作家 小林真一のブログ パパゲーノの華麗な生活

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【 歴史に弱い慎太郎が「関ヶ原」だと 】

2012-11-15 14:37:13 | 02 華麗な生活

石原慎太郎の日本史の知識不足はおびただしいが、
言うに事欠いて「関ヶ原」とは、よくも言うたな。

1600年の「関ヶ原」には、東西両軍の先鋒部隊が激突
したが、江戸の東方には、上杉・佐竹の軍勢が構えていたし、
中山道を進んだ秀忠指揮する、徳川軍主力の進軍を阻んだ
眞田昌幸の存在もあった。

現に秀忠の徳川主力は、決戦当日に、まだ木曽の山中に居た。

そういう広範囲の背景の下に、あの歴史的な決戦があったのだ。
石原慎太郎は知るまい。

西軍を実質指揮した石田三成だって、世評とは異なり、島左近、
蒲生郷舎、舞兵庫などの、東軍大名並みの戦上手が居て、
簡単には攻め切れなかったし、正面でぶつかった主力部隊の
宇喜多と福島の戦では、前線指揮官の明石全登が可児才蔵を
圧倒し、福島正則勢は総崩れの一歩前まで行っていた。

吉川広家の不参戦で、主力の毛利秀元や長宗我部などが山を
下ることが出来ず、そこへ小早川秀秋の裏切りがあっての、
徳川家康の辛勝であった。

今の慎太郎には、手勢といえる兵力もなく、頼みは橋下の
維新の会ぐらい。到底「関ヶ原」では無い。

橋下は大阪市政に夢中だから、いわば織田信長が台頭して
きた時代の、堺の傭兵みたいなもの。多くを期待するのがマチガイ。

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