Michael Buble (マイケル・ブーブレ) vol .2

2007-04-29 | Music
Patrizioもインタビューでよく名前を挙げる、マイケル・ブーブレ。
「イタリアにPatrizioあり」、そして「アメリカにマイケルあり」、
というところでしょうか。
マイケルは以前ご紹介しましたが、
今夜4/29(夜10時~10時30分)、
FOX TV(CSかケーブルTV)で放送の「American Idol」で、
マイケルがパフォーマンスするという情報を得まして、再度ご紹介しておきますね。
急ですが、ご覧になれる方はぜひ!(3日(木)にも再放送あり)


(写真:American Idol main siteより)



マイケル・ブーブレ

フランク・シナトラやハリー・コニックJr.、ボビー・ダーリンなどを彷彿とさせる、
甘く巧みな歌声と、ベビーフェイス気味のハンサムなルックス。
ビッグバンドを従えて、しなやかな体を震わせながら歌い踊るマイケルは、
押しも押されぬ超一流のエンタティナーです。

1975年カナダのバンクーバー生まれ(ちなみにPatは1978年生まれ)。
大のジャズ好きだった祖父の影響で、
幼い時から様々な音楽と出会い人前で歌っていたマイケルは
17歳の時にプロになることを決意。
カナダのオーディション番組に出場し見事優勝、
その後舞台やミュージカルへの出演や地方での公演等、
パフォーマーとしての経験を積み重ねていきます。

ある日、マイケルはカナダの元首相マルルーニの娘の結婚式で歌うという機会に恵まれ、
さらにそこで運命的な出会いが待っていました。
その場に居合わせた大物音楽プロデューサー、ディヴィッド・フォスターが、
マイケルが歌った『マック・ザ・ナイフ』に惚れこみ彼と契約、
ディヴィッドの売り込み戦略のもと、
2003年2月、デビューアルバム、『MICHAEL BUBLE』をリリース!

このデビューアルバムは全世界で400万枚のセールスを記録、
そして2004年カナダのグラミー賞とも言うべき『ジュノー賞』の最優秀新人賞を受賞、
その年の大ヒットとなった映画『スパイダーマン2』のエンディング・テーマを歌って
大きな話題にもなりました。
他にも『キッシング・ア・フール』『スウェイ』など、ヒットを連発。

そして2005年2月、最新作2ndアルバム、『IT'S TIME』をリリース!

シングル・オリジナル曲『ホーム~君のもとへ帰りたい』は、
ビルボード誌アダルト・コンテンポラリー・チャートのNo.1に輝くなど
全米で大ヒット。
全CDアルバムの売り上げ累計は1,000万枚を超える勢いで、
今や世界レベルでエンタティナー界のプリンスとして確固たる地位を築いています。
他にもTVドラマ『ラス・ベガス』にも出演し、役者としてデビューも果たしています。

「僕は音楽を分類化するのは嫌いなんだ。それは僕だけの音楽じゃなく、誰のでもそう。
自分を信じていればこそ、オーディエンスも共に信じてくれる。
だからこそ、自分に合うと思ったものはなんでも試してみたい。
それが進化に繋がるだろうし、上手くできると信じていればね、
ドンドン自分らしさを出していけると思う。
だから特定のカテゴリーに収まるのは嫌いなんだ。
僕はジャズシンガーじゃないしね。ポップシンガーだよ、
美しい曲を演じるエンタティナーなんだ。」


まもなく、ニューアルバム 'Call Me Irresponsible'が発売されます。
(EU盤は5/1、日本盤は6/6)
予約はこちら



イタリアン・ロマンスを歌うPatrizio Buanne、
アメリカン・スタンダードを歌うMichael Buble、
持って生まれた才能、育った環境、幅広い経験、多大な努力、
そして運命的な出会いなど、2人には多くの共通点があります。
魅力溢れる歌声、どんな曲でも巧みに歌いこなすその歌唱力、観客の心をつかむ話術、
目を釘付けにして離さない身のこなし、踊り・・・
どれをとっても2人は超一流のエンタティナーであることに違いありません。
そして何よりも、彼らの歌は世界中の人々をこの上なくHappyにしてくれてます

「 Le Chiavi di Casa 」 ~ 「 家の鍵 」

2007-04-27 | Movie
毎年GWに開かれる、イタリア映画祭、いよいよ明日からとなりました。
この機会に素敵なイタリア映画を紹介していただきました!

                           Grazie mille, Toshimiさん!



今年もまたゴールデン・ウィークに合わせ、イタリア映画祭が開催されます。
(有楽町朝日ホール、4月28日~5月5日)
2001年から始まったこの映画祭、
ここで評価されて一般上映となったり、他での賞に繋がったりと、
その持つ意味、役割もすっかり定着したようです。

映画が作られるようになって、百十数年、
イタリアも数々の佳作、名作を産出してきました。

遠く無声映画の時代に、巨額の資金を投じて製作された、
歴史大作「クオ・ヴァディス」 や 「カビリア」 から始まり、
敗戦を経て 「自転車泥棒」、「道」、「鉄道員」 等、
必死で生きる人の姿や心の孤独、愛憎を描いた作品群。
戦後高度成長を遂げるイタリアの人々の、心の渇望と混迷を描き出した
「情事」、「甘い生活」、「太陽はひとりぼっち」、
歴史の流れの中に描きだされる重厚な人間模様 「ルードヴッヒ」、「家族の肖像」、
多様性を帯びてきた80年代からの作品、代表的な「グッドモーニング・バビロン」、
「ニュー・シネマ・パラダイス」・・・
後世に残る秀作の数々は数え挙げたらきりがありません。

トーキー時代に作られた前述2作のような、
ハリウッド的壮大スペクタクル映画こそ影を潜めましたが、
デ・シーカやフェリーニ、ヴィスコンティら、名匠が築き上げてきたイタリア映画の真髄は、
現在も脈々と受け継がれてきています。

