ドラマ全体がどす黒くなってきた中で、
キムタクの演技が光っている。
さりげない、ちょっとした動作一つにも、
キムタクでなければ出せない演技がある。
高炉を建設する資金手当てがうまく運ばず
悩む万俵鉄平が、悔しさと怒りを全身で
表わしながら、新幹線で大阪に帰る場面が
あった。
当時使用されていた車両で、今は鳥飼の
修理工場に保存され現役を退いたのが、
舞台として提供された。車両に乗り込んだ
キムタクが普通席のDE席に身を投げ出す
ように倒れこむ場面。
鳥飼工場で案内したJRの社員が、キムタク
の険しい表情に驚き、有名俳優だから態度
がデカイと受け取ったらしい。それぐらい
カメラが廻る前から、役になり切っていた
のかと、当のJR社員が述懐していた。
キムタクは素晴しい。
しかし、昭和43年に、あの髪形は無かった。
パパゲーノ
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