ジャジャーン
去る10月21日(土)、まだ『不安状態』での病気休暇中、薬の効果で 気分も落ち着きつつある中、気分転換と体力の回復をめざして、市立博物館主催の『ため池の歴史と自然観察会』に参加してきました。結局、6キロも歩いて、あの時の私の体調としては動きすぎで、無理してしまったのですが、すっごーーーく楽しかったのです
← 最初の写真は
「 天王谷堰 」です <横須賀市須軽谷>
ごく小さいこじんまりしたため池。白鷺のねぐらもあり、大きなコイが、何度も
バッシャーアン とはねて、一同ビックリ

『ため池』というのは、定義で示すと、「池 以上に人工的な要素の強い水域で、規模は小さく、水深も多くは2~3m程度で、さらに排水設備を備えた水域」 のことですって。『堰』という言葉を使っていますが、これは川や湖において、水流を調整する装置のことです。この観察会で見た『ため池』は、田んぼに水を引くための『ため池』のことです。ですから、人工的に 水の出し入れを調整できるようになっている所なのですよ。
そんな堰が、三浦半島南部にはいくつか残っていて、わずかに現役、多くは不使用状態になっています。で、観察会の目的は、
現役の堰と、廃れた堰の違い・・・水生植物・水生昆虫や水鳥の生態を知る というものでした。付随して、秋の里山の植物や、地域の歴史 なども教えていただき、有意義な一日でした。
真っ赤な ケイトウと、カンナの花。青空に映えてとてもきれいでした。
「 鶴郷堰 」 <横須賀市須軽谷(津久井との境い目近く)>
よく見えないと思いますが、このあと
ものすごーーーい 藪!やぶ!ヤブー!をかき分けて 近くまで降りたのですが、一面美しい緑色の水草が覆い、静かなたたずまい。
でも!一人では決して行かないでください!って所ですよ。迷うし、万一ズッコケてケガをしたら、ケータイ通じるのかな?助けはくるかな?夏はマムシちゃんがお友達になろうよって寄って来ちゃうだろうし

・・・でも、また行きたい、私。 5人ぐらいで行くべきでしょう

大きなカラスウリ がどこでも豊作

みんな大喜び。私もガケをよじ登り、年輩の女性に採ってあげました。

自然の造形は かんぺきだネ。センスがいい配色。

津久井の牛込っていう字(あざ)の場所にあったのは、よく耳にする 「馬頭観音」でなくて、なんと「牛頭観音」

この辺りは昔から 牛がいたからですって。

を飼う地域では、「豚頭観音」っていう石碑もあるのですって!おもしろーい

と思いました。

今回いちばんビックリした発見は、この道!!!!!私もときどきsunshine号(my愛車チャリ)で 飛ばして走っていましたが、なーんと・ナント、
競馬場跡
だそうですよ~。大正時代っていったかなぁ? 全長400mあまりで、カーブが急すぎて馬がころんでしょうがなかったので、数回で廃止になったらしいです

ここは「八幡神社」の境内でもあり、さながら “やぶさめ” の光景を想像してしまいました。よーくみると道はぐるーっと回って造ってありました。

この「八幡神社」前の児童公園に咲いていた、見事なカタバミの花
わずかに残る田では、脱穀作業中
たいへんご苦労さまです

闘鶏を飼っているの? ・・・この池は?・・それはここ ↓

この旅の終着点、
『 轡堰 』 くつわぜき <横須賀市長井>←たぶん

スミマセン 貯水量 35000t

100万画素のケータイカメラで撮った写真なので、どれも見にくいと思いますが、中ノ島があって、鳥たちの憩いの場・ねぐら になっています。もう、生き物好きの私は、この光景に狂喜乱舞


学芸員さんの双眼鏡をみんなで借りて、観察しました。コサギ・ダイサギ・青サギ・ゴイサギがいーーぱい! コガモなどの鴨類は、近くに寄って来ます。いつも人間がエサをあげているのだな。
この轡堰は、広~いだけあって、水面を渡ってくる風がとても気持ち良かったです。ウットリ・・・歩き疲れも吹っ飛びました。今度は、sunshine号で、ぜひまた訪れたいです。
ここからまた広域農道を てくてく歩いて、「小根岸」というバス停から「三崎口駅」までバスで出て、電車で帰りました。
《 データ 》
10月21日、朝9時30分 京浜急行線「京急長沢」駅前出発→
村岡堰<横須賀市長沢>貯水量 2585t(不使用・山からの水流はあるが、水がたまっていないので、草が繁茂)→
→大畑堰<横須賀市津久井>貯水量 1269t(水流あり、ホタルも生息)
→谷戸作堰<津久井>貯水量 1672t(現役の堰だが、ことしは田んぼを作らず、水が抜かれていた・がまの穂が茂る)
→水間戸堰<津久井>貯水量 2460t(現在、観光農園の水辺の公園になっている場所)
→鶴郷堰(二番目に写真で紹介した所)
→天王谷堰(初めに写真で紹介した所)
→轡堰(くつわぜき)14時頃着 田んぼはなく、畑をうるおす。公園等にするために工事中だが、水鳥の生活を大切にしてほしいと思います。
★ 帰途 ★ 途中、八幡神社境内で昼食休憩
おわび・・・今度から、こんなに長い記事は2回に分けて書こう・・・