作家 小林真一のブログ パパゲーノの華麗な生活

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【 安倍首相とTPP参加問題 】

2012-12-27 13:47:12 | 02 華麗な生活

このテーマは先日も書いたが、ボクは当初
TPP参加の積極派であった。
ニュージーランドとペルーの両国からの誘いで
あったから、シンガポールやブルネイ等の、
アジア諸国の顔ぶれにも異議はなかった。

まだ四十歳代の、新進気鋭の学者たちに、
TPP参加は亡国の道だと、反対する人が多い。

藤井教授の「列島強靭化」に、心まで奪われた
訳ではないが、ボク等戦中派から十歳余り若い
団塊世代以降は、戦争の怖さも知らず、農家が
威張っていて、食糧難で苦しんだ事もなく、しかも
地震国日本に、激震クラスの大震災も無かった。

寺田寅彦が、日本は自然災害に遭う度に強靭に
なるとの説を唱えていたと言うが、モノゴコロが
着いた時点で、戦後色は薄れて、何でも食べ物が
あった世代の人間は、昭和ヒトケタから見ると、
なんとも頼りないと思うのがホンネである。

ボクの周辺でも、バブルを謳歌するには若すぎた
四十歳代以下の方が、就職に苦労もしてきており、
その分たくましく感じられる。

さてアメリカが主導するTPPへの参加の是非である。
四十歳代の学者たちの中に、絶対反対を唱える人が
多いことに注目する必要がある。

オバマは野田に、保険・牛肉・自動車の三品目に関心
があると言ったとされる。
保険の範囲は広いから、よく調べないとイケナイが、
牛肉・自動車なら、日本はすでに門戸を広げ、大平
内閣の昔に遡り、自動車には輸入税は掛からない。

牛肉については、吉野家他の牛丼チェーン店の繁盛
を見ると、すでに充分牛肉を輸入している国だと言える。

オバマの本心は何処にあるのか。仄聞するところに
よると、医療の皆保険に割り込む、民間保険業者が
要警戒だそうである。

アメリカは日本をターゲットに、先ずは幕末にペリーが
黒船四艘を率いて開国を迫り、次いでB29の大編隊が、
木と紙で出来た日本の都市に焼夷弾を捲き、焼け野原に
した。とどめが原爆二発であった。特に二発目はヒドイ。

まだ飽き足らぬアメリカが、今度はTPPでデフレ脱却を
目指す日本に、再起不能の留めを刺しに来るのだと。
ならば安倍さんには、日本に不利な条件は飲めないと
キッパリ断ってもらわねばならぬ。日米同盟の強化も
必要ではあるし、安倍さんも苦しかろうと同情する。

国民は、安倍さんなら、この一見矛盾した二問題も解決
の道を見つけると信じて、再度の首相就任を歓迎したのだ。
交渉能力はミンスの輩とは、比較にもならない。
自民党政権の、最初の難関だが、道は拓けると信じたい。


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