Patrizioの音楽ってハーモニックでインテグレートな世界;)

2009-06-30 | Patrizio - video
「in conversation」 with Leo Schofield on Australian TV in 2007




アレッシオはもうアメリカに帰ってしまったので・・・

Patrizioのインタビューの続きをご紹介しますネ。
2年前、セカンドアルバムのプロモーションでオーストラリアを訪れたときのものです。



内容は・・・

Patrizioが歌うのは50年代、60年代、70年代のタイムレスな歌ですが、
ただ古き良き時代を懐かしむのでなく、
現代の若者たちや子どもたちにも親しめるように、アップテンポでダンサブルな曲を交え、
Italian Tarantella(ナポリのワルツ)なんかも取り入れています。

コンサートも家族みんなで楽しめ、オーディエンスもみんな自然と友達になる、
ロマンティックってただ甘いラブソングを歌うということでなく、
人と人とが調和し、お互いを尊重し合い、一緒に素敵な時間を過ごす、
それがPatrizioにとってのロマンティックなことの意味です。

歌手になろうと決めてから、
美しい声で美しいメロディーを美しく歌うこと、
聴く人が心地よく素敵な時間を過ごせるように心がけてきました。

呼吸法のエクササイズや喉のケアはしていますが、
本格的な歌唱法のトレーニングはしたことがありません。
子供の頃から聴いて育ったイタリア人が歌うイタリアの歌がお手本でした。

ナポリとウィーンで幼少期を過ごしましたが、文化の違いに戸惑いも大きく大変でした。
その土地の文化は大切にと両親から教えられ、
外でイタリア語を話すと耳をつかまれ注意されたことも。
でも家ではFBI(Full Blood Italian)、100%イタリアン。

文化に加え気質の違いも大きく、
二国をまたいでの生活で、お互いを尊重し合う融合やバランスというものを学びました。
それがその後、世界中を飛び回る今の人生において大きな力となっています・・・


時代や国境を越えて美しいものをシェアし、
お互いが調和し合い、尊重し合い、すべての人が素敵な時間を過ごせる、
これがPatrizioのめざす音楽、ひいてはIl Mondoなんですネ!


インタビューは・・・continua・・・


Sei davvero molto maturo per la tua età...





日下紗矢子&アレッシオ・バックス デュオ・リサイタル

2009-06-23 | Music
Bravo! Thank you for the beautiful duo recital
           at the Shizuoka Prefectural Museum of Art, 2009/6/22


6/24写真追加しました


「世界を舞台に輝き始めた、若き2つの才能の出会い」

昨日6月22日、静岡県立美術館での、
日本人バイオリニスト日下紗矢子(くさかさやこ)さんと、
イタリア人ピアニストのアレッシオ・バックスさんのデュオ・リサイタルに行ってきました。

アレッシオ・バックスは、私が大好きなピアニスト!
以前、こちらこちらでもご紹介しました。(ぜひもう一度読んでネ



10年ほど前、私が浜松に引っ越してきた年の
「第3回浜松国際ピアノコンクール」を制したのがアレッシオで、
彼の演奏を聴いたのはそれが初めてでした。

アレッシオは日本ではまだそれほど有名ではないかもしれないけど、
若手ながら世界各地から招聘され、
ヨーロッパ・アメリカでは70を超えるオーケストラと共演したり、
またつい最近、リンカーンセンターの「エヴリー・フィッシャー賞」も受賞したの!
国際舞台でのキャリアを積み、心技ともに磨きを重ねています。

一方、日下紗矢子さんは、ベルリンを拠点とし、
ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団で日本人初のコンサートマスターを務める
バイオリニストです。
今年、音楽文化向上の一助として有望な若手音楽家の活動を支援する為に制定された、
出光音楽賞を受賞しました。

昨日の静岡でのリサイタルは完全招待制で、
あらかじめ抽選で400名に整理券が送付されていたんです。

整理券っていうことは、席は早い者勝ち!?

でもうっかりしていて開場18時ギリギリに到着、すでに長蛇の列でした。
でも運よく、お顔も指先も両方よく見られるアングルの席をゲット!

