メイドインジャパンのタイトルで三回の放送でおわる。
モデルには、家電メーカーの何処でも当てはまる。
話の筋は単純である。
リストラで会社を辞めさせられた、技術者が中国の
新興企業に拾われて、自分が元の会社で研究していた
車載用のリチウム電池を開発する。
それを見つけ出した、男が三人で中国に渡り、技術者に
会って、あの技術は我が社に居た間に研究したものだ。
それを中国で作って、元の会社と市場を争うのは許せぬと
迫るが、技術者は何なら書類を全部焼き払え。
すべての技術は、自分の頭脳に刻み込んでると嘯く。
失われた20年。多くの日本企業が海外に進出し、一方で
多くの技術者がリストラで解雇され、海外の企業に拾われた。
つい先日、日本の製造業に勤務する人の数が、一千万人を
割り込んだと書いたばかりである。
生活の為には、リストラの憂き目を、海外企業に移るしかない。
頭脳に技術が入っていない者を誰が雇うか。
このドラマは、日本の何処にでもある悲劇である。
今日の日経は、原発の熟練技能が細ると書いた。
脱原発、卒原発、原発ゼロと、唱えるのは簡単だ。
たとえ操作を止めたところで、原発の維持のための技術者は
必要なのだ。それも経験豊富な熟練者が居ないと、若手に継承が
難しくなる。
現に敦賀原発は、原子力規制委員会が、活断層が直下にあると
警告しているが、日本原電は、これを否定し、稼動する気構え。
そこで生産された電力を買う契約をしている関西電力は、
操業を止めている日本原電に、巨額の支払いを継続し、
それを消費者に請求すると言ってはばからない。
このまま、時間だけが経ち、廃炉と決定しても、技術者がいないと
作業に支障が出る事間違いない。
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