作家 小林真一のブログ パパゲーノの華麗な生活

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【 安倍―プーチン会談を評価する 】

2013-04-30 12:36:16 | 政治経済

1945年8月9日、欧州戦線から大軍を極東に移動させた
ソ連軍は、日ソ不可侵条約を破り、当時の満州国に侵入を始め、
同時にサハリンや朝鮮半島にも進軍を始めた。

千島列島には、少し遅れての砲撃開始であった。

満州国や朝鮮、またはサハリン・千島に居た日本人には、ソ連の
背信行為を忘れることは容易ではない。

アメリカだって、日本中を焼夷弾で焼き払い、多くの非戦闘員を殺し、
おまけに二発の原子爆弾まで投下した、本当の戦争犯罪人に該当
する者を多く抱えた国である。

ここは、何時までも戦前・戦中の出来事を言い立てて、世界中に反日
の運動を止めようとしない韓国の愚を真似るべきではない。

日本が置かれた地勢的な条件からも、隣国ロシアとの平和条約締結と
経済のみならず、外交・防衛の点に於いても、協力関係を密にする事は
日本にとっても、メリットの多い方向付けである。

プーチンは、安倍総理を信じるに足る友人として、真摯に遇してくれた。
ミンス政権時代の、メドベージェフの挑発的な態度とは大いに違う。

もちろんロシア側の事情の変化もあるだろう。
アメリカのシェールガス開発が、ロシアの天然ガス輸出市場を脅かして
いる事実も否定は出来ない。

ロシアの人口減が、特にシベリア以東にあって顕著であり、旧満州国に
当る中国の東北三省の人口が一億人にも達して、ロシアが圧迫を受けて
いる事実もある。

プーチンは、マツダ・三菱自・トヨタ・武田などの、固有名詞も出して、経済
面での両国協力の必要性も説いた。

外交・防衛担当の大臣による、2対2の交渉開始は、安全保障の面でも、
日本にとって大きな前進である。ミンスの間は、ロシアもまた軍事面で日本
を脅かす存在だったのだ。素直に安倍総理にご苦労様でしたと言おう。

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