作家 小林真一のブログ パパゲーノの華麗な生活

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【 沖縄本土復帰から40年 】

2012-05-15 11:48:54 | 02 華麗な生活

沖縄は、米軍の軍政が続き、本土の繁栄を遠くから眺めているだけだった。

本土復帰が成れば、本土並みの繁栄が沖縄にもと願っていたに違いない。

沖縄の人々の願いは、形の上では達成できたが、アメリカ軍の基地移設は、
鳩山ルーピーの腹案なる、ウソに騙され、野田の如きは腹案すら持とうとは
しない。5月15日は、沖縄の本土復帰がなされた記念日である。

北方領土が、日本の敗戦後に侵入してきたソ連による不当な占領
であるのに対し、沖縄は本土に代わる戦場としてアメリカに占領された。

日本のポツダム宣言受諾、すなわち敗戦によって、焦土と化した日本は
マッカーサー司令部の、占領軍による軍政下におかれた。

満州国や樺太・千島に居住していた日本人は、住み慣れた土地を追われ
引揚者の名の難民として、それぞれ身寄りを求めて本土に移動した。
まさに今の福島県人の置かれた姿を見る想いである。

世界中を驚かせる、経済成長と所得増を実現させ、焦土の跡に新建築物
がニョキニョキと建った日本で、オリンピックも開催され、万博も開かれた。

本土復帰がなって、沖縄の人々は、本土並みの高度に繁栄した生活が
得られるものと期待した。が、期待は裏切られ、米軍基地は残ったままだ。

民主党政権が出来て、沖縄への欠礼の姿勢が強められた。
あの鳩山ルーピーの腹案なるものが、如何に中味の無いものであったか。
野田の如きに至っては、その腹案すら考えもしない。

だから中国は、堂々と海軍増強を宣言し、尖閣を盗りにくる姿勢を見せている。

沖縄本島の南部には、嘉手納や普天間の基地があるが、そこに住む人口は
神戸市とほぼ同じである。
神戸市も東西に長く横たわる地形であるが、ここに米軍基地があると想像すれば
到底穏やかな気持ちで暮らせるわけもない。

沖縄は戦時中に本土に代わって、地上戦で多くの犠牲者を出した。
いつまで沖縄を犠牲にしたままで、日本政府は見て見ぬフリをするのだろう。


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2 コメント

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我が民族の長所については多くの識者がすでに語っ... (noga)
2012-06-06 21:37:53
我が民族の長所については多くの識者がすでに語っている。
だから、私は自己慶賀はやらないことにする。

日本人の短所
意思がなくて恣意 (私意・我儘・身勝手 )がある。
個人主義がなく、意思決定に難渋して、問題が山積している。

成案がなくて腹案がある。
「お前らに、俺の腹の底が読めてたまるか」といったところか。

これらは、‘‘教育の問題’ と済ましていられない。
この問題を克服すれば、我々日本人は、さらに世界中から尊敬を集めることになる。

http://www11.ocn.ne.jp/~noga1213/
http://3379tera.blog.ocn.ne.jp/blog/



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Unknown (noga)
2012-07-20 11:34:45
それでも日本人は、原発の再稼働を選んだ。
一億総ざんげへの道。動き出したら止まらない。
この道は、いつか来た道。ああ、そうだよ、民族の歴史は繰り返す。

意思のあるところに方法はある。(Where there’s a will, there’s a way).
意思のないところに解決法はない。
意思は未来時制の内容であり、日本語には時制がない。
それで、日本人には意思がなく、解決法が見つけられない。
自然鎮火を待つのみか。

耐え難きを耐え、忍び難きを忍んで、もって万世のために太平を開かんと欲す。
不自由を常と思えば不足なし。
座して死を待つか、それとも腹切りするか。
私の父は、玉砕した。何のお役に立てたのかしら。
安らかに眠ってください。過ちは繰り返しますから、、、、

ああしてこうすりゃこうなると、わかっていながらこうなった、、、、、
12歳のメンタリィティには、知恵の深さが見られない。教養がない。
わかっちゃいるけど やめられない。ア、ホレ、スイスイ、、、、

白く塗られた黒いオオカミの足を見破ることは難しい。
だます人は悪い人。だまされる人は善良な人。おとり捜査は難しい。
この調子では、人の命はいくつあっても足りるものではない。

http://www11.ocn.ne.jp/~noga1213/
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