今年は新作12本他、短編作品などの上映も予定されています。
「結婚演出家」、「新世界」など、どれも期待がもたれる、佳作揃いとのことです。

イタリア映画祭2007 公式サイトはこちら

過去6年の間に上映されたものの中で、ひときわ評判の高かったものが、
「ペッピーノの百歩」、「僕の瞳の光」、「家の鍵」、
そして我が友人haruさんがご紹介くださった「輝ける青春」等々・・・・

今回上映される「気ままに生きて」で監督デビューを果たした、
キム・ロッシ・スチュアート、
イタリアで今、美形俳優として最も有名な彼が、
苦悩する若い父親を演じて絶賛を得たのが、「家の鍵」。
2005年の映画祭でオープニングを飾った、秀逸なこの作品をご紹介しましょう。


myspace layouts, myspace codes, glitter graphics 「 Le Chiavi di Casa(Keys to The House)」
                  ~「 家の鍵 」~
 2004年 イタリア 



出産で最愛の恋人を失った若いジャンニ(キム・ロッシ・スチュアート)は、
そのショックで生まれた我が子をも手放してしまう。

そして15年後、
障害をもった息子パオロ(アンドレア・ロッシ)を、
ミュンヘンからベルリンの施設へと送り届けることとなったジャンニ。
初めて息子と向き合うことになるのだが、
パオロの知的障害ゆえの感情の揺れと、その時々で変化する態度に、
どう接していいやら戸惑いと苦悩を隠せない。
初めはぎこちなかった二人だが、
一緒に行動するうちに少しずつ関係に変化が現れてくる。

そして訪れた施設で、同じく障害者の娘の面倒をみるニコール
(シャーロット・ランプリング)と知り合い、励まされる。
「この子たちにとって問題なのは障害ではなく、親なのよ」という彼女の言葉に、
ジャンニにある思いが生まれ、
やがてパオロを連れて二人だけの旅に出る・・・

とりたてて、見る者に感動を与えようなどという大業な姿勢は見せず、
二人のふれあいを丁寧に描き、ジャンニの心の変化を細かく静かに追う。
そこに父と子の、ひいては人と人との愛と絆の大切さ、尊さを深く感じさせます。

15年会うことのなかった、それも、知的障害を持つ息子に相対して行くという
難しい父親の役をキムが好演。
そして息子役のアンドレアの自然な演技がまた素晴らしい。
名優シャーロットも心に深い苦悩を抱えつつ、
ジャンニ親子を気遣う母親の心を、微妙な表情の揺れで表現していて、また絶妙。

二人の苦難の道はまだまだ続くということを示すようなラスト、
思わず頑張れと二人を応援したくなってしまう。心に響く感動作です。

最近DVDも出ましたので、是非ご覧になってみてください。
ちなみに、主演のキム・ロッシ・スチュアート、現在イタリアで最も売れている彼、
演技力の確かさは勿論ですが、とにかくハンサムで素敵!
今、映画の世界でも時代はイタリア! と納得する美しさですよ。
パットも彼を知っているかしら? 
まったく違うタイプだけれど、二人とも最高!
二人並んだら、きっとハリウッドも適わないでしょうね。



派手さこそないけれど、観た人の心にずっとずっと残る映画なんでしょうね。
感動した映画って、その後の自分の人生に勇気や励みもくれますね。
人にも優しくできるんじゃないでしょうか。
他にもたくさんの映画を挙げてくださって、ありがとうございます。
また機会があれば、詳しくご紹介くださいね!

Pat, Quale film vuoi vedere?

小さなエンジェルとPatrizio

2007-04-25 | Patrizio - concert
 What a night at Performing Arts Center, NJ, 2007/4/23


4/23 New Jersey Performing Arts Centerでのコンサート。






(Grazie Palma!)


コンサートの終盤でのこと・・

Patrizioは、最前列のほぼ中央に座っていた9歳の女の子に話しかけ始めました。
とっても綺麗なピンク色のドレスを着ていて、まるでAngelのよう・・

その女の子は、コンサート前のMeet&Greetに早くから来ていて、
PatrizioにPadre Pio(聖ピオ神父)の彫像を差し出し、
「会いたくて、ずっと神父様にお祈りしていたの」と言ったそうなんです。

Patrizioはそのことをオーディエンスに話しました。
そして、彼女を抱き上げ、ステージに座らせ、隣に座り、
彼女に向かって、「Un Angelo」を歌いはじめました・・。
小さなAngelに腕をまわし、頬にキスをし、ささやきかけ・・

Patrizioが肩を抱きながら歌ってくれた、「Un Angelo」・・
どんなときでも見守っていてくれるよ、っていうこの曲を、
優しく、情熱をこめて歌ってくれたPatrizioを、
この小さなAngelは一生忘れないでしょうね。

なんてなんてSweetなAngelたち・・・。

Mi sono emozionato..

なんて親切なPatrizioの仲間たち

2007-04-24 | Patrizio
What a night at Lincoln Center's Avery Fisher Hall, NY, 2007/4/22


ノーネクタイのパットも素敵!


(Grazie Rosalie!)
私、このPatrizioの髪型、かなり好きです!


私のアメリカの友人は、コンサート後の路上で、
まだツアーパスを首からぶら下げたままのMattに遭遇したそうなんです。
彼女はコンサート前にも偶然、Steve(Patrizioのマネージャーです)に出会っていて、
その時Steveは忙しいのにPatrizioへのプレゼントを快く預かってくれたそうなんです。
でも彼女はPatrizioに届くかがちょっと心配で、
そのことをコンサート後のMattにちらっと話しました。
するとMattは、「僕からPatrizioに確かめてあげるよ!」って。
そしてそれだけでなく、
「君の写真をもらえる?僕も絶対Patrizioに言うのを忘れないし、
Patrizioにも必ず見せるよ。
そうすれば誰がプレゼントをくれたかPatrizioによくわかるでしょ?」
って言ってくれたんですって。
Patrizioだけでなく、Patrizioを取り巻く人たちって、みんな優しくて誠実!

