こんにちは。
春の選抜高校野球が佳境を迎えています。
私の「高校野球応援の鉄則」は以下のようになります。
まず、私の出身が北海道なので、北海道を最優先で応援します。
次に応援するのが、今働いている愛知県を応援します。
続いて、妻の実家である宮崎県を応援します。
その次は、もう一つの家がある神奈川県を応援します。
その後、「どうやら弱いらしい」と思う方を応援するという流れになります。
さて、今回の高校野球を振り返ってみましょう。(細かな分析はできませんのでご了承ください)
初戦は、「東海大四(北海道)対 豊橋工(愛知県)」で、この時は鉄則通り北海道を応援しました。
愛知県は野球が強いところですが、北海道が勝利をおさめました(3ー0)。
豊橋駅は新幹線に乗るときに使っていて、駅弁でもお世話になっています。複雑な心境でした。
2回戦めは、同じく「愛」がつく愛媛県の松山東高校でした。
松山東は、歴史も古く正岡子規、夏目漱石、『坂の上の雲』の秋山眞之らが関係している学校です。
そのネームバリューだけでもはや負けそうな気がしました。OB・OGの声援もすごく、圧倒されました。
しかし、これにも北海道は勝ちます(2-3)。
3回戦め(準々決勝)は、群馬県の健大高崎高校です。
このチームは、校歌に Be together という歌詞がでてくる、校歌マニアにはたまらない高校です。
そんなことよりも、機動力がありとても強いチームで、奈良県の天理高校に勝ったチームです。
かなり強いのです。しかし、この学校にも北海道は0-1で勝利をおさめます。
4回戦め(準決勝)は、ついにきました埼玉県の浦和学院です。
昨年11月の明治神宮大会で0-10でコールド負けした相手です。
各地区の代表が集まってたたかって、コールド負けとは・・・。
もはや絶体絶命です。
しかも京都の龍谷大平安高校を初戦で破り、評判の高橋投手がいる県立岐阜商業を倒して勝ちあがってきました。
今度こそ、さすがにムリだろうと思っていました。
しかし、北海道は1-3で勝ちました。
北海道の高校は1963年に準優勝した北海高校以来52年ぶりとなる決勝進出です(春の選抜大会)。
明日の対戦相手は、福井県の敦賀気比(つるがけひ)高校です。
優勝候補の大阪桐蔭を、2本の満塁ホームランで撃破しました(11-0)。
松本選手が大会史上初めてとなる2本の満塁ホームランを打ったそうです。
2本の満塁ホームランって、野球の神様が降臨したとしか思えません。
神様が降臨したチームと対戦するのはきつい・・・。
しかし、泣いても笑っても、明日ついに決勝です。
幼少の頃、北海道の高校が甲子園で優勝するということは夢のまた夢でした。
しかし、駒大苫小牧が夏の甲子園で2度優勝しました。
早稲田実業にやぶれ、3連覇はのがしたものの、私は充分満足しました。
今回、最低でも準優勝です。
充分立派です。「もうよくやった」という気持ちです。
このように、私は生まれ故郷の北海道をいつまでも応援していますが、いつも思い出すのは、ドイツの社会学者テンニースがいった「ゲマインシャフトとゲゼルシャフト」です。
「ゲマインシャフト」とは、血縁、地縁、感情などによって結びついてる社会をいいます。「ゲゼルシャフト」とは、利益によって結びついている社会をいいます。人間社会が近代化すると、ゲマインシャフトからゲゼルシャフトへとかわっていくとテンニースは言いました。「愛情よりも利益」と言っては言い過ぎでしょうか?
いつまでたっても生まれ故郷の北海道を応援するとは、「私はやはりゲマインシャフト的なんだな」って思うのです。使いかた・・・間違えているでしょうか?
さて、明日は4月1日で、「辞令交付」の日ですが、もはや心ここにあらずとなっております。
今日も来て下さってありがとうございました。