道に主人公よりも幼い年齢の駅員が働いているのをみる(さっきの駅員とは別人物)。
そのときなぜか主人公はさきほど切符を売っていた、態度のよくない駅員のことを思い出す。
切符売り場の駅員も生活が苦しく、家にかえれば病気の母親がいて「ああ、俺も疲れた・・・」などといっているのだろう。

主人公はきびすをかえし、さきほど切符を買った駅にもどる。
そして、5円札を駅員に返す。
それに対して駅員は先ほどの態度とはまったくちがった、たちまち恥ずかしそうな、愉快そうな笑顔をうかべて「わざわざすみません・・・」「陽気のかげんか、ここんところ、おれもどうもイケねえや。ほんとに、すみませんでした」とお礼を言ってくれた。

主人公はすがすがしい気持ちで家に向かう。
態度のわるかった駅員が、笑った瞬間、普通の青年の顔に感じられたことがうれしかった。「ああ、よかったな」

家に着くと、主人公はここまでの話をきかせた。
「いやあ、そのときの駅員の顔つきったら、なかったよ。こっちもてれくさかったけれど、向こうはそれ以上にてれて、逆上しながらよろこんでやがんのさ」

しかし、母親は何の感動も表さない。
「バカだねえ、おまえは」と腹立たしげに言う。「さっきおまえに渡したのは、あれは 10円札なんだよ」
それをきき、主人公は、急にあたりが真っ暗になる気がした・・・。

あれから30年たち町も自分(主人公)もすっかりかわってしまった。
しかし、この空想癖はかわらない。
この空想癖がなかったら今よりも取り柄のない人間になっていただろう。
あの晩、返す必要のなかった5円札を、夜遅くにとりにいった具合の悪さ、情けない気持ちは昨日のことのように思いだす。
あれ以後、駅員にはあっていないが、あのときの駅員の笑顔は忘れられない。
あの笑顔をみることの幸福は、5円札では買えないものだと考え、自分をなぐさめている。

以上が『幸福』の大雑把なストーリー要約です。

この小説を思い出す体験をしました。それは次回です。

今日も来てくださってありがとうございました。


教員免許更新の試験監督

2014-08-24 09:05:46 | 日記

 ↑ ピンぼけですみません

こんにちは。

昨日は、教員免許更新の修了認定試験の試験監督をやりました。

教員免許というものは、一度取得してしまえばずっと使えるわけではありません。

約10年に1度、30時間以上の講習をうけなければならないのです。

しかし、決められた講義に来られない人はたいへんです。そこで「eラーニング」というやりかたがあります。

「eラーニング」は、その講習をパソコン(インターネット)で受講できるのです。

昨日はその試験日でした。パソコンで学んだことが身についているのかを確認するために行われるのです。


ところで、あえてウィキによると・・・(笑)「教員免許更新制」より

ーーーーーーーーー
 導入後、民主党は2009年のマニフェストで「教員の資質向上のため、教員免許制度を抜本的に見直す。」と謳い鳩山由紀夫内閣へと政権交代を果たしたものの、その後も政策として進展せず、現場では混乱や困惑が起きている。

 2010年11月、文部科学省は20府県の教育委員会から受講状況の抽出的な情報収集を行い、2010年8月末から9月の時点で対象教員の6%が講習を終了していない、または受講しておらず、日本全国に換算すると5100人を超える教員の免許更新が行われないとの見積を発表した。
ーーーーーーーーー

大勢の人が更新していないのは意外ですね。

いろいろあるのでしょうか・・・。


それから、試験を終えた方に、私が「お疲れ様でした」と声をかけると、「いやあ、生徒の気持ちがよくわかった」とおっしゃっていました。

今日もきてくださってありがとうございました。

10年研修の講師(2回目)

2014-08-23 08:44:07 | 日記


こんにちは。

昨日、愛知県の「10年経験者研修」がありました。

前にも書きましたが、10年研修とは教員になって10年目の先生が受けなければならない研修会のことです。

昨日は模擬授業を行うので、それに対して講評を述べて欲しいということで参加しました。

4人1組でグループをつくって、20分間授業をするのです。

8月にも研修がありましたが、あのときは自分が作った授業案を発表するだけだったので、あまり盛り上がりませんでした。

しかし、今回は普段やり慣れている授業ですから、先生方は力を存分に発揮なさったのではないかと思います。

教員は授業をつくり、それを自分で実施します。

自分で脚本を書いて、自分で演じるといってもいいかもしれません。

しかも毎回ライブです。

目の前に生徒や児童がいて、それに応じて、授業を進めていきます。

ふだん教えている大学生の模擬授業もなかなかいいですが、さすが10年目になると格段に違います。うまいです。


それに昨日お会いした先生方は、明るかったですね。

「笑い」がありました。

何を言ってもうけていました。

笑いがあるクラスっていいですよね。

きっと昨日の先生方は学校でも楽しい授業をしているのだと思いました。

どうぞ先生方、これから20年くらい教員生活は続きますが、お元気でおすごしください。


今日も来てくださってありがとうございました。

学会発表を申し込みました(人文地理学会 広島大会)

2014-08-20 12:17:58 | 日記


 こんにちは。

 昨日、人文地理学会大会の一般発表に申し込みをしました。

 早速今日お返事をいただきました。登録されたようです。

 今回は広島大学で行われます。(11月)