でもMattといえば、コンサートのはじめにトラブルがあり、
マイクを取り替えても取り替えても入らず・・。
6本目にしてやっと入ったそうです。かわいそう・・。
マイクや設備のトラブルって海外でもわりとありますよね。。。


Mattって誠実ね!
È affidabile.

200% の愛

2007-04-23 | Patrizio - concert
 What a night at Baltimore Lyric Opera House, 2007/4/19


ギタリストのPete Harrisの紹介で、
A man without Loveを歌いながら、Patrizioはゆっくりとステージに登場。

「Ladies and Gentlemen.....」
そして、「エンリコ・カルーソ(オペラ史上 最も有名なテノール歌手の一人)と
今まさに同じステージに立てたことを嬉しく思います。
彼も僕と同じナポリ出身です。」

Come Prima

「僕の好きな映画の中から・・」 Parla Piu Piano

「父が大好きだった曲です・・」 Na Sera Maggio

そしてステージでムーンウォークも披露。
アメリカでの過去のTV出演についてのトーク。

Everybody Loves Somebody Sometime
L'Italiano
On an Evening in Roma

「素敵な音楽をもっと多くの人に知ってもらいたいと思っています。
今、新しい曲を作ったりレコーディングもしてます。」

Bella Bella Signorina
女性は女性のパート、男性は男性のパートを、Patrizioに合わせて歌っていたそうです。
そしてPatrizioが「Let's make love!」と言うと、男性女性の声は1つに・・


(Grazie Susan!)
パット、セクシーダンス中!

そして・・
「お気に入りの夜に、そして入場料に値するのは・・・LET'S ROCK IT

Hound Dog(Elvis)
Just Help Yourself(Tom Jones)

そしてバンド紹介。
ギターはお馴染みのPete、ドラムはAlex、キーボードはRichard、
そしてもう1人のギタリストとベーシスト。

Sammy Davis jr.(タップダンスで有名なNY出身の黒人エンタティナー)のようなフットワークで、もう1曲。

O Sole Mio


(Grazie Valerie!)

Volare
You're My World


(Grazie Valerie!)

「次はアルバムのタイトルソングです。美しい歌詞もぜひ聴いてください。」
Forever Begins Tonight

サポートアクトのMatt Duskとサックス奏者が登場。

Patrizioとジョークを言い合い、一緒に、Just a Gigolo
I'm Bringin Sexy Back


(Grazie Valerie!)

Don't You Wish Your Boyfriend was Italian

タイトルのように、
「僕みたいなイタリア人のボーイフレンドが欲しくないかい?」とMattに聞くと、
Mattはすかさず「NO!!」。
でも次の瞬間、2人はkissをしそうに!


(写真:by Valerie)

Il Mondo
会場中、スタンディングオベーション!!

アンコールは、Luna Mezz'o Mare


(Grazie Susan!)

最前列のオーディエンスをステージそばまで呼び寄せ、膝まづき、握手し、
手にキスをし・・・
コンサート終了・・・


この他にも何曲かありました。
Patrizioの歌声は、以前にも増して、美しく力強くなっていて、
特に 'You're My World'は、
音響設備のせいなんかじゃなく、
とてつもなくスーパーサラウンドの響きだったそうです。

また2列目にいた生後9ヶ月の女の子に気づき、スポットをあて、
名前を聞いてあげました。

Patrizioは、200%の愛をオーディエンスに注ぎ、
会場は一面 ピンク色に包またそうですよ。


なんて楽しいコンサートでしょう!!
Che divertente!!



Patrizioのバッグの中身

2007-04-18 | Patrizio - article & interview
8 Things in Patrizio's Bag

シンガポールでのインタビューより, 2005/8

①キー
イタリアの家のキー。

②クロス
僕は信仰を持っているからね。
キリストであろうとアラーであろうと、神はエナジーの源だと信じているよ。
※イタリアはもちろんローマ法王のお膝元、カソリック教国。総本山はバチカン。



※ 最近はずっと右側のChilli(チリ=唐辛子)型のネックレスをしてます。
Chilli型は幸運をもたらすと言われていて、
Patrizioはラッキーチャームとしていつも身につけています。

③ソニーサイバーショット(デジカメ)
いざというときのために買ったんだよ。観光する時間ができたときのためにね。
でも今回はなかなか機会がないんだ。

④Padre Pio(パドレ・ピオ神父:1887-1968)の写真
キリストが十字架にかけられたときのように、彼も手から血を流していたな・・。
彼は人を癒したり奇跡を呼び起こすエナジーを持っていると思うんだ。
イタリアの生家を訪れた時、彼のエナジーをいまだにそこで感じたよ。

⑤ポケットチーフ
衣装はたいてい黒だから、ひきたつような色のチーフを用意していてるんだ。
気分によってね、ブルーなときはブルー、恋する気分のときは赤、
ハッピーなときはピンクかな。

⑥リング(指輪)
何年か前、レコード会社と契約する前のことなんだけど、
僕は進むべき道がわからなくなってしまった時期があってね・・
休暇でドバイに行った時、そこで考えに考えた。その時にこのリングを買ったんだ。
イニシャルも彫ってもらったんだよ。
このリングは、僕が誰であるのか、何のためにここにいるのかを
忘れさせないでいてくれるんだ。



⑦Totò(ナポリの喜劇役者:1898-1967)の写真
トトはイタリア版チャップリンってとこかな。
僕と同じで、人を幸せにする仕事をしていて、
みんなを楽しませるだけじゃなく、みんなと話をしたり、
友達になりたいと思っているんだよ。
彼は僕にその刺激を与えてくれるから、写真を持ち歩いているんだ。



⑧Michaelisのカフスボタン
オーストリアで買ったんだよ。シンプルで好きなんだ。

Non sono un cristiano, ma vorrei sposarmi in chiesa.
Pat、私はクリスチャンじゃないけど、結婚式は教会がいいナ☆・°・。・°

セットリストになかった幻のアカペラ

2007-04-16 | Patrizio - article & interview
What a night at the Benedum Center, 2007/4/12

Pittsburgh Post-Gazette, 2007/4/14




(Grazie Mary!)



