これを書いている2018年1月27日(日)は、めったにない大寒波 というのに覆われている とっても寒い日です。寒いというより、体が凍りそうな感じの冷たさ。家の中でも 指切り手袋をはめているお良しです。お良し宅のバケツには、3日連続で氷が張り続けています。
一昨日は6mmほどの厚さ、昨日は3~4mm、今日は1cmはあったなぁ!! 毎日凍るなんて、初めてのことです
今朝7時台のお外の気温は1.5℃でしたが、お良しは元気はつらつで 太陽が当たっている場所を選んでストレッチ体操なんぞやってしまいました そうしたら、脇に置いておいたデジタル温度計(もちろん朝から日陰)が、ちょろっ ちょろっ と、0.1℃づつ上がっていくではありませんか およよーお良しの熱気で気温上昇かしらー ビックリ
またしても前置きが長くなってしまいました
早くも1月が終わりそうなこの時期、新年の初詣を振り返ってみます。
昨年は、北下浦地区の氏神様をもれなく巡ってみました。今年は、もっと身近で私を見守ってくださっている 路傍に佇む神様・仏様にお参りしてきました。愛車 サンシャイン号で走っていて 行き帰りの無事をお祈りしたり、出かけるときに挨拶したり などなど、階段を上がっていかなくても身近で日参している神様です。(まずは氏神様にお参りしてから、他へ行きましたよ)
横須賀市津久井1丁目、岩船地蔵 さま
航海安全・海難除け のお地蔵さまです。
昨年、小笠原へ行く折に、そういう神様だとは知らずに、無事に帰ってこられますように・・・と拝んで出かけた、恩のあるお地蔵様です。
願いが叶って無事に帰ると、お礼の貝の首飾りを奉納するしきたりなのです。で、あのように首飾りに埋もれていますが、写っているような大きな貝は もう海岸で採れなくなっています・・・。(サザエはあるかな。漁業権があるから勝手には獲れません。買って食べたら奉納)
感謝 感謝
お地蔵さまの両方のお手てが、柔らかい感じで とってもかわゆい
岩船地蔵の隣にも、庚申供養塔が4体建っています。
これは天保年間のもので、刻まれているお名前は、時代劇で聞く名前ですね!
はんべえ・十右門(何と読むのだ?)さくえもん・きゅうざえもん・じゅうべえ・やえもん かな?真ん中の文字が見にくい・いちえもん。
同じく、津久井1丁目 青面金剛 という文字が見えますね
こちらも津久井1丁目
見るからに古いもので・・・
「文化五年 辰年」の文字
これは、1808年 戊辰(つちのえたつ・ぼしん)の年の建立ですね!
210年前です そんなころから、雨の日も風の日も、あるいは関東大震災や太平洋戦争中も!ここにずっと立っていらっしゃる!!!!!
昔の人のお名前が刻まれています。建てた当時の この方たちのお気持ちは・・・。
かわってこちらは、お良しが一番身近に見ている、長沢1丁目の 長沢の神様 ← と、勝手にお呼びしている
中央の碑に「庚申塚」の文字がはっきり見えます。
庚申塚とは、庚申の年に建立して、60年に1度の庚申の年にお祭りを行うそうで・・・
中央の庚申塚の文字が見える石碑には、「萬延元年」 の文字が掘ってあり、それはいつかといいますと、今から158年前の 1860年 まさに庚申の年なのです! 庚申(こうしん・かのえさる)
庚申塚 とは? ウィキペディアへ飛ぶ
このような路傍の神様・仏様には、必ずといっていいほど、後ろに大きな樹を植えてあります。今は冬なので葉っぱがないですが、真夏などは涼しい日陰で、ひと休みするのに最適な場所です
こちらは長沢2丁目の、これは お良しにもわかる、完璧に 武山不動尊の「前不動」様も含めた仏様たちではないでしょうか。
「前不動」とは、武山のお不動様への道筋(主に分かれ道)に、ここを行くとお不動様へ というように道しるべとして立っているものです。横須賀市の野比の大作(おおさく)にあるものが有名です。
武山不動尊では、毎年1月28日に、「初不動」という ご本尊の御開帳が行われます。
今年も1月28日(日)武山初不動 横須賀市公式紹介ページへ
この写真の神様も、背後は以前は大きな樹々がある斜面で うっそうとしていました。今は伐採されてマンションが建っていますが、神様はそのままこの場所にいらっしゃいます。
同じく長沢2丁目の 長岡地蔵様 です。
由緒正しきいわれがあるのですが、それは2月に再版される「北下浦文化マップ」を見てから追記したいと思います。
子どもを守る、子授け、安産祈願 とかなんとか誰か言っていたような・・・
スミマセン 不確かで
こちらは長沢1丁目 見ての通り、ちょっと階段を上がった高いところに鎮座していらっしゃいます。
ここも、前面はもっと緑が多かったのですが、コンクリートで覆われてしまいました。お良しの記憶では、黄色い水仙か黄色いクロッカスが(とにかく黄色い花)きれいに咲いていたのですよ
「庚申供養塔」 の文字が見えます。ここは間違いなく 「庚申塚」です。
武山不動尊の 前不動様もあります
後ろに影ができている 面白い景色をパチリッ!
ここは、三浦市南下浦町上宮田(みなみしたうらまち かみみやだ)の、青面金剛 の文字と、見ざる聞かざる言わざるの猿3匹を従えた・・・。こういうのは、みんな庚申塚というわけではないのでしょうね??? もしかして「道祖神」というのかな?・・・あ、一番左に「庚申供養」の文字が見える石碑がありますね あ、そうか、庚申=かのえさる=猿 ということですね
詳しくは、「庚申塚とは?」のバナーをクリックしてみていただきたいです
あがっている 黄色い水仙の花は、お良しが撮影のお礼 と 一年の無事を祈願して 捧げました
ここまで巡った神様・仏様は、みな昔からの街道沿いにあります。今も、人や車の往来をみつめつづけ、地域に大事にされていることがわかります。いつもきれいにしてあるので。
この美しいお顔のお方は、上宮田の、たぶん 交通事故を悼んで建てられたと思われるお地蔵さまです。
サイクリングに行く途中 偶然 目に入り、無事を祈ったところ、「ありゃっ!おみ足が素足で寒そう。裸足じゃかわいそうだなぁ」と思って、お正月に古ーいマフラーをちょん切って 持っていって巻きました お米・塩・お酒でなくてただの水もお供えしました。
だれかが非常に大事にしているようで、ピンク色の貝の 首飾りや、暖かそうなストールなども着せてもらっていますね。
この日も冷たい北風が吹きつけていました・・・。
お地蔵様、ありがとうございます。
下浦地区では、もっと山の方へ行くと、石碑の前面に馬の頭を配した「馬頭観音」と呼ばれるものが見られるのですが、それはまた今度 写真に収めてこようと思います。このあたりの馬頭観音というのは、仏教でいうそれとは異なり、死んだ馬(農耕馬)の首を埋めて塚を作り供養したーつまり祀った というものだそうです。(職場に来る物知りの男性談)
まだまだたくさんある 下浦地区の庚申塚。みなさんの家の近くにも、きっと「そういえば立っているかも・・・」