お良しなさい日記♪

三浦半島からこんにちは!

86歳の母が子宮脱の手術をしました

2014年08月15日 10時44分03秒 | まじめに社会派

 写真は、手術に臨もうかという場面の、まな板の鯉状態の母でーす。1~2年前から子宮が体の外へ下がってきてしまう状態が続いて、歩きや排尿に支障をきたしていた母。1年半、ビオフェルミンという よく耳にする整腸剤を飲み続け、腸を丈夫にし、免疫力のある体に改造された母が、細胞分裂が盛んな暖かい気候のこの時期に、つまり傷の治りが早いということ、子宮を中に引っ込めて、網で固定し、子宮がん検診とかおりものがでてくる隙間を残して、膣の入り口を閉じる(?)という手術を受けました。これまで1年間は、ペッサリーというまぁるい輪っかを子宮にはめて脱出を防いできました。

 

 

 また、総合病院ですすめられて試したものがあって、生理用ナプキンの真ん中が膨らんでいるような形になっているベルトでした。膨らみを当てて子宮を引っ込めた状態を保つというものです。医療費控除の対象品ですが、本体と替えのパットが高価でした。

 でもそれは、高齢のためしょっちゅうトイレに行く母には現実的に無理がありました。トイレに行く度にしっかりとしたベルトを外して着けてをしなければならず、トイレが間に合わないとか腰が曲がっているので作業が苦しいという問題が生じました。

 

 

 

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 手術を行った病院は、横須賀中央にある、「よこすか女性泌尿器科・泌尿器科クリニック」奥井伸雄先生。横須賀共済病院で、8人の先生が、ペッサリーをうまく入れられなくて、下へ落っこちちゃったのを、奥井先生は、一発で固定しました。うわまち病院出身で開業したみたいです。

 

 先生が上手なので、全国から患者さんが来るそうです。86歳にして、手術をやってくれたんだからすごいです。共済病院の先生方は、手術などもってのほか!さじを投げたのですから、今回本当に救われました。母も元気にしています。入院はしません。手術直後から歩きます。歩いて手術室から出てきました。

 

 「Kさん(母の名)が、一生懸命に努力しているから、僕も一生懸命に手術しようという気になる。」と、手術の最中、母にありがたい言葉をかけてくれたそうです。

 

 

 奥井先生どうもありがとうございました。母のように高齢で手術した例の、奥井先生のブログ記事へ飛ぶ

 

 

 病院の名に、「女性泌尿器科」と入っていますが、もちろん男性も診てくれます。★注★ 2017年9月現在、男性の新患者さんは、受け付けていないそうで、来られたら、同じビル内の内科を紹介してくれるそうです)詳しくは、HPをご覧ください。

                        よこすか女性泌尿器科・泌尿器科クリニック 

 

 

 

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 この記事は、注目があるようなので・・・その後談を 

 2017年3月追記 

 今年90歳になる母は、すっかり元気で暮らしています。ときどき、排尿の回数が増えて心配になると、奥井先生のもとを訪ねますが、「頻尿を抑える薬をあんまり使うと、頭がボケちゃうから、せっかくこんなに元気なKさんがボケないように弱い薬を出すから、気になるときだけ飲んで!もう、Kさんに会えなくなるのは寂しいけど・・・ハイ、握手して!」とかおっしゃって、大喜びで笑う母と握手して、終診となりました。母は、気持ちが安心できると、体調も良くなる、`暗示にかかりやすい性格’ なので(笑)、お薬は たまのたまーに飲んでいましたが、今はもう全然服用していなくて、尿の回数も心配していません。

 

  母の頻尿は ・・・1日平均12回ぐらい・・・は、奥井先生の説明によると、「腰が曲がっているから、背骨の中を通る神経が、膀胱収縮の電気信号を出しやすくなっているため。」ということなのです。あとは高齢なのでもちろん、骨盤底筋群が弱り、膀胱も小さめになって、多くの尿を溜められなくなっているいるのも原因です。でも、本人が言うには、「けっこう多い量の尿が毎回でるから心配になる」のだそうです。

 

 

 75歳の時、やっぱり異常な頻尿で、あちこちで検査してのですが、とうとうやっと、今 父がアスベスト外来で診察していただいている内科の先生が、母の頭のレントゲン写真を見て、「なんかあるなぁ・・・?」と気づいてくださり、なんと鼻の奥の空洞に腫瘍があって、脳下垂体を触っていて、その刺激で頻尿になっているということが判明し、鼻の穴から内視鏡とメスを入れて、腫瘍を摘出する手術を受けました。腫瘍は良性で、その前に耳鼻咽喉科で取った`鼻茸(はなたけ)’ のようなものだったんじゃないかと、お良しは考えています。鼻茸ができやすい体質かもしれないので、毎月2回の通院で、耳鼻咽喉科で鼻の奥を診てもらっています。それからすぐ、異常な頻尿はピタリッと止まりました

 

 

 そのとき、泌尿器科の先生が、「人間の体って、いろんなことがあるんだよ。」と言っていたのが印象に大残り!のお良しです

看護師さんも、「おかあさんは、根が丈夫なのよ。」とも言ってくれました。

 一見、元気な母ですが、これまでいろいろ痛いおもいをしてきたんですよ~ 自分でも、ときどき`痛い目ふりかえり’ をしていますよ(大笑い)

 

 

 

 

 【またまた追記】☆彡 2017年9月、母はおかげさまで90歳の卒寿を迎えることができました。1年に1回あるかないか・・・、奥井先生に診ていただいている程度です。

 

 

 

 

  ☆ 最後の追記です ☆彡  2018年3月22日午後9時25分、子宮の病気とは全く関係なく、母は脳出血により、突然に逝きました。90歳と6カ月でした。高齢なので頻尿の悩みはありましたが、自分で工夫して 切なかったとは思いますが、そんなに悩まずに過ごしていました。

 

 直前に冬の夜の気温差から持病の喘息発作を起こし、必死に寝床に入るために、いつものように自分で紙パンツを履いた直後の発症で、「頭が痛くなってきちゃったぁ!」と3回言って、5秒足らずで心停止してしまいました。

「死ぬのはいやだなぁ!生きたい、おかあさん生きるよ!!」と時々言っていたし、テレビなどでチューブにつながれてベットの横たわっている人の姿を見ると、「絶対嫌だ!」と言っていました。望み通りの形で逝きましたので、私としても、おかあさんよかったなぁ・・・と、安心しています。

 

 子宮脱から解放された生活を得て、心身が安定し長生きしました。当人も、家族みんなも、感謝して過ごしました。母にとっては良い医者に出会えて、人に運命というものがあるのなら、本当にありがたいことでした。

 

 

  ここまで長い文章をお読みいただいて、どうもありがとうございました。

〈長女記〉