Patrizio BuanneがBenedum Centerのステージに現れた瞬間、
その溢れんばかりのカリスマ性が、稲妻のごとく、会場いっぱいにとどろいた・・。

'A Man Without Love'を歌うPatrizio。
会場はソールドアウト。8歳から87歳までの幅広いオーディエンス。

豊かなバリトンヴォイスをもつ、28歳のそのイタリアン・シンガーは、
次の'Come Prima'で、早くもその魅力を存分に見せつけた。

'An Evening in Roma'、オーディエンスは一緒に手を叩き、歌い、大いに楽しんでいる。
'Parla Piu Piano'、'Volare'、そして'Bella Bella Signorina'。
ここで恒例の薔薇のプレゼント。何人かのファンに薔薇の花を手渡すPatrizio。
これは、ファンに対する彼の感謝の気持ちの表れなのである。
Patrizioの心からの誠意なのだ。

才能溢れるバンドメンバーと、The Pittsburgh Chamber Orchestraのメンバーにも
敬意を払うことを惜しまないPatrizio、
彼らを舞台前方に呼び寄せ、そこで撮影会をオーディエンスに提案。

次の瞬間、まるで大勢のパパラッチが現われたようであった。
たえまないカメラフラッシュがホールを埋め尽くす。

続いては、Dean Martin、Elvis Presley、そしてTom Jonesの曲のメドレー。
'Hound Dog'と'Don't be Cruel'は、まるで若かりしElvisを彷彿させるようだ。

そして、ナポリ民謡のメドレー。

そして・・・'Forever Begins Tonight'。
Patrizioは、現代のオリジナル曲をもってしても、
オーディエンスを見事に魅了してしまう。

Patrizioは、どんなジャンルの歌をも、その多彩な表現力で見事に歌いこなしていった。
素晴らしいバリトン・ヴォイスは、彼が尊敬する偉大なる歌手たちに、
何ら見劣ることはなかった。

ショウは、壮大な'Il Mondo'で終わりを向かえようとしている・・。

アンコールは 'Home to Mamma'。
オーディエンスの割れんばかりの拍手の中、興奮覚めやらぬまま、
その素晴らしいショウは惜しまれつつ幕を下ろした・・。



おそらく紙面の関係でここでは触れられていませんが、
You're My World、Vicin' 'O mare 、Un Angelo、そしてMalafemmenaも歌われました。

このMalafemmenaは、先日コメント欄でも触れましたが、
ある40代女性ファンの方が、コンサート前のファンとの昼食会で
Patrizioに直接この曲をリクエストしたんです。
その日のセットリストには入っていませんでしたが、
Patrizioは「覚えていたらアカペラで歌ってあげるよ」と彼女に約束しました。
そして本番のコンサートでは、約束通り急遽アカペラで歌ってくれたんです。
Patrizioって本当にファンの心を大事にしてくれますよね。
いつでも誰に対しても誠実です。
その他に、アルバムには入っていない曲で、
Patrizioのお父さんが大好きだったという曲も披露したようです。

昨日と今日はコンサートがないので、ゆっくり声を休めて欲しいです。
観光して美味しいもの食べて、リフレッシュしてね!

Tanti auguri di buona salute!
これからも元気でがんばって!

Superb Patrizio in St. Louis, USA

2007-04-13 | Patrizio - concert
4/9 Sheldon Concert Hall(セントルイス) でのコンサートレポをご紹介しますね。
(インディアナ在住のJenniferさんより)
写真もJenniferさんが撮ったものです。
さすが写真が趣味というだけあって、クラシックでタイムレスでとっても素敵!
Nikon のD50 SLR(デジタル一眼レフです)で撮ったものだそうです。

夜8時、Matt Duskがバンドと共にステージに登場。
Mattは、Patrizioとはタイプや声の質が違うけれど、エネルギッシュで素晴らしかったそうです。
彼とバンドが一度退場し、いよいよPatrizioバンドが登場!

'Il Mondo' をインストゥルメンタルで演奏。そしてPatrizioが紹介されます。
向かって右側から、Patrizioが'A Man Without Love' を歌いながら登場・・






歌った曲は、
A Man Without Love
Bella Bella Signorina
Io Che Non Vivo
Parla Piu Piano
Home to Mamma
On a Evening in Roma
Vives En Mi Corazon
Forever Begins Tonight

Dean Martin がアメリカでヒットさせた Volare、
そして Everybody Loves Somebody Sometimes
Elvis Presleyの Hound Dog
Tom Jonesの曲を3曲(曲名はわかりません)

そして、再びMattが登場し、一緒に、Just a Gigolo。

再びPatrizioで、That's Amore
Luna Mezz'o Mare





すごくいい選曲だと思います。これならアメリカでも受けること間違いなし!
なおかつ、Patrizioが愛してやまない数々のイタリアン・ロマンスは、
多くの人々を魅了したでしょうし、
その上、Patrizioのオリジナリティーもアピールできたと思います。




最高よ、Patrizio!!!!
È stato meraviglioso!!!!

