What a beautiful song Patrizio sang..
at The Xanadu Theatre, Trump Taj Mahal, Atlantic City, New Jersey, 2008/10/4
10/4、ニュージャージー州アトランティック・シティでのコンサート、
ちょっぴりドレスダウンして、ちょっぴりロックなPatrizioでしたが、
でも言うまでもなく、やはりPatrizio・・
世界中のファンが歌ってほしいと願う「Al Di La」(アル・ディ・ラ)・・
こんなロマンティックなイタリアのラヴ・ソングで、
アメリカをすっかり魅了してしまいました・・
Patrizio singing 「Al Di La」so beautifully..
「Al Di La」
Al di la del bene piu prezioso, ci sei tu
Al di la del sogno piu ambizioso, ci sei tu
Al di la delle cose piu belle
Al di la delle stelle, ci sei tu
Al di la ci sei tu, per me, per me, soltanto per me
Al di la del mare piu profondo, ci sei tu
Al di la dei limiti del mondo, ci sei tu
Al di la delle cose piu belle
Al di la delle stelle, ci sei tu
Al di la ci sei tu per me
Al di la della volta infinita, al di la della vita
ci sei tu, al di la,
ci sei tu per me
Al di la...
この世にあるすべての美しいものの先に
太陽の輝きよりも眩しい君がいるんだ
空に輝く星の先にも
海より深いところにも
世界の果ての先にも
永遠の時を超えたところにも
そして・・僕の人生の先にも君がいるんだ
僕のために君がいるんだよ
君は僕だけのものだ・・
この世界のすべてを超えて、ただ君を愛しているよ・・だなんて、
「You're My World」(Il Mio Mondo)もそうですが、
なんていうのかしら、こんな大げさなほどの愛情表現に胸キュンキュンなの・・
この「Al Di La」は古いカンツォーネで、
1961年のサンレモ音楽祭で、Luciano Tajoli(ルチアーノ・タヨーリ)と
Betty Curtis(ベティ・クルティス)が歌って優勝した曲です。
その後イタリアの多くの歌手を始め、
Dean Martin(ディーン・マーティン)やRay Charles(レイ・チャールズ)など、
世界中のシンガーによってさまざまな言語で歌われてきました。
中でもEmillio Pericoli(エミリオ・ペリコーリ)がレコーディングしたものが
一番有名でしょうか。
そして・・
この美しいバラードが印象的な挿入歌として使われた映画があります。
1962年製作のアメリカ映画「恋愛専科」、
イタリアを舞台に繰り広げられるSweetな恋愛映画です。
筋はお決まりのラブ・ロマンスですが、
でも主役二人の魅力と、何よりイタリア観光地の映像が本当に素晴らしいのです。
まだ観光客もまばらだった頃のローマをはじめ、
ピサ、ベローナ、そしてアルプスの風景の美しさは圧巻です。
そして、マックス・スタイナーの音楽とともに要所要所に流れる「Al Di La」の歌声が、
いっそうこのSweetな映画を盛り上げるのです。
「 恋愛専科 ~ Rome Adventure (Lovers Must Learn) 」
1962年アメリカ(オール・イタリア・ロケ)
Grazie mille, Toshimiさん!
アメリカの女子大で司書として働いていたプルーデンス・ベル(スザンヌ・プレシェット)は、
学生に禁じられている小説「恋愛専科」を貸し出したとしてとがめられ、
自ら辞表を出して退職し、新たな人生(恋愛)を求めてイタリアに旅立ちます。
客船の中で、母の知り合いの息子アルバートや
イタリア紳士のロベルト(ロッサノ・ブラッツィ)と親しくなったプルーデンスは、
ローマでロベルトから紹介された下宿屋に入ることになりますが、
そこにはすでにアメリカ人留学生のドン(トロイ・ドナヒュー)が滞在していました。
意気投合したふたりは、連れ立って夏のイタリアのバカンスを楽しむことになるのです。
プルーデンス(スザンヌ・プレシェット)とドン(トロイ・ドナヒュー)
優しくハンサムなドンにしだいに惹かれていくプルーデンス、
しかし彼女の気持ちが固まらないまま旅を終えて帰ってきた二人を待っていたのは、
彼の別れたはずの恋人リダ(アンジー・ディッキンソン)でした。
大人の女の魅力でドンを翻弄するリダ、
ドンにまだ彼女への未練があると感じたプルーデンスは、
リダにはとても敵わないと、一人傷心を抱いて帰国の途につくのでした・・・・・
主役を演じたのは、
1950年後半から60年代にかけて大人気となった、トロイ・ドナヒュー!
長身に甘いマスク、青い瞳、ブロンドの髪、と、
ハリウッドの俳優の中でも抜群のハンサム君だったトロイ。
その頃の雑誌の表紙を何度も飾ったり、日本での人気も一時相当なものでした。
相手役のプルーデンスは、吸い込まれるような瞳に黒髪、
品の良い優しさと美しさを兼ね備えたスザンヌ・プレシェットが愛らしく演じています。
後に実生活でもパートナーとなった二人(すぐに別れたそうですが)、
残念ながら両者とも俳優として大ブレイク、とまではいかなかったようですが、
ここでは美しい恋人同士を魅力たっぷりに演じています。
二人の脇を固める俳優たちが、また豊かです。
ドンの前の恋人役のアンジーは、
プルーデンスの正反対のちょっと崩れた大人の魅力を発散し、
ロベルト役のロッサノは、
イタリア紳士といったらこの人!の貫禄で若い彼女を見守ります。
プルーデンスが働く書店の女主人も、言葉に重みとウイットを含ませいい味を出しています。
60年代の衣装やスクーター、恋愛の重要な小道具となる燭台、
甘過ぎるほどの台詞とイタリアの風景、そして何といっても・・・
恋に落ちる二人の後ろにいつも流れる、「Al Di La」の美しいメロディー・・・
「Al Di La」 Emillio Pericoli
歌の最初の部分、
Non credevo possibile
Se potessero dire queste parole..
(自分でも信じられないよ
こんな言葉を僕が言えるだなんてね・・) も、Patrizioに歌ってほしいナ・・
そして最後の台詞は・・
プルーデンス「What does Al di la mean?」(Al di laってどういう意味?)
ドン「It means..it's kind of hard to explain,
far, far away, beyond the beyond, beyond this world.
That's how much he loves her in this song.」
(むずかしいな・・・遥か遥か彼方まで、この世界のすべてを超えて、
どれほど彼女を愛しているか・・)
Patrizioのサードアルバム、どれほどロマンティックなものになるんでしょう。
想像がつきません・・
Patrizio, Mi sono emozionato...