座ったら、前の席に「関係者席・バックス様」って貼ってあったの!
え?!まさか、バックス様、ここに座るの?!・・・

それって、3月の浜松ピアノ国際アカデミーのときと同じ?・・って、
目の前のバックス先生のsexyな襟足を思い出して急にドキドキしてきちゃったんですけど、
でも実際は・・文字通り関係者でした

パンフレットには、
静岡のファンに向けて、アレッシオからの嬉しいメッセージも載っていました。

「この度の日下紗矢子さんとの日本ツアーの中で再び静岡県を訪れることになり、
とても興奮しています。
10年ほど前に初めて訪問して以来、日本とそして美しいこの静岡は、
私にとって常にとても大切で特別な場所です。しかも今回、
大の親友であり、かつ素晴らしいバイオリニストである日下紗矢子さんと共に静岡を訪れ、
大好きなプログラムを披露できることは大きな喜びです。
皆様もエキサイティングでナチュラル、かつとてもヒューマンなプログラムと
感じていただけると思います。
このコンサートをずっと楽しみにしていました。
皆様をこの素晴らしいひと時にお迎えできることをとても嬉しく思っております。
アレッシオ・バックス」

日下さんとアレッシオは、留学先ダラスの南メソジスト大学時代からの親友だそうです。
情熱的かつ繊細な演奏はまさしく息もぴったり!


(6/23静岡新聞朝刊より)

前にも語ってしまいましたが、
アレッシオの真摯でいてリリカルな演奏が大好きなの!
超絶テクニックを持ち合わせているのに派手なパフォーマンスはしません。
感情と知性、力強さと繊細さのバランスが素晴らしいんです。

演奏は、Aプログラム
○ブラームス:スケルツォ ハ短調(「F.A.E.のソナタ」第3楽章)
○ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ 第1番 ト長調op.78「雨の歌」
○バルトーク: ルーマニア民俗舞曲
○エネスコ:ヴァイオリン・ソナタ 第3番 イ短調 op.25「ルーマニアの民俗風で」
アンコール2曲(曲名がわかりません・・)

リサイタル終了後、CD販売とサイン会があり、
3月の浜松国際ピアノアカデミーでバックス先生のクラスに通った甲斐あって、
私のこと覚えてくれていました。
ニッコリ笑って、「おぉ、Thank you for coming!」って!

サインしていただいた後、少しお話しでき、
最後に握手をしていただいて、後ろ髪引かれながら帰路に・・
笑顔がSweetでCuteでとってもNaturalなアレッシオ様・・
あぁ・・あのブルーの優しい眼差しが忘れられない~





CDは、来月海外で発売される「Bach Transcribed」(バッハ編曲集)を買いました。
でもなんだかもったいなくてまだ聴いてないんです。
今夜ゆっくり聴いてみますネ。

         

今日6/23(火)は横浜でリサイタル、そして明日からは、

6/24(水)19時 松戸(千葉)・森のホール21
Bプログラム
問:クラシックの森047-323-3352  
               
6/25(木)19時 東京文化会館
Aプログラム
問:メロス・アーツ・マネジメント03-3358-9005

6/27(土)名古屋・宗次ホール
Bプログラム
問:同ホール052-265-1718

Aプログラム
○ブラームス:スケルツォ ハ短調(「F.A.E.のソナタ」第3楽章)
○ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ 第1番 ト長調op.78「雨の歌」
○バルトーク: ルーマニア民俗舞曲
○エネスコ:ヴァイオリン・ソナタ 第3番 イ短調 op.25「ルーマニアの民俗風で」

Bプログラム
○ブラームス:スケルツォ ハ短調(「F.A.E.のソナタ」第3楽章)
○ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ 第5番 ヘ長調 op.24「春」
○バルトーク: ルーマニア民俗舞曲
○エネスコ:ヴァイオリン・ソナタ 第3番 イ短調 op.25「ルーマニアの民俗風で」



よかったら足を運んでみてはいかがですか?

Grazie molto Alessio per il bellissimo momento...