「La Meglio Giovent&ugrave」 ~ 「輝ける青春」

2007-04-11 | Movie
Patrizioもこの世で一番大事にしているのが、「愛」。
愛にも色々ありますが、
一番身近にあるのに薄れつつあるのが、「家族愛」ではないでしょうか。
イタリアを舞台に、素晴らしい家族愛を描いた感動作がありました。

この映画は、毎年GWに東京で開催される「イタリア映画祭」で2004年に上映され、
大好評だったそうです。ご紹介しますね!
                              Grazie mille, haruさん!



myspace layouts, myspace codes, glitter graphics 「 La Meglio gioventù(The Best of Youth)」
                  ~「輝ける青春」~
 2003年イタリア



セピア色の写真には・・キューバ危機のケネディーとフルシチョフのツーショット、
イタリアの人気女優クラウディオ・カルディナーレ、ファッションショー、
電化製品、ストライキ・労働運動、戦後の復興から生まれた貧富の差、
様々な社会問題が吹き出し始めた時代が写っています。
バックにはアニマルズの“朝日のあたる家”が流れています。説明はいりません・・・

・・・この映画の主人公の家族が暮らすイタリアはそんな時代でした。
イタリアの家族の物語といっても、
コルレオーネやソプラノズのようなファミリーではありません。
父がいて母がいて子供たちがいる、どこにでもある家族のお話です。

世界中の若者が新しい理想の社会を求めて燃えた、1960年代から21世紀を迎えるまで、
激動の時代を生きてきた、あるイタリアの家族の歓びと悲しみの物語。
まるで大河小説を読むように時代を噛みしめながら、
時には涙して、6時間の長編を一気に観てしまいました。
若者が若者らしく思い悩み、反抗し、愛し、苦しむ・・
こんな青春があったことを思い出しました。
ぶつかりながらも思いやる家族の愛。親子愛、兄弟愛、恋愛、夫婦愛、
そしてまた親子愛・・繰り返されていきます。

物語は1966年のローマの夏から始まり、
一つ違いの兄弟を中心に家族の人生を描いていきます。
前向きに生きようとする兄、才能豊かでも繊細すぎて傷つきやすい弟。
この違いが二人の歩む人生を大きく分けてしまうのです。
彼らが「フィレンチェの洪水」、「トリノの学生運動」、「赤い旅団のテロ活動」、
こんな事件を体験することで、戦後20年当時のイタリアが浮き彫りにされていきます。
大きな社会の動きの中、この家族にも幸せな結婚、誕生、そして別れ、死、
計り知れない悲しみや苦しみがあります。
その中で、私が自らに語りかけた「どうしてなの?なぜなの?」という辛い死がありました。
声を出して泣いてしまいました。とにかく悲しかったのです。

でも、家族は強い!新世紀を迎えた頃には、
この家族にも新しい幸せが訪れるのです・・・・・。

観終わった時には、
37年の人生を一緒に歩んできて迎えることのできたような安らぎ・安堵感がありました。
2003年、ノルウェーの冬の夜(どうしてノルウェーなのかはあえて書きません・・)で
映画は終わります。
俳優さんは知らない人ばかり(イタリアではスター級らしいです)、
逆にそれが、映画だということを忘れて自分もその家族の中にいるような、
そんな気持ちにさせてくれたのでしょう。

イタリアというと、芸術、観光、ファッション、スポーツばかりが目立ちますが、
この《家族愛》こそがイタリアと思わせる映画でした。
そしてこの映画でも、日本人が大好きなイタリアの美しい街や風景は
いつも生活の背景にありました。
最後に21世紀を迎え、家族を捨て運動に走った母と娘が再会した時、
日本人の観光客に写真を撮ってくれと頼まれるシーンがありました。
今のイタリアはどこに行っても日本人の観光客の姿があるということなのでしょう。
でも、そういう私もイタリア大好きです。

イタリアの家族の光と影を描いたこの映画、お薦めします。
家族への愛おしさに溢れていました。
難しい評論ではなく、《家族愛》にしぼって、涙を拭くハンカチを用意して観てください。
歴史的にも有名な事件をすべてこの家族が体験するのは
不自然という人もいるかもしれません。
でも、家族という見方からすれば、その時々の愛や喜び、
苦しみ悲しみを一つの家族にまとめて描いたと思えばいいのではないでしょうか。

この映画は国内では数々の賞を受賞し、
2003年のカンヌ映画祭で6時間の長編にも拘わらず大喝采を得た大作で、
日本では岩波ホールで上映され、現在はDVDも出ています。

【参 考】

★サンレモ音楽祭が人気で、
「夢見る思い」でジリオラ・チンクエッティが優勝したのは1964年のこと。
★1965年にヴィスコンティの「熊座の淡き星影」(私が好きな映画)がカルディナーレ主演で、
カンヌで大賞を受賞しました。イタリア映画全盛期。
★1966年はビートルズが来日した年。
★フィレンツェの洪水:1966年の11月、修復には世界中が協力し現在も続けられている。
★トリノの学生運動:フランスでも日本でもイタリアでも、学生運動が火を噴いていた1968年。
この事件はトリノの自動車工場の大論争が発端。
★赤い旅団:1970年頃結成されたレーニン・マルクス主義を掲げる民兵組織、
労働者を支援することから始まり、やがて過激な武力闘争へ。



イタリアの家族愛を描いた、6時間の大作。
政治的要素の大きい映画のように思われるかもしれませんが、
決してそうではないようですよ。
私はまだ観ていないのですが、見た目だけのイタリアではなく、イタリア、
そしてイタリア人の本質に迫ったこの映画、
イタリア史における重要なできごとも出てくるようですし、これは観のがせないですね!!