 タイトル:旧制中学校と比較した師範学校地理科教科書の特徴
 主な内容:師範学校で用いられていた地理科教科書を中学校のそれと比較することで、師範学校で行われていた地理教授の特徴を明らかにすることが目的である。

 まだスライドはできていませんが、11月までにしっかり作りたいと思います。

 広島に行くのは、7年ぶりくらいになります。

 高校の宿泊研修の引率以来ですから、久しぶりです。

 楽しみです。

 ただ、豪雨が広島をおそい、土砂がくずれ、多くの方が被害にあわれているようです。

 心よりお見舞い申し上げます。



 今日も来てくださってありがとうございました。


羽田空港に行ってきました

2014-08-17 14:36:14 | 日記


 こんにちは。

 昨日、羽田空港に行ってきました。

 しかし、飛行機に乗ったわけではありません。

 ちょっと用事があって行ってきたのです。

 
 
 ↑ 飛行機がたくさんとまっていました。



 ↑ ジェットの音がかなり大きいです。



 ↑ 羽田空港の5階?にいったら、「牛」がいました。

   これをみたとき、北野天満宮の「牛」を思い出しました。WIKIによると・・・。

 牛は天満宮において神使(祭神の使者)とされているが、その理由については「道真の出生年は丑年である」「亡くなったのが丑の月の丑の日である」「道真は牛に乗り大宰府へ下った」「牛が刺客から道真を守った」「道真の墓所(太宰府天満宮)の位置は牛が決めた」など多くの伝承があり、どれが真実なのか、それとも全て伝承に過ぎないのかは今となっては良くわからないものの、それらの伝承にちなみ北野天満宮には神使とされる臥牛の像が多数置かれている。伝承のうち「牛が刺客から道真を守った」というのは和気清麻呂を祭神とする護王神社や和気神社の猪の伝承との関連性が強く認められる。

 でもこの牛は、天満宮とはあまり関係ないみたいです。



 ↑ 千住博氏の作品でした。

  千住博氏の弟は作曲家の千住明、妹はヴァイオリニストの千住真理子、父は工学博士の千住鎮雄、母は教育評論家でエッセイストの千住文子(WIKIより)です。

  たいへん優秀な家系でいらっしゃいます。

  
  今日も来てくださってありがとうございました。

  

学会発表(2014.8.10;その3)

2014-08-15 17:10:39 | 日記



 こんにちは。

 今日は学会発表の「おまけ」です。

 

 ↑ みつけました。横国大のネコ!



 ↑ しかし、すぐに逃げられました・・・。



 ↑ 隠れてしまった・・・。


 発表前にこんなことをやっていたので、時間ぎりぎりの会場入りでした。

 知っている先生方にご挨拶しなければならないのに・・・。

 ということで、発表は終わりました。

 今度は11月に発表予定です。

 今日も来てくださってありがとうございました。


学会発表(2014.8.10;その2)

2014-08-14 17:01:47 | 日記

 ↑ 横浜国立大の教育目標

こんにちは。

学会発表の2回目です。

発表の時間は15分、質疑応答8分でした。

発表の冒頭に「NHK朝のドラマで『花子とアン』をやっていますが、放送当初『女学校』が出てきます。わたくしの発表もいってみれば『便乗発表』みたいなものです・・・」と言ったのですが、受けるはずが・・・ぜんぜん受けませんでした・・・。(すべりました)

発表はほぼぴったり15分、質問が少しオーバーしました。

質問者は、名のある方にしていただきましたので、うれしかったです。

きちんと答えられました(たぶん)。

発表要旨の一部を以下にご紹介します。

ーーーーーーーーーーーーー

「高等女学校と旧制中学校の地理科教科書にみられる性差」

 (キーワード:高等女学校、中学校、教科書、地理科、性差)

 本研究の目的は,高等女学校と中学校の地理科教科書における教科書記述内容の量的差異を明確にし,さらに女学校用教科書にみられる女性特有な表現から地理教授に関わる者たちが抱いていた女性観を究明することによって,地理科教科書における性差の特徴を明らかにすることにある。取り上げる教科書は高等女学校および中学校のもので,筆者が実見したものに限定する。さらに男女差を比較するために,著者が同一な教科書で,初版訂正版に関わらず発行年の差を3年以内のものに限定した。これにより,地理科教科書に関わった人物の女性に対する考えを明確にできると考えたためであり,日本地理が24冊,外国地理が26冊,地理学通論が17冊の教科書が対象となった。方法は,教科書の頁数や記述内容の量的質的差異の比較による。特に,中学校用教科書にはみられない,女学校用教科書のみにみられる「女性特有な表現(文章・挿図等)」に着目する。

 (この後に結果が続きます)

この発表は論文にして、どこかの学会誌に投稿します。

そのときはまたご報告いたします。

次回は、発表のおまけです。

今日も来てくださってありがとうございました。




学会発表(2014.8.10;その1)

2014-08-13 13:28:49 | 日記


こんにちは。

8月10日(日)に学会がありました。

実は全国的学会の発表は久しぶりです。

相鉄本線の和田町駅からテクテクと歩いて行きました。

雨が降ったりやんだりの天気であり、かつ蒸し暑く、たどり着いたときには疲弊しておりました。



 ↑ 「世界がフィールド だから NYU」→ かっこいいですね。


 ↑ 「YNU」(横浜国立大学)の石像物か? →すばらしい。


 ↑ やっと会場にたどり着きました。


つづきはまた次回!

今日も来てくださってありがとうございました。