バリトン・ヴォイスでロマンスを歌う、New School Crooner

2009-06-20 | Patrizio - video
「in conversation」 with Leo Schofield on Australian TV in 2007

Patrizioは今、サードアルバムのリリースに先がけ、
オーストラリア、イギリス、南アフリカ・・世界各地を飛び回って取材を受けています。
アジアにも来て欲しいですよね!
まず最初にリリースされるのはどこの国なんでしょう。
アメリカ以外のようです。

こちらは2年前、
セカンドアルバムのプロモーションでオーストラリアを訪れたときのテレビ番組です。

「The Italian」のDVDの映像も少し見られます。

Part 1


Patrizioって歌声がこの上なく素晴らしいんですけど、
イタリアン・アクセントの英語で話すPatrizioも大好き!

内容は・・・

前回(当時の)オーストラリアに来たときは(2007年5月)、
飛行機の空調で喉を痛めてしまっていたこと(ハスキーになってました)、
パースやメルボルンで美しい景色も堪能できたこと、
デビューアルバムがダブル・プラチナを獲得し、
セカンドアルバムをリリースすることができて嬉しい、等を話しています。

そしてPatrizioがどんな歌手なのか、
Enrico Caruso(エンリコ・カルーソ)やTito Schipa(ティート・スキーパー)等、
イタリア生まれの偉大なシンガーとどう違うのか・・

カルーソやスキーパーはクラシックを歌うテノール歌手、
Patrizioはテノールでもなく、クラシック歌手でもなく、
cantante romantico、いわゆる、
バリトン・ヴォイスでロマンスを歌うCrooner(クルーナー)・・

Old School Croonerでなく、ちょっとYounger touchのNew School Crooner、
でもやはりTimeless・・

イタリアのロマンティック・シンガーや、
Francesco Sinatra(フランク・シナトラ)、Anthony Benedetto(トニー・ベネット)、
Dino Crocetti(ディーン・マーティン)等、
イタリア系アメリカ人エンターティナーの影響を受けてきました。

Tony Bennett(トニー・ベネット)やBing Crosby(ビング・クロスビー)のような
往年のクルーナーたちのロマンティックな音楽が失われつつある今、
Patrizioの音楽を聴いたりビデオクリップを見ることによって、
ロマンティックでいることがとてもClassy(上質)で、
ジェントルマンでいることや、ロマンティックな時間を過ごすことが、
どんなに素敵なことかを感じとってくれると嬉しい、と話しています。

クルーナーって、クルーニング(Mezza voce=メッツァボーチェ)で歌う歌手のことで、
マイクのない時代に声を遠くまで通さなければならなかった歌唱法と違い、
マイクの出現によって語るように歌うことができるようになりました。
このクルーニングを確立したのが、Bing Crosbyといわれています。

Patrizioの「I'm dreaming..」、ほんのワンフレーズなのにゾクゾクしちゃいますネ

Patrizioの歌う「ロマンティック」がどんなものなのか、
Part 2であらためて話しています。続く・・
               
                      ~Continua~


Ha una voce Meravigliosa..

6歳にしてFOREVERは始まりました・・・;*))

2009-06-11 | Patrizio - concert
Such a fantastic evening
     at the Keswick Theater in Philadelphia, 2009/5/15

6/15 写真追加しました!

Patrizioのコンサートって、
一緒に歌い、ダンスし、笑い、涙し・・とっても情緒豊かなステージなのですが、
コンサート中盤、ロックンロール・メドレーで盛り上がった後は一番sweetな一時です。
客席の小さな女の子をステージへ・・
Rafaela(ラファエラ)ちゃん、6歳です。



そして「Forever Begins Tonight」・・




ラファエラちゃんは今回がPatrizio初体験。
お母さんのMariaさんはアメリカ在住ブラジル出身で、
これまでは一人でコンサートに来ていたのですが今回ついにご家族3人で!

余談ですが、
Mariaさんはとっても日本びいきなの。
日本語も勉強していていつも日本語(ローマ字)でメールを下さいます。
Patrizioの次に尾崎豊さんが大好きで「I Love You」がバイブルなんですって。




Patrizioに肩を抱かれながら耳元で聴く「Forever Begins Tonight」、
6歳のラファエラちゃんの心にどう響いたでしょうネ。
私自身もそうですが、6歳の頃の体験って大人になってからも結構覚えているもの、
ラファエラちゃんもきっと・・




そして家に帰ってからの数日間、
ラファエラちゃんったらPatrizioの話をしようとしなかったんですって。
お顔を赤らめモジモジしちゃって・・
やはり彼女のFOREVERはBegins Tonightだったんですネ。
Patrizioったらもしかして罪作り?