アニマルズの「朝日のあたる家(House of The Rising Sun)」、こちらで試聴できます。
あたらめて聴いてみると、心の叫びのような曲ですね・・。




「Always on My Mind」

2007-04-09 | Patrizio - lyrics(songs from albums)


先月、イギリスで発売された、'Forever Begins Tonight'のスペシャル・エディション、
ついについに先週Amazonから届きました。
この裏ジャケットにつられて、つい買ってしまいました。
モノトーンのPatも、とっても素敵~~。
バックは、イタリア・ベネチア(ベニス)のサンマルコ寺院。



オリジナルと曲順が違っていて、
大好きな大好きな「You're My World」がいきなり3曲目
思いがけなく流れてくると、なおさら感動してしまうの・・

それからスペイン語の「Vives En Mi Corazon」に加え、
その英語バージョン「Always on my mind」も入ってます。
スペイン語で♪Vives En Mi Corazon~♪って歌われるより、
英語で♪You are always on my mind~♪って歌われる方が、じ~んときちゃいます。
Patrizioのように、1つの曲を何ヶ国語かで歌ってもらえると、
歌詞を理解して より感動できる人がそれだけ多くなるんでしょうね。
Patrizioがあえてそうすることの意味をあらためて感じました。
この曲は、もともとウィリー・ネルソンが歌った曲ですが、
エルヴィスのカヴァーも有名ですよね。

Patrizioのスペイン語バージョン、一部のみ試聴できます。

そしてこちらはエルヴィスのバージョンの映像。


「ALWAYS ON MY MIND」 ~ Patrizioバージョン

Maybe I did'nt love you quite as good as I should have.
Maybe I did'nt hold you quite as often as could have.
Little things I should have said and done,
I just never took the time.

You were always on my mind.
You were always on my mind.

Maybe I did'nt hold you all those lonely, lonely times.
And I guess I never told you I'm so happy that you're mine.
If I made you feel second best, I'm so sorry I was blind.

You were always on my mind.
You were always on my mind.

Tell me, Tell me that your sweet love hasn't died.
Give me, give me one more chance to keep you satisfied, satisfied.
You were always on my mind.

You are always on my mind.
Vives En Mi Corazon


きっと僕は、君を充分に愛してあげてはいなかったのだろう・・
もっと愛してあげられたはずなのに
きっと僕は、君をしっかり抱いてあげてはいなかったのだろう・・
もっと抱きしめてあげられたはずなのに
もっと君と話したり、もっと大事にしてあげたり、
そんな時間を僕は作らなかっただなんて

でもいつも君のことを想っていたんだよ
君のことを忘れたことなんてなかった

きっと僕は、君をしっかり抱いてあげてはいなかったのだろう・・
あんなに孤独で寂しかったのに
きっと僕は、君にきちんと伝えてあげてはいなかったのだろう・・
君がそばにいてくれてとても幸せだということを
もしも君が、僕の愛情が足りないと感じていたんだとしたら
許して、僕は気づいていなかったんだ

お願い、僕のことまだ愛していると言って
もう一度だけチャンスをくれないか・・今度こそ君を幸せにするから
ずっと君だけを愛してきた

今でも君だけを想っている
愛しているよ


Patrizio, Ti penso sempre....

アメリカン・ドリーム、順調です!

2007-04-08 | Patrizio - video
4/3からはじまったPatrizioのUSAツアー、
2日目4/4Wilshire Theatre(ビバリーヒルズ)でのコンサートをご紹介しますね。

まずスペシャルゲストのMatt Duskが登場、
アメリカン・スタンダードを中心に約30分のパフォーマンス。
そしていよいよPatrizioが登場。

歌ったのは、(順不同)
ファーストアルバムより・・
Il Mondo
A Man Without Love
Parla Piu Piano (Godfather theme)
Che Sara
Come Prima
L'Italiano
Luna Mezz'o Mare
On An Evening in Roma

セカンドアルバムより・・
Forever Begins Tonight
Un Angelo
Maledetta Primavera
Sorridi
You're My World
Bella Bella Signorina


アルバム以外の選曲も素晴らしいんです。

ショウの半ば、再び登場したMattと、「Just a Gigolo」を歌いました。
昨年Patrizioがイギリスで歌った「Just a Gigolo」

そしてPatrizio1人で、「Quando Quando Quando」
昨年Patrizioがイギリスで歌った時の衝撃(!)映像!
2分経過あたりから要注意です・・


そして、Tom Jonesの「Help Yourself」一部試聴できます。


どの曲も、歌えて、踊れて、スウィングできて、お洒落なPatrizioにぴったりな曲です。
アメリカ人の心を、がっちりつかんだことでしょう。
オーディエンスと握手したり、汗を拭いたハンカチを4人の女性客にプレゼントしたり、
いつものようにサービス満点だったようです。


4/6Sacramento Community Theatreのコンサートでは、
「Forever Begins Tonight」の時に、ステージに女性客を呼んで歌ったんだそうです。

また、コンサート後のMeet&Greetでは、恋人同士で来ていたカップルの男性の方に、
「彼女と結婚するの?もししないんなら僕が彼女と結婚しちゃおうかな」って!
疲れているでしょうに、やはりどこへ行っても、
優しさ&気配り&ユーモアのPatrizioです。

Bravo Patrizio!!!!!

「パトリツィオに会った!」 ~ Many Thanks to Atlanta in UK ~

2007-04-04 | Patrizio
私たちの素晴らしい友人、Atlantaさんというイギリス在住の女性が、3月中旬、
ロンドンでテレビ収録があったPatrizioに、なんとなんと逢いに行って下さいました!
私たちの心を一緒に抱え、ロンドンの寒空の下、何時間も待ってPatrizioに逢い、
そして私たち日本のファンの願いを彼に直接伝えて下さったAtlantaさん、
本当に本当にありがとうございました!

