公的資金3500億円の注入、借金棒引き5200億円などのJAL
ならでは、国家的支援を受けたとはいえ、僅か2年で経営再生に
持ち込んだ、稲盛会長の手腕には素直に敬意を表したい。
だがJALに限ったことではないが、再生企業の陰には、多くの解雇者の
犠牲があることを忘れるわけにはいかない。
JALも1万6千人もの人員削減があった。
稲盛氏は再建を引き受けてJALに乗り込み、各部署の幹部を集めて、
「キミたちは、きわめて官僚的だ」と叱ったそうである。
新たに社長に就任した植木義晴氏は、初のパイロット出身の社長で、
往年の時代劇俳優、片岡千恵蔵の息子さんだという。
搭乗率は低迷が続いているというから、前途はなお険しかろう。
パイロット出身の新社長の手腕に期待するが、同業の全日空の内心は
複雑なものが残るだろう。
夜間バスよりも、まだ廉いローコスト・キャリアーが、続々現れる空輸の
世界。整備の手抜きによる、事故続発のニュースは聞きたくない。
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