【ネタ】一流作家に俺はなる! 『ネタ的な、アンチテーゼのような何か』
ネット小説では往々にして見ている側の心を折るものがあります。
書いている本人は自分がピエロになっていることに気づいていないのがまた喜劇であり悲劇だと言えます。
自分もそういう時代がありました……(遠い目)
今日紹介するのはそんなネット小説を揶揄したものを紹介します。
しかもよりにもよっと読者の評価が厳しいことで有名な理想郷で投稿されました。
――――そんなおれだが、最近悩みがある。
弟のことだ。
現在高校二年の俺の弟――山田翔太は、ガチガチの体育会系。
中学から今まで空手をやっており、その瞬発力と動きのキレは、身内贔屓を抜きにしてもすごいと思う。
半年前から筋トレも精力的に始めたので、全身にみっしりと筋肉がつき、逞しさが前にでる。
鍛えられているためか、その眼光には力が篭り、厳しい部活に所属している者特有の目力がある。
そのため、容姿端麗というわけではないが、精悍という印象が強い。
だからか、女子にはそこそこ人気があるようだ。
そんな弟だが、最近困っていることがある。
それは――――
◆
「異世界トリップチート勇者だぜ!」
「すごい・・・一体何物なの、あの人」
「勇者様・・・素敵です」
「俺に任せろよ、全て上手くいく」
「ああ、勇者さま・・・」
◆
中二病を発症したことだ。
しかも、極めてまずい方向に。
上記の文章だが、あれは決してダイジェストにしたわけじゃない。弟が夢中になって書き込んだもの、そのままだ。
これを初めて見た瞬間の衝撃は、忘れられようもない。
心底楽しげに、弟は文字を打っていた。
慣れていないであろう、たどたどしいタッチで。
それ自体はいいことだ。
ああ、文字を打つということは手が文字を覚えるということでもある。
小説という形態を用いることで、自発的な言語の習得に励むというならば、それは実に望ましいことだ。
うん、そうだな。そう考えれば実に有意義な――
「くらえ!サンシャインマグナム!」
「ぐあああ!おのれ、勇者めえ」
「きゃあ、勇者様、素敵です」
転がったまおうを、俺は突き刺す。
「ふん、正義は勝つんだ魔王!」
「きゃあ、流石です勇者さま!」
有意義な――――
「おお、魔王を倒すとは素晴らしい、勇者を、わが娘を嫁に迎えてはくれぬか?」
「あああ、当然だぜ。マリーはとっくに俺のもんだ。その身も、心もな」
「きゃっ、言わないで勇者様!」
有意義な――――
「ふはは、魔王なぞ、所詮わしの下僕。この地上を制するのは、心の覇者、大魔王ぞ」
「怖いは勇者さま」
「任せろ!世界は俺が守る!」
「おお、流石ゆyしゃよ」
――――なわけがあるか。
会話しかねえぞ。
しかも話しが意味分からん。
きゃあきゃあ言ってる女はなんなんだ気持ち悪い。
誤字脱字多すぎだろおい。
『は』と『わ』の違いぐらいつけろよ。
ちゃんと文字打ち込めよ。変換できてなくて、意味不明な文章になってるぞ。
てか、描写なさすぎだろ。台本みたいになってるぞ。
お、おう黒歴史!黒歴史がががが
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