そのAtlantaさんから詳細なレポートをいただきましたので掲載させていただきます。
Patrizioがどれほど素晴らしい人かを再確認できる、素敵なレポです。
AtlantaさんがPatrizioに直接書いていただき、そして日本に送って下さった彼のサインも、
一緒にお見せしちゃいますね。



「パトリツィオに会った!」~2007年3月15日~

この日、Il Divoが出演するイギリスのTV番組「Loose Women」をスタジオ見学するために
ロンドンへ行きました。本来はこれが目的だったのですが、運の良いことに、
この同じ日にパトリツィオの収録も行われたのです。
この番組は毎日、生放送のように見えますが、実は生と録画があります。
Il Divo出演の12時半から1時半までは生放送、
パトリツィオの夕方5時半からは録画でした。

朝5時に軽く朝食をとってから、Il Divoへの渡しもののことで頭がいっぱいで
何かをつまむということさえ忘れていました。
ですから、すべてが終わった2時半すぎには空腹の絶頂。
そこでずっと待っていればスタジオ入りするパトリツィオに会えるのはわかっていましたが、
とにかくおなかがすいて体力の限界。
パトリツィオに会いたい友人Aや他の友人達と、昼食をとることにしました。
Aがパトリツィオが4時頃スタジオ入りするらしいとの情報をゲットしてくれて、
ひとまず安心。

食事はとてもおいしく、さてデザートを・・・という時に、
時計の針はまもなく4時を指すところ。
慌ててテレビ局に戻ると、ほんの5分前にパトリツィオが中に入ったとのこと。
そ、そんなー!
天気が良くて、イギリスにしては暖かい日だったのだけど、風がでてきて寒くなってきました。
私たちは番組収録が終わるのを待つことに。
でも、チケットを持っていないので、何時に始まるのかさえわからない。
ファンに聞いたらちょっとあやふやな答え。
顔見知りのファンがいたので、やっと確認できました。
一度中に入ったら番組が終わるまで出てくることはないので、パブで時間をつぶすことに。
都合よく、テレビ局の前にパブがあるのです。
時間が過ぎて・・・・

今度こそ絶対に逃せないので、早めにパブを出てテレビ局の外で待つことにしましたが、
さすがに疲れがどっと出てきたのに加え、足がかなり痛い。おまけに寒い。
風がとても冷たい。
テレビ局のセキュリティガードの一人とDivoを見る前に冗談言い合っていたのですが、
彼のシフトが終わってもまだ外にいる私を見つけて大笑い。
相当いかれたヤツだと思ったに違いありません。

そして、7時頃正面玄関にパトリツィオの姿が!
ファンはどうするのかなとちょっと離れて見ていました。
まず、パトリツィオがファンに声をかけます。
「テレビ局の中は使わせてもらえないんだ。(注:このときはかなり寒かったので)
ボクのギターをちょっと置いてから、みんなのお相手をするよ。」
ギターのことをフィドルと呼んだので、一同爆笑。
パトリツィオのあとをファンがぞろぞろ、別な入り口付近で彼が立ち止まりました。
「ここはどうかな?うーん、ちょっと暗すぎるかな?
じゃあ、向こう(道路の反対側を指して)に行こう。道路を渡るよ。
ほら、気をつけて。あの自転車が過ぎたらね。」
自転車が2台ちょっと距離をおいて来たので、2台目のすぐ前を横切った人がいました。
(ファンというよりは、サインを集めてるようなタイプの男性)
「あーっ、もうー、なんてことだい、危ないじゃないか。さ、渡るよ。」
手にしていたギターを横断旗のようにして、ファンを誘導するパトリツィオ。
その姿がおかしくて、笑いがもれます。
「ボクはあれこれ指図してしまうんだ。」(I'm bossy!)
パトリツィオも笑っていました。

テレビ局前のオフィスビル、レンガの低いフェンス脇にギターを置き、
フェンスの上に立ち上がるパトリツィオ、まるで大統領演説でも始まるようでした。
「ハイ、じゃあ写真撮っていいよ。」左へ右へポーズをとります。
「さあ、誰が一番先かな?」ファンをフェンスにあげてツーショットを撮っていきます。
友人Aが「ほら、次に撮ってあげるわよ」
フェンスに上がったとき、「ここじゃないほうがいい?じゃあ、あの階段に移ろう。」
ファンがどっと移動。もうちょっと早めに言ってよ、パトリツィオ。

写真は一人ずつだからちょっと時間がかかります。
一列に並ぶわけじゃないし、タイミングがむずかしい。
ファンのひとりが私に先にどうぞと言ってくれました。
なんていい人なんだろう!
私の番になり、友人Aにカメラを渡す。
パトリツィオは腰をかがめて、私の頬に自分の頬を合わせてくれる。
日本人としても小さい私だから、パトリツィオはお気の毒。
「フラッシュ、つかなかったよ。フラッシュ、使って!」とパトリツィオ。
もう1回試すけど同じ。
「これ、私のカメラじゃないからわからないのよ。」と友人A。
「誰のカメラ?キミの?じゃあ、フラッシュ使えるようにして。
ほかのファンと先に写真を撮るから。」
自分のカメラを手にしてもどうしていいのかわからない私。友人Aもメカに弱い。
パトリツィオの前でおろおろする私たち。
見かねた?パトリツィオ、「フラッシュだよ。貸してごらん。」
私のカメラを手に、ぴぴっとボタンを押し、確認して戻してくれました。
「これで大丈夫。誰に撮ってもらうの?」
友人Aがカメラを構え、フラッシュもバッチリ。
頬つけポーズはみーんなにしてくれるんですね。
Aの写真も撮ることができ、ほっとしました。
ファンのカメラまで気にかけてくれるアーティスト、今まで会ったことがありません。

