作家 小林真一のブログ パパゲーノの華麗な生活

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【 ウイスキーとブランデイ 】

2006-10-06 12:12:56 | 11 美味いもん談義


昨夜は偶の充電にと、ベイ・シェラトンのメインバー
「テラ」でムダ話。

前回は遠慮した向って左側のカンターに並んで、
目の前に居並ぶ洋酒類から、シーバシリーガルを選んで
水で割ってもらう。

ウイスキーという酒は、飲み始めに咽喉に引っかかる
感じがするのはボクだけだろうか。なんとなく酒の
味香りと、樽の味香りとが、バラバラに飛び込んできて、
あれはたぶん樽の味だか香りだかが、ノコギリの歯を
逆方向に無理にひくような、そんなギシギシした感じで
強硬突破を試みる。

だから一杯目は、その抵抗感に慣れるため、免疫を
作るためにあって、二杯目にもそうした感じが何と
なく残り、三倍目となるよ免疫力がついて俄然うまく
なる。
当然四杯目はもっと美味く、五杯目さらに好し。

ウイスキーとは、そういう困ったヤツだとボクは思い
続けてきて、ある時期は夜な夜なボトル1本空けていた。

ブランデイは違う。だいたい水割りにすること自体が
失礼なことで、マドモアゼルが見たら柳眉を逆立てて
金切り声でボクを叱るだろう。

辺りを見回し、フランス人不在を確かめてブラ水を
オーダー。こいつは最初から何の抵抗もせず、すんなり
と咽喉に喜びを与えてくれる、実にいいヤツ。
いや、たぶんいいオンナ。従順で抵抗しないいいオンナ。

ウイスキーは抵抗がキツイが、逢瀬を重ねるたびに
好いオンナに変貌していき、その代わり最後は完敗に
持ち込まれる。

どっちがいいか、難しい問題。


               パパゲーノ


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