二次元が好きだ!!

SSなどの二次創作作品の連載、気に入ったSSの紹介をします。
現在ストパン憑依物「ヴァルハラの乙女」を連載中。

「アフリカの弓兵 Ⅱ-Ⅱ」 (ストパン×Fate)改

2011-08-10 03:06:37 | 習作SS
色々あったが我々愉快な御一行はマルセイユの基地まで来た。
手元に基地機能の資材がないからとりあえず彼女の所にお邪魔してもらおうというわけだ。

結果、二国籍の飛行隊が一つの基地に駐屯するのだが、
これを機会に噂に聞く多国籍飛行隊、統合戦闘飛行隊という組織を立ち上げることにした。

なお、先にアフリカに来ていた衛宮さんの方は
ブリタニア陸軍と共同の『統合戦闘団アフリカヌス』という組織を結成しており、
我々は二番手であるが世界では陸、空、両方の統合部隊を他の戦線よりも早くそろえたことになる。

マスメディアにうまく情報を流せば
話題性が出て本国の軍部も無視できなくなるはず。
扶桑からの補給もちゃんと届くようになるだろう。


さて、と。


「うう・・・ひどいめにあった。」

「何よその反応は!
 あんた仮にも‘アフリカの弓兵’なんて呼ばれる魔女でしょ。
 ほらほら、いい加減めそめそしない!」

・・・あかいあくまの制裁ですっかりいじけている衛宮さん。
170センチオーバーの長身の女性がテントの隅の地面に「の」の地を書いている光景はシュールだ。

「そりゃ、いくらそうもてはやされても。
 私はこのツインテールレッドデビルには絶対勝てないからな。」


どす


うわあ、
今脇腹に思いっきり蹴りが決まったよ。
エミヤさん眼に涙浮かべているし。

「はっはっはっ!
 エミヤは隅に置けないなあ。
 扶桑にこんな可愛い子を残して出てゆくなんて。
 トオサカがわざわざここまで来るほど愛されているなあ、エミヤ?」

「いや、ティナ。
 私と凛にそんな百合な関係を一切期待するな。」

ビールを片手に
衛宮さんと遠坂さんのやり取りをニヤニヤと見ていたマルセイユが言う。
対して衛宮さんはすかさず否定の言葉を述べた。

「大方、普段の素行の悪さからここに島流しにされたか、
 希望任地選択のさいにうっかり書き間違えたかのどちらかだろう。」


ばき


・・・衛宮さん。
普段から一言多いけどなんで遠坂さんの前だとそれがさらに悪化しているのかしらん。

「まあ、たしかに辻とかいう参謀があんまりに精神精神と煩かったからつい、
 ちょっと皮肉を言って殴られそうだったから殴り返したからかもしれないけど。」

殴ったんかい、おい。
それに辻って関東軍に勤めていたあの鬼畜の眼鏡辻なのかな。

「私はこのアンポンタンを一発ぶん殴るためにここまで来たのよ。」
「いやいや、何度も殴るわ蹴るわでやりたい放題でしょうーが。」

私は思わずツッこむが優雅に無視される。

「いつまでも守られているばかりじゃないって教えたいのよ。
 私は志保の隣に立ち、ともにいられるほど強いってことを知らしめてやりたいの。」

衛宮さんは苦虫でもかみつぶしたような顔を浮かべる。
これだけで、一体全体2人に何があったのか大体想像できる。

「・・・・・・辞めるつもりはないぞ。」
「ふんだ、そんなの百も承知よ。」

立ち上がった衛宮さんは遠坂さんにとって頭一個分以上の身長差があるので遠坂さんが見上げる形となっている。
けれど遠坂さんは身長差は関係ないとばかりに、衛宮さんを睨む。

「アンタが置いていった人間が、
 どれ程成長したか教えるためにわざわざここまで来たんだから。」

「・・・・・・・・・・・・。」

逃げるな、
そう遠坂さんは言い衛宮さんに挑戦状をたたきつける。

「・・・ハァ、
 まったくどうして私の周りにいる女性は皆こうなのか、
 いや、そうでなければ彼女たちらしくない、か。」

苦笑混じりに衛宮さんは言葉を綴り、

「いいだろう、ならば見せて見せろ。その決意を。」

ついてこい、
そう言って衛宮さんと遠坂さんはまだ夕日が照らすテントの外に出た。
 

コメント (2)
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