写真ばかりで誰もサインをお願いしていなかったけど、私はサインがほしかった。
パトリツィオがひとりになった瞬間を待って、サインをお願いしました。
「私は日本人だけどイギリスに住んでるの。日本の友人の分もサインもらえますか?」
サインをもらってる間、「日本へ行く予定はないの?」と聞いてみました。
「行く予定はあったんだけど、だめになってしまったんだ。」
「ぜひ近いうちに行ってほしいな。
日本のファン、パトリツィオに会えるのをずっと待ってるのよ。」
するとパトリツィオ、私をじっと見て「アリガト」 日本語で!!
私がさしだしたペンを持ったままで、「このペン、借りてもいいかな?」
そのペンでほかのファンへのサインもしていました。

ある男性がパトリツィオに10ポンド札を横からさしだしました。
「ボクはお金は受け取らないんだ。この女性たちはずっと待ってたんだよ。
彼女たちにサインをしたら、喜んでサインをするから。順番を待って。」
言い方は穏やかだけど、絶対に態度は変えないぞって気持ちが伝わってきました。
彼にサインをするとき、パトリツィオはファンを大事にしたい思いをまた説明していました。

彼だけの写真が撮りたくて声をかけると、ポーズをとってくれました。
私がカメラを構えると、
「あっ、そこからはダメだよ。ボクの鼻が大きく見えるからさ。」
もちろん、パトリツィオ、笑いながら。
私のペンをわざと耳にさしてポーズをとってくれました。


※写真はブログ用なのでコピー・転載しないでください(Please don't copy.)

パトリツィオの後ろに立ちたいっていうファンのリクエストにも快く応じていました。
ファンは彼より1段高いところに立って、後ろから両手をパトリツィオの肩にまわし、
彼は片足を1段下におろしポーズ。ほんとにサービス精神旺盛。
「明日の朝、GMTVが早いから、もう行かないと。車もずっと待たせたままだし。
テレビ局の中を使わせてほしいってお願いしたんだけど、だめだって言われてしまってね。」
もう行かないと・・・と言いながらもその場に残り、ファンに接するパトリツィオ。

「フェラーリ買ったの?」とあるファン。
「ううん、アルファロメオにした(だったかするだったか・・・)」とパトリツィオ。
口も手も休まることがありませんでした。

階段の一番上に立ったパトリツィオ。
「みんな、寒い中待っててくれてありがとう。
顔なじみのファン、新しいファン、みんなに会えて嬉しいよ。
みんなと一緒に歩んできて2年になるね。今アメリカ進出への足がかりができたところで、
イギリスはずっと留守にしてる。でも、忘れたわけじゃない。
忘れることなんてできないさ。ほんとに感謝してるんだ。
必ず戻ってくるから、待っててくれるかい?」
ここで、待ってるわよーの大歓声、拍手。

ひとりのファンがパトリツィオブックをプレゼント。
「彼女はこういうのを作るのが得意なんだ。見てもいい?」
1ページずつ丁寧に見入るパトリツィオ。
「これはすごいな。ありがとう!嬉しいよ。あとでゆっくり見せてもらうからね。」
彼の言葉は口先だけのものではなく、心からのもだということはよくわかりました。
「みんなサインはいい?写真はちゃんと撮った?もう十分?
じゃあ、みんなさよならー!」
手を振りながらパトリツィオは車へ。
もちろん、車まで追うファンなどはいませんでした。

彼のスペースを尊重し応援するファン。押し合うことはありません。
そんなことをしたら、パトリツィオ自身が黙っていないと思います。
パトリツィオはファン思いだとは聞いていましたが、想像以上でした。
彼のスピーチを聞いて、私も友人Aも涙うるうる。
一語一語噛みしめるように話したので、かなり長いものでした。

友人いわく
「あのパトリツィオの言葉を聞いたら、ファンでなくてもファンになっちゃうわね。」
その通りだと思います。

今回私が感じたパトリツィオの素敵なところ!
彼がリードして、サインなり写真に応じ、ファンも従っていたこと、
ユーモアたっぷり、
お金になびかない、
サインをもらい損ねた人、写真を撮ってない人がいないか確認したこと、
そしてなんといってもあのスピーチ!!!
彼も立派だと思うけど、ファンや彼のPAだって素晴らしいと感じました。

おしゃれなイタリアーンそのまんまのパトリツィオ、会えてほんとによかった!
寒さも足の痛みも忘れてしまいましたよ。

Patrizio直筆サインです。


※写真はブログ用なのでコピー・転載しないでください(Please don't copy.)

Atlantaさん、寒さと空腹とお疲れの中、本当に本当にありがとうございました!!


Happy Birthday, Toshimi☆・°・。・°

2007-04-03 | Patrizio
今日4/3は、トシミさんの☆回目のBirthdayです♪
お知らせが遅くなってしまいました・・。

トシミさんは昨年、私にPatrizioのCD 'The Italian' を下さいました。
それが私とPatrizioとの最初の出会い。
私は即座にPatrizioの虜となってしまい、今に至っているわけです。
今の私の幸せがあるのもトシミさんのおかげ
このブログがあるのもトシミさんのおかげ

日頃なかなか感謝の言葉を口にできないでいますけど、心の底から感謝してます。
たぶん、これを見たトシミさんは怒ると思うけど、まッいいか・・
Patrizioもお祝いしてますよ、トシミさん!


Salute!!

Grazie mille, Toshimi
Tante belle cose!!
いいこといっぱいありますように


追加公演

2007-04-01 | Patrizio - concert
初日4/4ビバリーヒルズでのコンサート前日に、急遽、もう1公演が追加されました。
カリフォルニア州サンディエゴの 'Copley Symphony Hall'。
元々はFOX映画館として建てられたものですが、
1984年、サンディエゴ交響楽団に贈られました。



こちらで館内バーチャル・トリップできます。
とってもゴージャスで、ゴージャスなPatrizioにピッタリです。
ここにPatrizioが来るのかと思うと感激です。
Buona fortuna!!