Ti amo dal primo momento che ti ho vista..

私、ホントにしびれちゃうんです、Patrizioのアクションに;*) 

2009-06-05 | Patrizio - concert
I'm totally carried away by Patrizio's action!COOL!
      at Keswick Theatre, Philadelphia, 2009/5/15


Patrizioのアメリカ公演、
フラッシュ撮影はOKなんですけど、今回は動画撮影は規制されました。

セキュリティにちょこちょこ注意されながらも頑張って撮ってくださった映像、
コンサートのオープニングA Man Without Loveと、2曲目のCome Primaです。


(Video:Lynn)

こちらをクリックして見てきてくださいネ!


Patrizio、声量豊かなヴェルヴェット・ヴォイスを自由自在に操り、
いろいろな表情で魅せてくれますよね。
歌詞も変えてみたりして余裕です。

Patrizioの歌声が素晴らしいのは言うまでもありません。
その上、私、とにかく弱いんです、Patrizioのアクションに・・

エレガントでスウィートなだけじゃないPatrizioって・・


こちらのCome Prima(2008/10シカゴ)もぜひもう一度・・


若さ溢れるPatrizioが、往年のビッグ・ヴォイスたちのカリスマ性を継承しつつ、
独自の限りない魅力で古き良き時代の上質な曲たちに新たなエナジーを注ぎ込み、
その曲たちは今という時代の中で一段と輝きを放ち、
幅広い世代からさらに愛され続けていく・・

Patrizioはいつも「I love my job!」と言っていますが、
Patrizioのお仕事ってどの時代においても失いたくない夢を伝え続けていくことそのものです。

「Bravo!Bravo!Bravo!」の男性の声援、嬉しいですね!







Sono pazzo di te..

握手禁止? ~Patrizio in フィラデルフィア 2009/5/15

2009-06-03 | Patrizio - concert
Such a fantastic evening again
     at the Keswick Theater in Philadelphia, 2009/5/15


もう半月もたってしまいましたが・・・・(ゴメンナサイ!)

ニューアルバムのリリース直前のコンサート、
シカゴ、ピッツバーグと続き、ラストはペンシルバニア州フィラデルフィア。
フィラデルフィアでは2年ぶり2度目の公演です。

(photos:Lynn&Joanna)


初日のシカゴで「Al Di La」を、
他は3日間を通してニューアルバムからの新曲のお披露目はありませんでした。
コンサートに行かれたファンの方は新曲を期待していたでしょうネ。

オープニング A Man Without Love で登場
Come Prima
On An Evening In Roma
You're My World
You Don't Have to Say You Love Me
Parla Piu Piano
Dicitencello Vuie
Malafemmena



Tu Vuo Fa L'americano

ロックン・ロール・メドレー
 Tutti-Frutti
 Hound Dog
 Jailhouse Rock
 All Shook Up
 Roll Over Beethoven
 Rock Around the Clock



Forever Begins Tonight
Un Angelo



L'italiano
Il Mondo



そしてアンコール
Volare
Quando,Quando,Quando
Luna Mezzo Mare




考えてみたらちょうど新型インフルエンザが騒がれていた時期でしたよね。
アメリカ人は日本人ほど過剰な反応はせず、冷静に対処していたような気がします。

でも実はフィラデルフィアってその昔、人類初のパンデミック・スペイン風邪の流行時、
初期対策の遅れにより流行が急激に拡大、致死率が高くなり、最悪の状態に陥った街。

コンサート後のサイン会では、なぜかPatrizioの知らないところで、
セキュリティからファンに向けて握手禁止令が出ていたんですって。

それを知らなかったPatrizioがある男性ファンと握手しようと右手を差し出した時、
その男性はPatrizioにジェスチャー交じりのイタリア語で事情をこっそり説明したんです。
Patrizioも両手を広げて大きなジェスチャーで、
「いったい誰がそんなこと言ったの?大丈夫だよ!」って。
そのときの2人の様子が何だか微笑ましかったんだとか。

で、結局2人は無事に握手!

でも男性ならともかく、女性ならPatrizioを目の前にして触れちゃいけないなんて、
そんなの耐えられないですよね~~


Non posso fare a meno di amarti..